はじめに
Oracle Analytics Cloud(OAC)には、マウスのクリック操作で簡単に統計的計算をビジュアライゼーションに加えることができる機能があります。
この計算内容を、簡単にマイ計算で定義する計算式に変換することができます。
計算式を再利用する方法とあわせて紹介します。
まずはワークブックとビジュアライゼーションを作成
Oracle Analytics Cloud:前年の値を計算で紹介したサンプルをインポートしました。
「Sample Order Lines」というデータセットがインポートされるので、これを使って新規にワークブックを作成します。
コントロールキーを押しながら、「Product Name」「Sales」「Shipping Cost」をまとめて選択し、そのまま右のエリアにドラッグ&ドロップします。
自動的に散布図が作成されます。
クラスタを計算
散布図を右クリックします。
表示されるメニューの「統計の追加」から「クラスタ」を選択します。
5つのクラスタに分類されました。
マイ計算の「式」に変換
散布図の文法パネル(X軸やY軸を指定する場所のこと)の「色」に自動的に配置された「クラスタ」を右クリックし「マイ計算に追加」を選択します。
追加されました。
右クリックして、計算式を確認してみます。
これが自動的に作成された式です。
他のビジュアライゼーションで再利用
マイ計算に自動的に作成された列と「Profit」を使用して棒グラフを作成してみました。
クラスタ4はかなりマズいことになっていますね。
おわりに
このように、OACでは統計情報をクリックするだけで簡単にビジュアライゼーションに追加できるだけでなく、計算式を永続化して他のビジュアライゼーションで再利用することができます。
統計計算の永続化は、ここで紹介したクラスタ以外に外れ値でも利用できます。