概要
仮想マシン名変更後などに、データストア上のフォルダ名や構成ファイル名を仮想マシン名に合わせて修正させたいときは、データストアの移行(コールド移行またはStorage vMotion)を行う。
詳細
仮想マシンを新規作成した際には、仮想マシン名に合わせてデータストア上でフォルダや構成ファイル、仮想ディスクファイルの名称が設定される。ただし仮想マシン名を変更した際には、これらはそのままのファイル/フォルダ名のままになる。
通常時のGUIからの利用には特に不都合はないが、仮想マシン名からファイル名が推測できないと、ESXiのシェル(ローカルシェルやssh)での作業時や、外部製品との連携時、APIやCLIからの操作時などでは不便かもしれない。
データストア変更による修正
仮想マシンのデータストアを変更すると、仮想マシン名に合わせて構成ファイル名やフォルダ名が修正される。データストアの変更は、コールド移行(仮想マシン停止中の移行)でも、Storage vMotion(仮想マシン稼働中の移行)でもよい。
詳細は「VMware ESXi/ESX で仮想マシンとそのファイルの名前を変更する (2079872) | VMware KB」の以下の項を参照。
- Storage vMotion を使用した仮想マシンのファイル名の変更
- コールド ストレージ移行を使用した仮想マシンのファイル名の変更
なお「データストアの移行」を実行しても、データストアが変更されない(同じデータストアを指定した)場合は、フォルダ名やファイル名はそのままになった。
手作業での修正
データストアが一つしかないなど、データストア変更による修正を利用できないときは、手作業での修正もできる。ただし単純なファイル名およびフォルダ名の変更だけではなく、仮想マシン構成ファイル内に保持されている仮想ディスクファイル名の変更など、適切な方法で行わないと仮想マシンが起動しなくなる。
手作業での修正方法は「VMware ESXi/ESX で仮想マシンとそのファイルの名前を変更する (2079872) | VMware KB」の以下の項を参照。
- コンソールを使用した同じ場所での仮想マシンのファイル名の変更
参考
- VMware ESXi/ESX で仮想マシンとそのファイルの名前を変更する (2079872) | VMware KB
- Renaming a virtual machine and its files in VMware ESXi and ESX (1029513) | VMware KB
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