初めまして、
株式会社ブレインパッド プロダクトユニットのtunamayoです。
弊社は「データ活用の促進を通じて持続可能な未来をつくる」をミッションに、
データ分析支援やSaaSプロダクトの提供を通じて、企業の「データ活用の日常化」を
推進しております。
私tunamayoはSaaSプロダクト開発チームに所属しており
この度、開発チームに向けたCursorの導入を担当させて頂きました。
Qiitaを調べた限り、Cursorの導入ステップに関する記事は少なかったので
この記事では、Cursorの導入で注意した点を備忘録として記載しようと思います。
1:Cursor側の利用規約と社内規定のチェック
基本的なことですが、まず導入するツールの規約 / プライバシーポリシーが
「社内の規定に抵触していないか?」を確認しました。
Cursorの利用規約/プライバシーポリシー
https://cursor.com/ja/terms-of-service
https://cursor.com/ja/privacy
特に以下の項目は、社内規定との慎重な照らし合わせが必要でした。
-
情報の利用・保護
- アカウント情報、プロンプトの入力内容がどう利用されるか
- 情報の保護対策がなされているか/ 設定可能か
-
準拠法
- 問題が発生した際、どの国(州)の法律に準拠し処理されるか
-
著作権
- ツールを使い作成した成果物に対して、権利はどう定められるのか
特に、準拠法はCursorが海外製のツールであるため注意が必要です。
ツール側・社内の双方の規定に沿った運用ができることを確認するため、
慎重に作業を進めました。
( ※ 少しでも判断に迷う箇所があれば、
法務部/情シス等からも意見を伺う必要があるかと思います )
課金形態とアカウント配布流れの確認
執筆時点だと、Cursorはサブスクリプション形式でアカウントを購入します。
詳細: https://cursor.com/ja/docs/account/teams/pricing
今回導入した、Teamsプランの契約にかかる金額は、以下となっています。
契約にかかる金額:$40/ユーザー/月
上記に加えてモデルを利用した分だけ、オンデマンド方式で追加課金されます。
ただし、モデル利用には各ユーザごと $20/月分 の無料枠が含まれており、
この分は追加課金なしで利用できます。
モデルの利用料は、利用するモデルによって変化します。
高性能なモデルを高頻度で利用すれば、無料枠分はすぐ消費しますので、
使い方の工夫も必要になってきます。(例:作業内容によってモデルを変える等)
※ 使いすぎ防止のため、利用上限にリミットを設定することも可能です。
Free Usageについて
上記で無料枠の上限について述べましたが、
無料枠を使い切ったらすぐCursorを利用できなくなるのか?というと
そんなことはありません。
無料枠を使い切った後、突然Cursorが利用できなくなる事態を避けるため、
Free Usage と言う枠が用意されています。
この枠の分はOndemand Usageのように追加料金は発生しません。
ただし、どの程度割り当てられるかはCursor側で決まっている & 変動するため
あくまで補助として考えておくのが良さそうです。

導入当初は$100以上使えたようですが、執筆時点では$20+ のような表記になっており上限はわからないようになっています。
ただ最低$20+でも無料枠と同程度あるので、Ondemand無しでも無料枠 + Free Usageでかなり使えるな、といった印象です。
メンバー招待前にすべき最低限の設定
Cursorの購入が完了した上で、
アカウントの配布前に、最低限以下の設定をしました。
プライバシーモード を on にする
プライバシーモードとは、
入力したコードやデータが、AIの学習に利用されないよう設定するモードです。
詳細: https://cursor.com/ja/data-use
業務でCursorを利用する場合は、基本的にonにしておくことが無難かと思われます。
なお、こちらの設定はTeamsプランだとデフォルトでonになっていました。
ondemand-usage を off にする
デフォルトだとonになっている点注意です!
onだと、モデルの利用上限を超えた際、超過分に対して自動で課金されます🫨
offにすることで、設定した上限額以上のモデル利用を抑制します。
基本はoffにして、予算に合わせモデル利用料にリミットを設定するのが適切かと思われます。
※管理画面を触っているとonにするよう、ポップアップでオススメしてくれるので
うっかり押さないよう気をつけています。

感想
ツール導入を担当するのは初めての経験で、右往左往でしたが
先輩社員や他部署メンバーから助言も頂きつつ、CursorTeamsの導入を完了できました🙇♂️
開発チーム内では導入直後から、Cursor活用のアイデアが活発にやりとりされており
「そんな使い方ができたのか」と日々新鮮さを感じています!
個人としても社内メンバーのアイデアを吸収しつつ、Cursorを使いこなせるようにして行きたいなと思います😃
(おまけ)当社のAI関連のQiita記事
当社はデータの専門家として、日々AI活用・AI内蔵のプロダクト開発に取り組んでおります。
Qiitaにも当社メンバーが執筆した、AIに関する記事が沢山ございますので
ぜひご覧いただけたら嬉しいです!
以上、tunamayoでした。