18
9

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

個人的な機械学習(NLPを使って食べたいものを探す)

Last updated at Posted at 2021-12-13

これは何ですか?

Supershipグループ Advent Calendar 2021の11日目の記事になります。
12/11日のアドベントカレンダーです。

腹は減ったけど何が食べたいのか分からない問題

毎日思うことなのですが、何食べようかなと結構悩みます。

悩んでも分からないので毎日同じもの食べたり、似たようなものを食べているような気がします。

いつ何が起こるか分からない人生でいつも無難な選択をしてしまうのは何か勿体無いようにも思います。

とはいえ、意思決定というのはなかなか労力がかかるのでそれを毎日、朝、昼、夜毎回要求されるのは結構酷な話です。

こういう問題を機械学習が解決してくれないだろうかと考えたりします。

自分が好きな料理とそうでもない料理を集めたらそこそこの結果に応えてくれるモデルが作れそうではないでしょうか。

料理の特徴量とは何でしょうか?見た目という意味では画像や動画もありますが、やはり料理の過程を説明しているということで、自然言語で書かれたレシピがより良く特徴を表していると思います。

最近は改めて説明するまでもなく、大規模言語モデルをfine-tuningしてドメインを学習するようなBertやTransformerを中心とした機械学習のモデルが大きな成果をあげています。

何よりもfine-tuningして、それほど学習に多くのリソースを使わなくてもドメインに適応できる可能性が広がったことは私にとっても大変嬉しいことです。

この何が食べたいのかという問題においてもまずはBertを使ったfine-tuningで上手くいかないだろうかと考えることは自然なことです。

よく機械学習では分類のモデルを考えます。ラベルをつけて境界を引いて好きな食べもの、嫌いな食べ物を分けるやり方もありだと思います。

ただ、どのくらい好きか、どのくらい嫌いかを表現できるモデルかというとそこは難しいのではないかと思います。

最近良くConstractive LearningやMetric Learningなど距離を学習するモデルをよく耳にします。同じカテゴリにしたい特徴量のベクトルが近くなるように学習する手法です。この手法では良くcos類似度で距離によって似ている似ていないを表現することが出来ます。

そこで今回はBERTを使ったfine-tuningでレシピを学習して、cos類似度でレシピが自分の好きな料理、食べ物にどれだけ近いかを表現できるモデルを作っていこうと考えました。

レシピが似ているとは?

レシピは文章から構成されています。

つまり文章を特徴量にする方法を考えなくてはなりません。

BERTはToken毎の特徴量は出力出来ますが、文章単位ではありません。

文章単位でBERTの表現力を持った特徴量が使えるにはどうしたら良いでしょうか。

そこでSentence-Bertという論文が2019年に発表されています。

これはBERTの出力の後にPooling層を設けてここでBERTの特徴量を文章単位に埋め込んでいます。そしてこの出力を損失関数に渡して学習を進めます。

Sentence-BERT: Sentence Embeddings using Siamese BERT-Networks

Screen Shot 2021-12-13 at 11.44.04.png

↑この上の図がほぼ全てなのですが、今回使おうとしているのは右のネットワークです。

そして損失関数ではTriplet Lossを使いました。

Triplet LossについてはSentence-bertの論文でも引用されていますが、FaceNetの論文の図が分かり易かったです。FaceNetはコンピュータビジョンの話で自然言語処理ではないですが。

Triplet Lossの学習では特徴量を3つに分けます。

anchor, positive, negativeというデータセットを用意します。

anchorとpositiveのベクトルが近づくように、anchorとnegativeのベクトルが離れうように学習します。

例えば今扱おうとしているレシピであれば、好きなレシピをanchorとpositiveに使って、あまり好きではないレシピをnegativeのデータセットに用意します。

FaceNet: A Unified Embedding for Face Recognition and Clustering

Screen Shot 2021-12-13 at 11.49.16.png

どういうデータが集まれば問題が解決できそうか

ある程度の方針が決まったのでデータを集めようとします。

今回は白ご飯.comとキッコーマンのレシピを使います。

この2つを選んだ理由は特にありません。

白ご飯.comを学習データにしてキッコーマンのレシピで評価します。

どうやってデータを集めるか?

白ご飯.comには8つのカテゴリがあり、そこからanchor, positiveに使うために15レシピずつ、negativeのデータのために15レシピ選んでいます。

あくまで私が好きかどうかが基準で個人的な好みで選んでいます。

好きなレシピのURLをjsonで書き込んでいきます。

↓jsonはこのような感じです

[
    "https://www.sirogohan.com/sp/recipe/kayakugohan/",
    "https://www.sirogohan.com/sp/recipe/sabagohan/",
    "https://www.sirogohan.com/sp/recipe/matutakegohan/",
    "https://www.sirogohan.com/sp/recipe/kakigohan/~",
    "https://www.sirogohan.com/sp/recipe/edamameumegohan/",
    "https://www.sirogohan.com/sp/recipe/daizugohan/",
    "https://www.sirogohan.com/sp/recipe/taimesi/",
    "https://www.sirogohan.com/sp/recipe/kinokogohan/",
    "https://www.sirogohan.com/sp/recipe/gyuugohan/",
# --- 省略 --- #

これをPythonで取得してこのURLをクローリングしていきます。

ということでデータを集めていきます。

データを集める

PythonのScrapyというクローリングのフレームワークを使っていきます。

pythonは3.9です。

プロジェクトを作って、ライブラリをインストールします。

ちなみにソースはgithubで公開予定です

https://github.com/tsukudamayo/what-should-i-eat

git clone https://github.com/tsukudamayo/what-should-i-eat.git
cd what-should-i-eat/
poetry new what_should_i_eat_crawler
cd what_should_i_eat_crawler/
poetry add scrapy beautifulsoup4
poetry shell

scrapy startproject でソースが自動で生成されます

scrapy startproject what_should_i_eat

spiderというディレクトリの中にクローラーとパーサーを書いていきます。

# what-should-i-eat/what_should_i_eat_crawler/what_should_i_eat_crawler/what_should_i_eat/what_should_i_eat/spiders/like_spider.py
import scrapy

class LikeSpider(scrapy.Spider):

    name = "like"

    def start_requests(self) -> scrapy.Request:
        urls = []
        for url in urls:
            yield scrapy.Request(url=url, callback=self.parse)

    def parse(self, response: scrapy.http.Response):
        """
        @url https://www.sirogohan.com/recipe/wahuukare-/
        """
        print("url : ", response.url)
cd what_should_i_eat/

parseという関数の下にURLを書いておくとそのURLを1つ選んでscrapy check spider_name でテストできるのでクローラーを全部回さなくていいので便利です。

ScrapyのContractという機能のようでコメントにテスト用のプロパティを書くみたいです。

ちょっと変わっています。

Spiders Contracts - Scrapy 2.5.1 documentation

scrapy check -l

like
  * parse

引き続き実装していきます。


# what-should-i-eat/what_should_i_eat_crawler/what_should_i_eat_crawler/what_should_i_eat/what_should_i_eat/spiders/like_spider.py
from typing import Iterable, Dict, List

import scrapy # type: ignore
from bs4 import BeautifulSoup # type: ignore

class LikeSpider(scrapy.Spider):

    name = "like"

    def start_requests(self) -> Iterable[scrapy.Request]:
        urls: List[str] = []
        for url in urls:
            yield scrapy.Request(url=url, callback=self.parse)

    def parse(self, response: scrapy.http.Response) -> Iterable[Dict]:
        """
        @url https://www.sirogohan.com/recipe/wahuukare-/
        @returns item 1 1
        @scrapes title recipe
        """
        item = {}
        soup = BeautifulSoup(response.text, "html.parser")
        title = soup.title.string
        recipe_elements = soup.find("div", class_="howto-block")\
          .find_all("p")
        recipe_list = [r.text for r in recipe_elements]
        recipe = "".join(recipe_list)
        print("url : ", response.url)
        print("title : ", title)
        print("recipe")
        print(recipe)
        item["title"] = title
        item["recipe"] = recipe

        yield item
scrapy check like

url :  https://www.sirogohan.com/recipe/wahuukare-/

----------------------------------------------------------------------
Ran 0 contracts in 0.757s

OK
scrapy check like

url :  https://www.sirogohan.com/recipe/wahuukare-/
title :  和風カレーのレシピ(ルー不使用のあっさり系!):白ごはん.com
recipe
和風カレーの材料は、豚肉に定番の野菜を用意して作ります。しめじや椎茸、えのきなどのきのこ類、いんげん
やグリーンピースなどの青みを入れても美味しく、和風っぽさもアップします。市販のルー代わりに用意するの
は、カレー粉、小麦粉、片栗粉の3種です。※香りづけに生姜とにんにくも使っています。これは生のものがなけ
ればチューブのおろしたものでも代用可です。玉ねぎは5~6㎜幅に、にんじんは小さめの乱切りに、じゃがいも
は少し大きめに切って水にさらしておきます。いんげんは3~4㎝幅に、しめじは石づきを切り落とし、生姜とに
んにくは生のものを使うのであれば粗いみじん切りにしておきます(生姜は短めのせん切りでもOK)。※豚肉は、
こま切れ肉が長いようなら3㎝幅ほどに切り、バラ肉なら3~4㎝幅に切っておきましょう。また、ルー代わりのA
の材料3つも(野菜を煮込むタイミングでもいいので)容器に水100mlと混ぜ合わせておきます。カレー粉、小麦粉、片栗粉を合わせ、はじめに半分強くらいの水を入れてよく練ってから、後から残りの水を加えて混ぜる、こ
うするとダマになりにくいです(箸でも混ぜやすいです)。
..
----------------------------------------------------------------------
Ran 2 contracts in 0.867s

OK

一つのURLに対して実行出来ることが確認できたのでURLのリストを作ります。

ここは自動で作成すると自分の好きな食べ物嫌いな食べ物を選んでいるのか分からないので手動で選んでjsonに書き込んでいきます。

カテゴリーが8つあるのでanchor, pos, negにそれぞれ15ずつ選んでレシピを入れていきます。

anchor, posには好きな食べ物、negには嫌いな食べ物を入れていきます。

好きな食べ物を210レシピ、嫌いな食べ物を105レシピ集めます。(各カテゴリから15レシピずつ)

それでは集めます。

だいたい240レシピで3~4時間ほどかかりました。

だいたい画像の見た目だけで選んでいたので、もしこのモデルの精度がよかったらただの食わず嫌いじゃないかと思ったのですが、あれこれ考えるときりがないのでそのまま進めます。

集めました。

好きな食べものと嫌いな食べものに分けてjsonファイルを作りました。

これをもとにクローリングしていこうと思います。

まずファイルからURLを読み込んでクローリング出来るようにします。

サーバーの負荷がかからないようにリクエストの間隔を3秒にしておきます。

# settings.py

# --- 省略 ---

# Configure a delay for requests for the same website (default: 0)                                 
# See https://docs.scrapy.org/en/latest/topics/settings.html#download-delay                        
# See also autothrottle settings and docs                                                          
DOWNLOAD_DELAY = 3                                                                                 
# The download delay setting will honor only one of:                                               
#CONCURRENT_REQUESTS_PER_DOMAIN = 16                                                               
#CONCURRENT_REQUESTS_PER_IP = 16

# --- 省略 ---

ファイルにアクセスするためにPROJECT_ROOTを設定

# settings.py
import os

# --- 省略 ---

PROJECT_ROOT = os.path.abspath(os.path.dirname(__file__))

PROJECT_ROOTに設定したディレクトリにinputというディレクトリを作ってlikes.jsonとdislikes.jsonを配置します。

ファイルを読み込めるようにソースを書き換えます。

# what-should-i-eat/what_should_i_eat_crawler/what_should_i_eat_crawler/what_should_i_eat/what_should_i_eat/spiders/like_spider.py
import json                                                                                        
import os                                                                                          
from typing import Iterable, Dict, List                                                            
                                                                                                   
import scrapy # type: ignore                                                                       
from bs4 import BeautifulSoup # type: ignore                                                       
                                                                                                   
from what_should_i_eat import settings                                                             
                                                                                                   
                                                                                                   
DATA_DIR = settings.PROJECT_ROOT                                                                   
LIKE_FILE = os.path.join(DATA_DIR, "input", "likes.json")                                          
DISLIKE_FILE = os.path.join(DATA_DIR, "input", "dislikes.json")                                    
                                                                                                   
class LikeSpider(scrapy.Spider):                                                                   
                                                                                                   
    name = "like"                                                                                  
                                                                                                   
    def start_requests(self) -> Iterable[scrapy.Request]:
        dataset = [LIKE_FILE, DISLIKE_FILE]
        functions = [self.parse_likes, self.parse_dislikes]
        urls: List[str] = []
        for d, f in zip(dataset, functions):
            with open(d) as r:
                data = json.load(r)
                urls = data
                for url in urls:
                    yield scrapy.Request(url=url, callback=f)

    def parse_likes(self, response: scrapy.http.Response) -> Iterable[Dict]:
        """
        @url https://www.sirogohan.com/recipe/wahuukare-/
        @returns item 1 1
        @scrapes title recipe category
        """
        item = self.fetch_title_and_recipe(response)
        item["category"] = "like"

        yield item

    def parse_dislikes(self, response: scrapy.http.Response) -> Iterable[Dict]:
        """
        @url https://www.sirogohan.com/sp/recipe/kabochagohan/
        @returns item 1 1
        @scrapes title recipe category
        """
        item = self.fetch_title_and_recipe(response)
        item["category"] = "dislike"

        yield item

		def fetch_title_and_recipe(self, response: scrapy.http.Response) -> Dict:
        item = {}
        soup = BeautifulSoup(response.text, "html.parser")
        title = soup.title.string
        recipe_elements = soup.find("div", class_="howto-block")\
          .find_all("p") 
        recipe_list = [r.text for r in recipe_elements]
        recipe = "".join(recipe_list)
        print("url : ", response.url)
        print("title : ", title)
        print("recipe")
        print(recipe)

        item["title"] = title
        item["recipe"] = recipe

        return item

そしてテストします。

scrapy check like

url :  https://www.sirogohan.com/sp/recipe/kabochagohan/
title :  かぼちゃの炊き込みご飯のレシピ/作り方:白ごはん.com
recipe
まず、かぼちゃの下ごしらえの前に、米3合を研いで炊飯器の内釜にセットし、2合強くらいの水を加え、30分
〜1時間ほど置いて浸水させます(←後から調味料を加えるので、その分を考えてはじめに加える水を少なめに
します)。かぼちゃは、種をスプーンで軽く取り除いてから1/4個のかぼちゃをさらに半分に切ります。かぼち
ゃの切り口をまな板に付け、ぐらつかないよう手でしっかりと押さえて切りましょう。続けて、かぼちゃの皮
にイボや色の変わった硬い皮の部分があれば、ピーラーや包丁で薄く削り落とします。※硬いものを切る時は、
包丁の刃先よりも持ち手に近い刃元の方が力が伝わりやすいので、真ん中から刃元に近い部分で切るとよいで
す。
..url :  https://www.sirogohan.com/recipe/wahuukare-/
title :  和風カレーのレシピ(ルー不使用のあっさり系!):白ごはん.com
recipe
和風カレーの材料は、豚肉に定番の野菜を用意して作ります。しめじや椎茸、えのきなどのきのこ類、いんげ
んやグリーンピースなどの青みを入れても美味しく、和風っぽさもアップします。市販のルー代わりに用意す
るのは、カレー粉、小麦粉、片栗粉の3種です。※香りづけに生姜とにんにくも使っています。これは生のもの
がなければチューブのおろしたものでも代用可です。玉ねぎは5~6㎜幅に、にんじんは小さめの乱切りに、じ
ゃがいもは少し大きめに切って水にさらしておきます。いんげんは3~4㎝幅に、しめじは石づきを切り落とし
、生姜とにんにくは生のものを使うのであれば粗いみじん切りにしておきます(生姜は短めのせん切りでもOK)
。※豚肉は、こま切れ肉が長いようなら3㎝幅ほどに切り、バラ肉なら3~4㎝幅に切っておきましょう。また、
ルー代わりのAの材料3つも(野菜を煮込むタイミングでもいいので)容器に水100mlと混ぜ合わせておきます
。カレー粉、小麦粉、片栗粉を合わせ、はじめに半分強くらいの水を入れてよく練ってから、後から残りの水
を加えて混ぜる、こうするとダマになりにくいです(箸でも混ぜやすいです)。
..
----------------------------------------------------------------------
Ran 4 contracts in 11.616s

OK

実際にクローリングをしていきます。

settings.pyのpipelinesの設定のコメントアウトを外します。

#settings.py 

# --- 省略 ---

# Configure item pipelines                                                                         
# See https://docs.scrapy.org/en/latest/topics/item-pipeline.html                                  
ITEM_PIPELINES = {                                                                                 
   'what_should_i_eat.pipelines.WhatShouldIEatPipeline': 300,                                      
}

# --- 省略 ---

最終的にキッコーマンのSpiderも作りました。

# kikkoman_spider.py
from typing import Iterable, List, Dict

import scrapy # type: ignore
from bs4 import BeautifulSoup # type: ignore

class KikkomanSpider(scrapy.Spider):

    name = "kikkoman"

    def start_requests(self) -> Iterable[scrapy.Request]:
        
        for n in range(1015, 2015):
            url = f"https://www.kikkoman.co.jp/homecook/search/recipe/0000{str(n)}/index.html"
            yield scrapy.Request(url=url, callback=self.parse)

    def parse(self, response: scrapy.http.Response) -> Dict:
        """
        @url https://www.kikkoman.co.jp/homecook/search/recipe/00001014/index.html
        @returns item 1 1
        @scrapes title recipe category
        """
        item = {}
        soup = BeautifulSoup(response.text, "html.parser")
        title = soup.title.string
        recipe_elements = soup.find_all("span", class_="instruction")
        recipe_list = [r.text for r in recipe_elements]
        recipe = "".join(recipe_list)
        print("url : ", response.url)
        print("title : ", title)
        print("recipe : ", recipe)
        item["title"] = title
        item["recipe"] = recipe
        item["category"] = "eval"

        return item

pipelines.pyはこうなりました。

# pipelines.py

# Define your item pipelines here
#
# Don't forget to add your pipeline to the ITEM_PIPELINES setting
# See: https://docs.scrapy.org/en/latest/topics/item-pipeline.html

# useful for handling different item types with a single interface
from itemadapter import ItemAdapter

import os
from typing import Dict

import scrapy # type: ignore
from what_should_i_eat import settings

OUTPUT_DIR = os.path.join(settings.PROJECT_ROOT, "input")

class WhatShouldIEatPipeline:
    def process_item(self, item: Dict, spider: scrapy.Spider) -> None:
        adapter = ItemAdapter(item)
        print("adapter")
        print(adapter)
        
        if adapter["category"] == "like":
            self.output_csv("likes_recipe.tsv", adapter)
        elif adapter["category"] == "dislike":
            self.output_csv("dislikes_recipe.tsv", adapter)
        elif adapter["category"] == "eval":
            self.output_csv("eval.tsv", adapter)
        else:
            raise NotImplementedError("Error adapter.get(category)")
            
        return None

    def output_csv(self, filename: str, adapter: ItemAdapter) -> None:
        filepath = os.path.join(OUTPUT_DIR, filename)
        print("filepath : ", filepath)
        with open(filepath, "a", encoding="utf-8") as w:
            w.write(adapter["title"] + "\t" + adapter["recipe"])
            w.write("\n")

        return None

学習

クローリングで学習データが出来たので機械学習をやっていきます

GCPのVertex AI Workbenchを使って学習していきます。

必要なライブラリをインストールしていきます。

pytorchやnumpy, pandas, scikit-learnなどはあらかじめインストールされていました。

pip install transformers fugashi ipadic sentence_transformers

ライブラリ import

from typing import List, Dict, Optional

import numpy as np
import pandas as pd
from sklearn.metrics.pairwise import cosine_similarity

import torch
from torch import Tensor
import torch.nn as nn
from torch.utils.data import DataLoader

import transformers
transformers.BertTokenizer = transformers.BertJapaneseTokenizer
from sentence_transformers import SentenceTransformer
from sentence_transformers import models
from sentence_transformers.losses import TripletDistanceMetric, TripletLoss
from sentence_transformers.evaluation import TripletEvaluator
from sentence_transformers.readers import TripletReader
from sentence_transformers.datasets import SentencesDataset

嫌いな食べ物データを読み込みます。

df_dislike = pd.read_csv(
    "../input/dislikes_recipe.ts v",
    delimiter="\t",
    header=None,
    names=["title", "recipe"],
)
df_dislike = df_dislike.dropna()

好きな食べ物データも読み込みます。

df_like = pd.read_csv(
    "../input/likes_recipe.tsv",
    delimiter="\t",
    header=None,
    names=["title", "recipe"],
)
df_like = df_like.dropna()

データをシャッフルします。

df_like_sample = df_like.sample(frac=1, random_state=SEED)
df_dislike_sample = df_dislike.sample(frac=1, random_state=SEED)

anchor, pos, negにデータを分けます。

anchor_sample = df_like_sample[:100]
pos_sample = df_like_sample[100:]
neg_sample = df_dislike_sample[:100]

anchor_caption = anchor_sample["recipe"].values
pos_caption = pos_sample["recipe"].values
neg_caption = neg_sample["recipe"].values

triplet_train_dataset = pd.DataFrame({
    "anchor": anchor_caption,
    "pos": pos_caption,
    "neg": neg_caption,
}).reset_index()

triplet_train_dataset.to_csv(
    "train.tsv",
    sep="\t",
    index=False,
)

学習データができたので学習していこうと思います。

transformer = models.Transformer("cl-tohoku/bert-base-japanese-whole-word-masking")
pooling = models.Pooling(
    transformer.get_word_embedding_dimension(),
    pooling_mode_mean_tokens=True,
)
model = SentenceTransformer(modules=[transformer, pooling])
triplet_reader = TripletReader(".")
train_dataset = SentencesDataset(
    triplet_reader.get_examples("train.tsv"),
    model=model,
)

BATCH_SIZE = 4
NUM_EPOCH = 5
EVAL_STEPS = 1000
WARMUP_STEPS = int(len(train_dataset) // BATCH_SIZE * 0.1)

train_dataloader = DataLoader(
    train_dataset,
    shuffle=False,
    batch_size=BATCH_SIZE,
)
train_loss = TripletLoss(
    model=model, 
    distance_metric=TripletDistanceMetric.EUCLIDEAN,
    triplet_margin=1,
)

model.fit(
    train_objectives=[(train_dataloader, train_loss)],
    epochs=NUM_EPOCH,
    evaluation_steps=EVAL_STEPS,
    warmup_steps=WARMUP_STEPS,
    output_path="./sbert",
)

ここでTransformerはそのままのTransformerです。

ちょっと説明がいるとすれば、PoolingとTriplet Lossなのですが、コードを見るとなんとなくわかります。
ソースは↓です。
https://github.com/UKPLab/sentence-transformers

# Pooling.py
def forward(self, features: Dict[str, Tensor]):
        token_embeddings = features['token_embeddings']
        attention_mask = features['attention_mask']

        ## Pooling strategy
        output_vectors = []
        if self.pooling_mode_cls_token:
            cls_token = features.get('cls_token_embeddings', token_embeddings[:, 0])  # Take first token by default
            output_vectors.append(cls_token)
        if self.pooling_mode_max_tokens:
            input_mask_expanded = attention_mask.unsqueeze(-1).expand(token_embeddings.size()).float()
            token_embeddings[input_mask_expanded == 0] = -1e9  # Set padding tokens to large negative value
            max_over_time = torch.max(token_embeddings, 1)[0]
            output_vectors.append(max_over_time)
        if self.pooling_mode_mean_tokens or self.pooling_mode_mean_sqrt_len_tokens:
            input_mask_expanded = attention_mask.unsqueeze(-1).expand(token_embeddings.size()).float()
            sum_embeddings = torch.sum(token_embeddings * input_mask_expanded, 1)

            #If tokens are weighted (by WordWeights layer), feature 'token_weights_sum' will be present
            if 'token_weights_sum' in features:
                sum_mask = features['token_weights_sum'].unsqueeze(-1).expand(sum_embeddings.size())
            else:
                sum_mask = input_mask_expanded.sum(1)

            sum_mask = torch.clamp(sum_mask, min=1e-9)

            if self.pooling_mode_mean_tokens:
                output_vectors.append(sum_embeddings / sum_mask)
            if self.pooling_mode_mean_sqrt_len_tokens:
                output_vectors.append(sum_embeddings / torch.sqrt(sum_mask))

        output_vector = torch.cat(output_vectors, 1)
        features.update({'sentence_embedding': output_vector})
        return features

Pooling.pyのforwardの関数だけ抜粋しています。

Poolingもいくつかの方法を試したと論文で言っていて、tokenをmax,meanでPoolingするか最初のトークンを取得するか、全部盛りにするか試して、平均が一番よかったようなので私も平均でPoolingしています。

if self.pooling_mode_mean_tokensのところが平均でPoolingしているところです。

token_embeddingをsumして1次元にしてmaskの数で割って平均しています。

torch.clampは1e-9以下にならないようにして学習が進まなくなるのを避けているのだと思います。

# TripletLoss.py
import torch
from torch import nn, Tensor
from typing import Union, Tuple, List, Iterable, Dict
import torch.nn.functional as F
from enum import Enum
from ..SentenceTransformer import SentenceTransformer

class TripletDistanceMetric(Enum):
    """
    The metric for the triplet loss
    """
    COSINE = lambda x, y: 1 - F.cosine_similarity(x, y)
    EUCLIDEAN = lambda x, y: F.pairwise_distance(x, y, p=2)
    MANHATTAN = lambda x, y: F.pairwise_distance(x, y, p=1)

class TripletLoss(nn.Module):
    """
    This class implements triplet loss. Given a triplet of (anchor, positive, negative),
    the loss minimizes the distance between anchor and positive while it maximizes the distance
    between anchor and negative. It compute the following loss function:
    loss = max(||anchor - positive|| - ||anchor - negative|| + margin, 0).
    Margin is an important hyperparameter and needs to be tuned respectively.
    For further details, see: https://en.wikipedia.org/wiki/Triplet_loss
    :param model: SentenceTransformerModel
    :param distance_metric: Function to compute distance between two embeddings. The class TripletDistanceMetric contains common distance metrices that can be used.
    :param triplet_margin: The negative should be at least this much further away from the anchor than the positive.
    Example::
        from sentence_transformers import SentenceTransformer,  SentencesDataset, LoggingHandler, losses
        from sentence_transformers.readers import InputExample
        model = SentenceTransformer('distilbert-base-nli-mean-tokens')
        train_examples = [InputExample(texts=['Anchor 1', 'Positive 1', 'Negative 1']),
            InputExample(texts=['Anchor 2', 'Positive 2', 'Negative 2'])]
        train_dataset = SentencesDataset(train_examples, model)
        train_dataloader = DataLoader(train_dataset, shuffle=True, batch_size=train_batch_size)
        train_loss = losses.TripletLoss(model=model)
    """
    def __init__(self, model: SentenceTransformer, distance_metric=TripletDistanceMetric.EUCLIDEAN, triplet_margin: float = 5):
        super(TripletLoss, self).__init__()
        self.model = model
        self.distance_metric = distance_metric
        self.triplet_margin = triplet_margin

    def get_config_dict(self):
        distance_metric_name = self.distance_metric.__name__
        for name, value in vars(TripletDistanceMetric).items():
            if value == self.distance_metric:
                distance_metric_name = "TripletDistanceMetric.{}".format(name)
                break

        return {'distance_metric': distance_metric_name, 'triplet_margin': self.triplet_margin}

    def forward(self, sentence_features: Iterable[Dict[str, Tensor]], labels: Tensor):
        reps = [self.model(sentence_feature)['sentence_embedding'] for sentence_feature in sentence_features]

        rep_anchor, rep_pos, rep_neg = reps
        distance_pos = self.distance_metric(rep_anchor, rep_pos)
        distance_neg = self.distance_metric(rep_anchor, rep_neg)

        losses = F.relu(distance_pos - distance_neg + self.triplet_margin)
        return losses.mean()

処理はforwardのところでTransformerとPoolingを通ったsentenceをembeddingした特徴量がposとnegに分けられて、posはanchorと近づくように、negはanchorと離れるように設計されているのが分かります。

学習が終わりました。

評価

今回はanchorのデータセットと評価用のキッコーマンのデータセットの類似度を測ってキッコーマンのデータセットから好きなレシピが見つけられるかを確かめたいと思います。

# Eval Dataset
sbert = SentenceTransformer("sbert/")
# キッコーマンのレシピをクローリングしたデータ
eval_df = pd.read_csv(
    "../input/eval.tsv",
    delimiter="\t",
    header=None,
    names=["title", "recipe"],
)
# anchorとキッコーマンのレシピの類似度を測る
train_anchor_vectors = sbert.encode(train_anchor_caption)
eval_vectors = sbert.encode(eval_caption)

嫌いな食べ物(スコアの下位)好きな食べ物(スコアの上位)5つを抽出しました。

score = [cosine_similarity([e], train_anchor_vectors).mean() for e in eval_vectors]
eval_df["score"] = score
eval_df.sort_values("score", ascending=False)

Screen Shot 2021-12-13 at 12.54.57.png

私の好き嫌いを誰もしらないと思うのでコメントしておきます。

嫌いなもの5位

ワインクーラー?

酒やないか!!!

学習データにないからな...(酒は好きです)

嫌いなもの4位

パエリア?

食ったことないな...

チャーハンは好きですよ

まあ食べたいt思ったことはないけど、嫌いってことはないようなきがする

嫌いなもの3位

白玉冷やし汁粉?

ぜんざいは好きです...

嫌いなもの2位

ハンバーグステーキ?

めちゃめちゃ好きです!

嫌いなもの1位

赤飯

そうです!私は赤飯が大嫌いです!

好きなもの5位

きのこうどん

麺類はたいがい好きです!

好きなもの4位

ごちそうちらし寿司

ちらし寿司もそうだけど、ごちそうって書いてるから好きでしょう

好きなもの3位

中華鶏がゆ

まあ確かに好きです、サムゲタンみたいなのかな

好きなもの2位

さつまいもの甘煮

確かにこれは美味しい

好きなもの1位

きのこ入り野菜の酢の物...

嫌いじゃないけど1位が地味すぎる...

もっとすき焼きとかトンカツとか唐揚げ、カレー、ラーメンあたりが入ってくるかと思っていましたが

まだまだ改良の余地がありそうです

データもまだまだ取れるので、手法とともに改良していきたいと思います(誰が興味あんねん!)

18
9
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
18
9

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?