Oracle Analytics Cloud (OAC) について
OACとは、Oracle Cloudで提供される包括的なアナリティクス・ソリューションです。
- エンタープライズ分析
- セルフサービス分析
- 拡張分析
という機能の柱があります。
利用に際してインスタンスを作成しますが、作成した後でインスタンスサイズを2~8、10~12で増減させることが可能です。
参考:OACサービス・インスタンスのスケーリング
作成時、インスタンスサイズを2~8、10~12以外に設定するとスケーリングできません(2022年7月現在)。
OACインスタンスのスケーリング
インスタンスを作成した後で、OCPUやユーザ数を変更することができます。
このインスタンスは、2OCPUで作成したので、2から8の間で2単位で増減できます。
OCI CLIとは
Oracle Cloud Infrasturacture (OCI) 上の様々なサービスを操作するためのコマンドライン・インターフェースです。
やりたいこと
Oracle Linux上にOCI CLIをインストールして、OACインスタンスのスケーリングをコマンドラインで実行したい。
OCI CLIのインストール
OCI上にCompute VMを用意しました。
OSはOracle Linux 7.9です。
早速ログインして、OCI CLIをインストールしてみます。
$ sudo yum install python36-oci-cli
インストールできたかどうか確認します。
$ oci --version
3.10.4
$
oci setup configコマンドを実行します。
OACをスケーリング
OACインスタンスのOCIDを取得
OACインスタンスの詳細画面でOCIDを確認できます。後で使うのでコピーしておきます。
このインスタンスは、現在2OCPU割り当てられています。
OACインスタンスの情報を取得
では、コマンドラインを使用してOACインスタンスの情報を取得してみましょう。
$ export analytics_instance_id=<OACインスタンスのOCID>
$ oci analytics analytics-instance get --analytics-instance-id $analytics_instance_id
{
{
"data": {
"capacity": {
"capacity-type": "OLPU_COUNT",
"capacity-value": 2
},
// ... 略
}
スケーリングのためのJSONファイルを作成
次のコマンドを実行します。
$ oci analytics analytics-instance scale --generate-param-json-input capacity > capacity.json
$ cat capacity.json
{
"capacityType": "string",
"capacityValue": 0
}
作成したcapacity.jsonを編集します。
例:OCPUメトリクスのOACインスタンスを4OCPUに変更する。
{
"capacityType": "OLPU_COUNT",
"capacityValue": 4
}
OACインスタンスのOCPUを4に変更する
$ export analytics_instance_id=<OACインスタンスのOCID>
$ oci analytics analytics-instance scale --analytics-instance-id $analytics_instance_id --capacity file://capacity.json
管理コンソールでは、インスタンスのステータスが「更新中」となりました。
この間もOACを利用し続けることができます。
スケーリングできたことを確認
capacity-valueの値を確認してください。
$ export analytics_instance_id=<OACインスタンスのOCID>
$ oci analytics analytics-instance get --analytics-instance-id $analytics_instance_id
{
"data": {
"capacity": {
"capacity-type": "OLPU_COUNT",
"capacity-value": 4
},
// ... 略
}