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管理職はメンバーに何が出来るのか日々悩みつつ、1年を振り返る!2025年

Last updated at Posted at 2025-12-29

管理職の役割

1年はあっという間に過ぎる。

楽しく働いている組織には敵わない。
楽しければ、何も言わずともメンバーは主体的に業務を行う。

では、「楽しい」に管理職はどのような貢献ができるのか?

  • メンバーを褒めれば良いのか?
  • 高い賞与を与えれば良いのか?

私自身、この1年を通して悩みながら、メンバーに伝えてきたことを振り返る。
以下は、この1年間の毎月の全体ミーティングで伝えた内容をまとめたものである。

※会社名やお客様名が分かる部分、具体的な記載は表現を変更しています。


2024年12月

1. 2025年に向けて

  • 各自、「新しい体験」を自ら計画して実施してください。
    毎年「新しい体験」を行うことで、自分の枠や範囲を少しずつ広げていきましょう。

2. サーベイ結果の共有および対応方針

リーダー以上

  • 人への言い方・話し方に気を付ける
     ⇒ リーダー同士で相互チェックを行う
  • 管理職同士のコミュニケーションを強化する
     ⇒ 対面でのコミュニケーション機会を設ける
  • 新人教育の見える化、タスクの細分化
     ⇒ ナレッジとしてまとめる
  • メンバーの将来的なキャリア育成をサポートする
     ⇒ 1on1で実施
  • 運用効率化のためのシステム拡充
     ⇒ システム開発の見える化を進める

全メンバー

  • 未来に関わる意識を持つ
  • 各自が新しい取り組みや情報を組織にフィードバックする

3. 主体性と楽しさの関係

  • 自分が主体的に関わることで、仕事はより楽しくなる
  • 主体的に動くことで、仕事の効率も高まる
  • 結果として「楽しさ」に繋がる

このように、管理職として「楽しさ」を生み出すためには、
メンバーが自ら考え、動ける環境を整えることが重要である。


2025年1月

1. 2025年のミッションの共有

「質の高いサービスを顧客に提供し続け、社会に貢献し続ける。」

2. ミッションを踏まえたグループディスカッション

  • 「質の高いサービス」とは何か?
  • 「続ける」ために必要なことは何か?

ディスカッションの目的は、ミッションを各自が腹落ちさせ、見える化すること。


2025年2月

1. ミッションに関するディスカッション結果の発表

  • 各チームがグループディスカッションの最終合意内容を発表。

2. 具体的な計画業務の共有および個人の業務目標設定

  • チーム発表を踏まえ、個人の業務目標を設定する。

2025年3月

1. リーダー以上の対面打合せを踏まえた共有

「運用」の意識について

  • その日のインシデント対応などは主体的に頑張る。
  • ただし、主体的とは「1人で頑張る」ことではない。
     ⇒ 他メンバーに頼ることも主体的な行動である。
  • 翌日以降の対応はナレッジ化し、見える化して引き継ぐ。

具体例:
打合せや作業中に、メール・チャット・問い合わせ・アラームなどへ
すぐに反応できない状況がある場合は、
「朝会でメンバーに伝える」など、事前または都度の声掛けをお願いします。

2. 全社最適のための他部門調整

  • 他部門との調整を行う際は、状況を管理職にも共有してください。
  • 他部門のマインド(考え方・役割など)の差分は、短期的には埋まりません。
     そのような状況になった場合は、管理職が引き取ります。

上記を踏まえ、管理職が対応した具体的な他部門調整の実務例を共有。


2025年4月

1. 自分たちのサービスを知ることから始めよう

  • トラブルやお客様からの問い合わせを「機会」として、仕様書・約款・契約書を確認する。
     ⇒ 元となる情報を知ることが第一歩。

  • 仕様に記載がない部分でも、利用者に評価されている要素(メンテナンス連絡やお客様対応など)がある。
     ただし、仕様書にない部分は他サービスとの比較が難しい。

  • 自分たちが自社サービスの「違い」を理解し、その上で営業部・企画部にも共有する。

  • 「強み」は、他事業者の状況を知らなければ自分たちでは分からない。
     ⇒ 同業他社のやり方をヒアリングし、良いと感じた部分は社内でも提案できると良い。

2. 運用中機器作業の共有について

  • どのような作業でも「組織」に共有をお願いします。(監視系作業も含む)
     ユーザーへの影響の有無に関わらず、共有は必須です。

  • 作業によって管理の程度(Excelでの管理、システムでの管理など)に違いはありますが、
     「共有」は必ず実施すること。

  • 「何となく」の判断で個人が作業を実施しない。
     また、「何となく」実施した作業で不具合が発生した場合、
     「自分で解決しなければ」と抱え込まないようにする。
     ⇒ 結果的に泥沼にはまり、多くの人に迷惑をかけることになる。


2025年5月

1. 在宅勤務と出社勤務について

  • 出社の第一の目的は「運用」にある。
     この「運用」を踏まえ、出社と在宅の交互勤務を実施している。

  • 「サービス運用」「設備運用」など、24時間365日の対応を1人で行うことはできない。
     ⇒ これはメンバーシップ型の業務である。

  • 一方、ジョブ型とは、特定業務に特化した人材がその業務だけに携わる働き方を指す。

  • 引き続き「5割以上の出社」を基本とする。
     ※現時点では厳密なカウントは行わない。
     ※自己都合で在宅が増える場合は、評価(他者との比較)に影響する可能性がある。

2. 出社によるチーム成果の向上

  • 出社により、個人の「成果」だけでなく、チームとしての「成果」も高めていく。

具体例:
困っているメンバーに気づき、サポートする。
そのサポートにより、組織全体の対応時間が短縮され、
サポートした側も含めてお客様の課題を正確に把握し、自信を持って対応できるようになる。

  • 運用としてサポートしている人を正当に評価する。
     ※評価者も、日頃から工夫をしながらメンバーの業務を把握し、評価を行う。

  • また、評価者は「成果」だけでなく、「過程」も評価する。

 ⇒従来の仕事の形態に加えて、在宅(テレワーク)という手段が追加されたと考える。

2025年6月

1. 部門内の他グループへのインターン制度

  • 部内の開発人材育成の一つの方法として、
     「誰でもちょっとした開発ができる!」未来を目指す。
  • 人事異動ではなく、期間限定の業務実施として行う。

参加条件

  • とにかく何かをシステム開発したい人
  • 期間中、自分の業務を他メンバーに引き継ぐこと
  • 開発する案件があること
  • 開発案件ごとに条件を設定(情熱があれば柔軟に判断)

例:

  • Linux操作ができる
  • Djangoの概要を把握している など

2. システム開発の流れ

  1. システム開発のための最低限の作法や開発プラットフォーム(CICD)を理解する
  2. 必要なアウトプットをシステム開発する(必要に応じて社外サポートと連携)

補足

  • 受け入れ側のグループとして、ある程度業務に余裕があり、人を動かせることが前提。
  • 複数人同時には実施しない。
  • 希望者はいつでもマネージャーに相談してください。

2025年7月

1. サービスレベルと強み

  • 私たちのサービスレベルが「強み」を生み出している。
  • 「強み」はサービスを利用するお客様だけでなく、サービスを提供する私たちにとっても欠かせないもの。

強みは「後天的」に作られる。
⇒ 結果的に「強み」が分かる。

2. 価格と競争の関係

  • 価格設定は、当初は他社の価格をベースに競争力のある定価を設定する。
  • しかし、後発サービスの登場により価格の優位性は失われる。
  • 価格競争を続ける場合、企業の体力勝負になる。

3. 「価格以外」の差別化

  • サービスを提供し続ける中で、他社との違いが見えてくる。
  • 継続的な提供により、お客様の求めること(フィードバック)が聞こえてくる。
  • 弱みは強みにもなり、逆もまた然り。

4. 強みの本質

  • この「強み」はお客様のためだけでなく、サービス提供者である私たち自身のためでもある。
  • 他社と異なる「強み」が、サービス提供者自身のモチベーションとなる。

5. 運用部門の役割とバランス

  • 運用部門が自信をもって運用することで、会社全体の各部門がバランスよく存在できる。
     ⇒ 会社が良い状態を維持できる。
  • 「営業が強い」「企画が強い」ではなく、全部門が対等に存在する状態が理想。

6. 保守的にならないために

  • 「運用」を盾に保守的になるのは避けるべき。
     ⇒ 目的と手段を取り違えたときに発生する。
  • どんなに品質が高くても、お客様のニーズに応えることが最優先。
  • 変化し続けなければ会社として存続できない!
  • 強みを活かし続けることが出来れば良いが、変化する中で、強みも変わっていく場合もある。

2025年8月

1. 他社の最近の変化

  • 他社の動向や変化を常に意識し、自社の取り組みとの違いを把握する。

2. 「しやすい」を考えて仕事をする

  • 5年後のメンバーが困らないように、「しやすい」仕事を意識する。
     例:
     - 保守しやすい
     - 開発しやすい
     - 引き継ぎしやすい

3. 「目的」を考える

  • 仕事を進める際は、常に「目的」を意識する。
  • 例えば、「目的」を考えて「分け方」を決める。
     ⇒ 目的によって、最適な分け方は変わる。
  • あえて「分けない」(まとめた方が良い)という判断もある。

2025年9月

1. コスト意識について

  • コストに対して鈍感にならないよう注意する。

  • 技術部門としては売値を決める立場ではないが(売値を決めるのは営業や企画)、
     売値を意識し、疑問があれば積極的に確認する。

  • 大まかでも構わないので、サービスに関する「お金の流れ」や「現状」を把握しておく。


2025年10月

1. 会社全体の運用を知る

  • それぞれの部門が「運用」のために努力している。
     ⇒ 「自部門だけが大変」というわけではない。

  • 現状では、部門ごとの体制の違いや、個人が頑張らざるを得ない状況もある。

  • 今後、売上を拡大していく中で、個人に依存した運用では継続できない。

  • サービス品質を落とさず、メンバーの業務負荷を下げることを追求し続ける必要がある。


2024年11月

1. 最近のセキュリティ事情の共有(SecurityDays)

SecurityDaysとは?

  • 官公庁の講演もあるが、企業の売り込み要素が強いイベント。
  • 個人的には「セキュリティの定点観測」として参加している。

2. AIとセキュリティの関係の変遷

  • 2016年:マルウェア対策として「AI」活用の記載あり(当時は「人工知能」と呼ばれ、第三次ブーム)
  • 2023年:「AI」が再登場(第四次ブーム、現在の生成AI)

3. SecurityDaysでのトピック

  • 本気の標的型メール攻撃は防げない!
  • 2025年から標的型メール攻撃が異常に増加(2024年比で倍以上)
  • 増加した攻撃のうち、約80%が日本への攻撃

4. 攻撃の変化と背景

  • これまで日本は「日本語」という言語の壁によって守られていた。
  • しかし、生成AIの登場により、日本語の壁がなくなった。
     ⇒ 攻撃の精度が上がり、被害が急増。

対応の基本姿勢:
「やばい!」と思ったら、すぐに全体へ共有する。

5. 最近の身近なセキュリティインシデント

(標的型メール攻撃とは無関係のものも含む)

  • ランサムウェアによる影響
     - アサヒビール(9月)
     - アスクル(10月)

ランサムウェアグループ例:

  • Qilin
  • Kawa4096

これらのグループは日本を主な標的としているという報告もある。

6. 攻撃者の変化

  • 攻撃者グループが統合され、無差別攻撃が発生している。
  • 以前は「医療機関は狙わない」などのルールを持つグループも存在したが、
     現在はそのような制限がなくなっている。

7. テクノロジーの両面性

  • 便利なテクノロジーは、悪意のある人にも利用される。
  • そして、悪意のある人の方が上手に使う傾向がある。

8. サービス運用における意識

  • サービス運用はプロとして自信をもってお客様に接する。
  • しかし、サイバー攻撃に関しては、
     **「既にやられているかもしれない」**という前提で対応することが重要。
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