概要
AWSでEC2インスタンスを終了させてしまったときの復旧方法と事前にできる予防法について記載します。
[目次]
はじめに
近年、オンプレミスからクラウドへの移行が進み、AWSやAzureを活用したクラウドベースの開発が主流となっています。
その流れの中で、筆者も最近初めてAWSを利用しました!
初心者の筆者は、AWS特有の用語や各サービスの機能を覚えるのに少し苦戦しました(現在も勉強中です)。
以前、EC2インスタンス内の環境設定を複数日にわたって行っていた際に、インスタンスを誤って終了してしまいました。その結果、インスタンス内で行ったすべての変更(OS設定・アプリケーション・ログなど)が失われました。
ただし、本記事で紹介する方法を用いることで、インスタンス作成からやり直すことは避けられました。
本記事では、EC2インスタンスを終了させてしまったときに行った対応とその後に実施した予防法についてまとめます。
インスタンスの状態
AWSのEC2のインスタンスにおいて、5つの「インスタンスの状態」があります。

コンソール上の表記と項目選択時の操作内容は以下
| インスタンスの状態(表記) | 操作内容 |
|---|---|
| インスタンスを停止 | 起動しているインスタンスを停止中の状態にする |
| インスタンスを開始 | 停止しているインスタンスを起動し、実行状態にする |
| インスタンスを再起動 | 起動しているインスタンスを再起動する |
| インスタンスを休止 | 起動しているインスタンスをメモリ情報を保持したまま一時的に停止する |
| インスタンスを終了(削除) | インスタンス自体を削除する (再び起動することはできない) |
注意点
インスタンスを終了(削除)をクリックし、該当のインスタンスのステータスが「シャットダウン中」になると終了を途中で止めることができません。

復旧方法: AMIからインスタンスの立ち上げ
AMI(Amazon Machine Image)とは
AMIはEC2インスタンスを作成するための「テンプレートイメージ」です。
AMIの作成方法に関してもこのセクションの最後に記載しました。
AMIからインスタンスを立ち上げる方法
※AMIからインスタンスを立ち上げるためには、インスタンスを終了(削除)する前にAMIを作成している必要があります。
AMIから起動テンプレートの作成
-
EC2>起動テンプレートに入り、起動テンプレートの作成をクリック
-
インスタンスタイプ・キーペア・ネットワーク設定・ストレージを設定
- 基本的には、AMI作成時に対象としたインスタンスの情報に合わせたら問題ないと思います。
作成した起動テンプレートをもとにインスタンスを作成
- EC2 > インスタンスに入り、インスタンスの起動→「テンプレートからインスタンスを起動」をクリック
- ソーステンプレートで上記で作成した起動テンプレートを選択し、「インスタンスを起動」をクリック
- インスタンスが起動したのを確認
(補足)AMI作成方法
予防法:終了保護の有効化
前項では、インスタンスを終了してしまった場合の復旧方法について説明しました。しかし、本来はインスタンスを誤って終了させないことが理想です。
そこで、「インスタンスを終了(削除)」をクリックしても、インスタンスが終了しないように設定する方法をご紹介します。
終了保護を有効化する方法
注意点
AMI自体は無料で作成できますが、EBSスナップショットに対してのストレージ料金は発生します。
そのため、インスタンスを終了させないための予防だけを目的とする場合、終了保護の有効化にする方法が最もよいと筆者は思います。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございました。この記事が役に立ちましたら幸いです。





