OS上でセカンダリーIPを設定することでターゲットポートが追加でき、より多くのポーラー(I/O処理)プロセスを割り当てることができるようになります。その結果、1つの物理パスでより多くのI/Oが処理できるようになるようなのでさっそくやってみましょう。
前提
1. 10Gb物理ポートで最大4IPを目処に設定して下さい。
2. もし使い切るつもりなら1論理ポート2CPUを基準に割り当てて下さい。
3. 1IPあたりの性能上限はCPUクロック次第です。
例: 56Gb NICなら20IP、40コアを割り振ることで使い切れるらしいです(途方もない数字なので未検証)
設定
Rescan Portsをするとポートが増えました。 (Server iSCSI Port7と8)
名前をつけて、FE(フロントエンド=ターゲット)の役割を割り振りましょう。
手入力は大変なのでPowerCLIで設定します。
今回は2台x2ポートなので計4ポート分を全ESXiに追加してリスキャンします。
Get-vmhost | get-vmhosthba -type iscsi | New-IScsiHbaTarget -Address "10.10.0.13"
Get-vmhost | get-vmhosthba -type iscsi | New-IScsiHbaTarget -Address "10.10.2.13"
Get-vmhost | get-vmhosthba -type iscsi | New-IScsiHbaTarget -Address "10.10.0.14"
Get-vmhost | get-vmhosthba -type iscsi | New-IScsiHbaTarget -Address "10.10.2.14"
Get-VMHost | Get-VMHostStorage -RescanAllHBA
もう1回リスキャンしておきましょう。
Get-VMHost | Get-VMHostStorage -RescanAllHBA
実際にはデータストアを8パスにしても意味がないです!IP数に応じてデータストア(vDisk)数を増やしましょう。
各データコアサーバーがFEを4パス持っているなら、データストアは4個以上を目安にしましょう。
次回は性能検証をしてみます。