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JP1/AJSのジョブエラー(実行結果)をJP1/IMを使わずに監視する

Last updated at Posted at 2021-07-06

JP1/AJSのジョブエラー(実行結果)を監視する場合、JP1/IM-Managerを利用してJP1イベントを監視しているケースが多いと思います。
ですが、システムのクラウド移行等を契機として、クラウドのマネージドサービスやZabbix等のJP1以外のツールに監視を移行するケースが多くなっていると感じます。
そこで、ジョブエラーをJP1イベントではなく、一般的なログ監視(ログファイルやイベントログ)で監視する方法をまとめます。


#◆スケジューラーログを監視する場合
スケジューラーログとは、JP1/AJS3のスケジューラーサービスが出力する運用管理者向けのログ情報のことです。
ジョブネットやジョブの実行開始・実行終了および操作に関する情報が出力されます。

ログのパス等の情報は以下マニュアルを参照。

###設定方法
デフォルトで出力されるため、結果出力についての設定は不要です。
監視したい実行結果のメッセージID(ジョブ異常終了であればKAVS0265-E)を検知対象とすればOKです。
スケジューラーログは2つのログファイルがローテーションする仕組みとなっているので、監視側の設定で注意が必要かもしれません。


#◆イベントログ・syslogを監視する場合
Windowsはイベントログ、Linuxはsyslogにジョブ実行結果を出力させて監視することができます。

###設定方法
AJSの環境設定パラメーターの設定で、監視したい実行結果を出力するように設定します。
異常や警告、遅延など、監視したい結果を指定して出力設定する必要があります。
監視したい実行結果のメッセージID(ジョブ異常終了であればKAVS0265-E)を検知対象とすればOKです。

ジョブの監視とジョブネットの監視はそれぞれ別に設定が必要です。

シングル構成、スケジューラーサービス名がAJSROOT1の場合の実行例は以下です。
異常終了、警告終了以外を出力させたい場合はマニュアルを参照してパラメータを追加して実行してください。

####①ジョブの異常終了と警告終了をイベントログ・syslogに出力させる場合

>jajs_config -k [JP1_DEFAULT\JP1AJSMANAGER\AJSROOT1] "JOBSYSLOG"="abend:warning"
KAVS1100-I コマンド(jajs_config)が正常に終了しました

#####マニュアル参照箇所
http://itdoc.hitachi.co.jp/manuals/3021/30213D2420/AJSX0332.HTM#d37e79624

####②ジョブネットの異常終了と警告終了をイベントログ・syslogに出力させる場合

>jajs_config -k [JP1_DEFAULT\JP1AJSMANAGER\AJSROOT1] "NETSYSLOG"="abend:warning"
KAVS1100-I コマンド(jajs_config)が正常に終了しました

#####マニュアル参照箇所
http://itdoc.hitachi.co.jp/manuals/3021/30213D2420/AJSX0332.HTM#ynetsyslog

###補足
jbsgetcnfコマンドでも設定は可能です。(パラメータを記載した定義ファイルを作成する必要あり)
jajs_configはパラメーター名および定義内容に誤りがある場合にコマンドが異常終了するのでこちらを推奨します。

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