はじめに
OAC(Oracle Analytics Cloud) のAIアシスタント機能をより有効にご利用いただくためのヒントを紹介します。
AIアシスタントからの結果を改善するために
列へのインデックスの作成
ファイルベースのデータセットを使用してAIアシスタントに質問し結果を得るためには、事前にインデックスを作成しておく必要があります。
慎重に索引付けし、データを編成することで、Oracle Analytics AIアシスタントの結果を改善できます。
インデックスの設定は、データセットの「検査」を開き「検索」タブで実施します。
データのテキスト化
テキスト列に含まれるnull値は「不明」や「利用不可」といったテキストに変更するとよいでしょう。
数値列はビニングすることによって(売上金額を大・中・小の範囲に分割するなど)、結果を最適化することができます。
列名の最適化
曖昧さを減らすために、列名を明確にします。
例えば、「住所1」「住所2」「住所3」ではなくデータの中身を推測できる具体的な列名に変更します。
この場合は、「都道府県」「市区町村」「町丁目」にします。
なるべくデータを説明するための列名を付けてください。
シノニム(別名)の活用
ひとつの列につき、20個までシノニム(別名、同義語)を定義できます。
説明不足であるよりは、多くのシノニムを定義して説明的である方が望ましいです。
データセットには複数の日付フィールド (注文日、出荷日、請求日) が含まれることがあります。これにより、「月別の売上を表示」などの質問があった場合に混乱が生じる可能性があります。
これを回避するには、デフォルトの日付として割り当てる列に「日付」というシノニムを定義します。
不要な列にインデックスを作成しない
AIアシスタントに要求する可能性が低い列は、インデックス化の対象から除外します。
LLMに送られる情報を削減することにもつながります。
保存してインデックスを作成します
試してみる
インデックスを作成したデータセットを使用して、新しいワークブックを作成します。
「自動インサイト」アイコンをクリックして「アナリティクス」タブに移動します。
売上をプライオリティとセグメントで表示して
町別、カテゴリ別の人数は?
今から11年前の販売金額は?
ドキュメント
Oracle Analytics AIアシスタントは、質問を処理する際に大規模言語モデル (LLM) を使用します。その結果、事実の正確さではなく、データのパターンに基づいて応答が生成される可能性があります。アシスタントによって生成された結果に基づいて重要な決定を下す前に、必ず結果を確認し、主要なデータ ソースを参照してください。





