2017/10/28(土)
九産大(九州産業大学)にて開催された『CEDEC+KYUSHU 2017』に行ったので、見た講演の内容(当社調べ)と感想を。
※自分が気になった部分しかメモっていないので、講演の内容そのままでは無いです
※あと長年連れ添った折り畳み傘がJRに運ばれていきました南無
デバッグで「最高のクオリティ」をつくりだす~品質管理が会社の未来を変える~デバッグとはなにか? 基本の知識からデバッガーが100%の力を発揮できる環境と組織とは~
登壇者:平岡 徹也さん/芦原 栄登士さん
内容は学生向けで開発者向けの要素はほぼ無し。
デバッグとは
・バグの検出
・ゲームバランスの確認
・操作性や分かりやすさ等のユーザービリティチェック
を行うもの
デバッグの種類
・プレデバッグ:仕様を元にコアデバッグからリリースまでにどういうデバッグが必要かを洗い出す
・コアデバッグ:全デバッグ(仕様チェック/イレギュラーチェック/フリーデバッグ)
・マスターQA:フリーデバッグ/通しテスト
=>通しプレイやフリーデバッグも考えなしにやるのではなく、ちゃんと目的をしっかり持ってやる。
今のアプリは通信周りでバグが起きやすい
=>リリース前に山手線に乗って開発中のアプリのテストを行っている(山手線チェックと呼んでいるらしい)
山手線で複数の端末を持ってゲームをしている人がいたらもしかしすると・・・
Cygamesさんでの取り組み
・仕様書を元にテストケースをしっかり作る => 全て洗い出す
・テストケースはテスト手順/期待値/実際値までしっかり記載
デバッグにもチームが複数ある
・プロジェクトチーム(プロジェクトごとに専任を立てる)
=>全仕様チェック(プロジェクト間で共有)
・TQAチーム(全プロジェクト検証)
=>ガイドラインチェック
=>ネットワークテスト
=>フィールドテスト
=>課金テスト
=>電池消費量・温度測定
=>リソースDL容量測定
=>メモリ・CPU測定
・端末検証チーム(全プロジェクト検証)
=>新機種テスト
=>全機種テスト
=>推奨機種選定テスト
=>FPS測定
=>新OSテスト
デバッグに向いている人
・間違いに気づく注意力 ←大事
・文章構成力 ← 個人的にはすごく大事だと思っている
・エクセルの基本的な操作
・コミュニケーション能力 ←大事
・ゲームが好きでやりこんでいる
・基本に忠実に業務遂行出来るか
箇条書きですが、こんな感じのことをお話されていました。
Cygamesさんのタイトルのデバッグでも、やはりというかスマホゲーでは避けて通れない通信に関わるバグは多いらしく
もれなく検知して修正出来るように入念にチェックをされているとのことでした。
そこから山手線チェックなるものが生まれたのかもしれませんね(笑)これは東京ならではだなーと思いました。
研修育成なども行っているらしく、
バグをわざと入れたROMを作りそれを新しく参加した人たちに触らせてバグを見つける研修を行ったりもしているらしいです。
新しく入ってきた人たちにどういうバグがあるか、生まれやすいかとかを理解してもらうのには良いかもです。
私の感想としては、
・必要なデバッグ洗い出し
・情報の共有徹底
新しい機能や既存の機能を改修する際に、
どういうところをチェックしないといけないか、どういうところまで影響が出るか、しっかり洗い出す。
そしてテストケースももれなく作る。
どういうテストをしたか、どういう結果が出たかをちゃんと共有する、共有できる形を作る。
共有することで、どういう機能を入れるとどういう不具合が生まれるのか、どういう場所に影響が出るのか、
もっと掘り下げるとどういう仕様がどういう不具合を生むのかといった部分まで見えるようになってくる。
あれ?これって当たり前のことなんじゃ(ry
質の高いデバッグってなんだろう?と改めて考える機会になりました。
最近よく考えることなのですが、どこにどう相談すればいいのか分からないまま、時が過ぎていく。。。
[2017/10/31 17:26]タイポ修正