今年(特に27卒)の就活について思う事
今年も、学生さんの活動を見続けていて思った事をダラダラと書いていきます。
なお、ここでお話しすることはゲーム業界への就職、それもゲームプログラマとしての就活について述べたものですので、ご了承ください
はじめに
この話は、昨年の
「(ゲーム系専門学生の)ゲーム業界就職・就活についての私見」
https://qiita.com/tsuchinokoman/items/4655f6def550c0253303
の追加コンテンツとして語ってるものなので、そちらをまだ読んでない人は先にそっちを読んでください。
その前提の上で今年の私見を述べています
早さは力(まず行動)
もちろん、技術的にツヨツヨである事に越したことはないのだけど、それ以上に大事なのは「なるべく早く就活を始める事」「企業が募集を始めたら真っ先に応募する事」です。
準備に時間をかけすぎるな
応募しない学生さんの言い分としては「まだ準備ができてないから…」とかなんですが、正直そんなこと言ってたらいつまでも応募できません。来るべき時が来たのに「準備が~」って言ってる学生さんは大抵来年の4月になっても同じことを言っています。
「準備は終わる事がない」と割り切ってとっとと応募してください。
準備より先に行動(とにかく応募から)
人間、お尻がとっとと決まらないと本気で動けないものです。応募してしまえばとにかくあとは期限までに提出物を提出して、場合によっては試験対策して…と、締め切りから逆算して行動することができます。
このため、準備してから~なんて考えるんじゃなくて、特に考えずまず応募しましょう。とっととエントリーシートや履歴書を書いて提出しましょう。準備はその後からでもいいと思います。
採用担当者は「早い奴」が好き(会社や担当者によるけど)
早めに募集を開始する会社は、「とにかく意欲がある奴」を希望してる可能性が高いです。
意欲がある奴は誰よりも先に応募してくるはず…ということで、募集が始まったらとっとと応募してください。それがあなたの内定確率を高めます。
結局は行動しないと就活に必要な経験値も貯まらない
そりゃ準備不足だったり、SPIに慣れてなかったり、面接に慣れてないと不採用ですよ?当たり前じゃないですか。でも落ちていいんです。むしろ落ち慣れてください。
でも、それはただ不採用だったというだけじゃなくて、君の経験値になります。ここからはその落ちるという事を授業くらいに思ってガンガン落ちましょう。
そしたらそのうちこなれてきて、少しずつ前に進むようになります。
そう言うと「そんなん行きたい会社に落ちたらどうするんだよ!!」と思うかもしれません…大丈夫!!そんなんじゃその行きたい会社も落ちるから!!
だいたい就活って、狙った会社に行くようなもんじゃないから!!
狙い撃ち(スナイプ)よりも数撃ちゃ当たれ(マシンガン)
就活は経験と相性と運です。
よほど頭脳明晰技術力ツヨツヨコミュ力お化けじゃない限り、狙ったところに一発で採用されるほど就活と言うのは甘くないです(よほどの業運ならありえる程度)
本気でそう思ってる人は凡人が「俺はアイドルと結婚するんだ!!」ってマジで思ってるのと同じくらい痛々しいので、今すぐその考えは捨ててください。
どんなに能力があっても、相性が悪かったり、採用担当者の機嫌が悪かったりで落ちるのが就活です。
まずはそこを頭に入れておいてください
でもどうしても行きたい会社がある
そういう会社があるなら「行けないかもしれない」と思いつつ 「何度も」 受験してください。だいたいそこまでの人気企業と言うのは複数回応募を歓迎していたりします(そうでない会社もあるので各自で調べてね)。
だからまずは受験してください。あとそういう会社って人気があるからとっとと応募を締め切ったりします。結果としてここでも遅い奴はふるい落とされるわけです。
とっとと応募しよう
マシンガン応募で希望しない所に当たったらどうしよう
まず序盤では当たらないから余計な事は考えずガンガン撃ちまくって欲しい。
万が一当たったらそれはその時に考えればいいし、どうしても行きたくない会社だったり他にどうしても行きたい会社があるなら蹴ってしまえばいい(なお、どうしても行きたい会社がある場合はとっととそっちも受験してしまって、結果が出るまで待ってもらうと言う手もある)
「え?でも蹴ったら相手の会社に失礼なんじゃ…」と思うかもしれないが、全然失礼じゃないよ!!だって相手の会社だって「不採用」するじゃん!お互い様だよ!!
学校や先生によっては「内定を頂いた会社の内定は絶対に承諾しなさい!!キーッ!!」という人もいるかもしれないけど、あなたの人生、学校や先生が責任もって面倒見てくれるの?そんなことないよね?じゃあ自分で判断してください
(ただ、両天秤にかけて蹴った結果、両方とも落ちて路頭に迷う事もないわけじゃないので、判断は慎重にね)
意外と待ってもらえる(たいていの会社は)
前の段にも書いたけど、もし、他に受験したい会社があった場合は必殺「事情を説明して待ってもらう」が使える。とはいえ必ず使えるわけじゃないため、必ず向こうの会社に確認しよう。
とにかく、就活は「自分が納得」することが大事。自分が納得いく就活をするために交渉でも何でも面倒くさがらずにやろう
最後まであきらめるな
とはいえ、どこかに限界があるけども…
あなたの人生。なるべくなら諦めないで欲しい。
そりゃ、技術力のある奴ない奴、コミュ力のある奴ない奴、色々いてとっとと内定をもらえちゃう人もいれば、なかなかもらえない人もいる。
でも前述したようになかなかもらえない期間も、経験値になっているのでとにかく活動してほしい。きみは少しずつ強くなっているのだ。
1社目で内定を貰える人もいれば、100社目で内定がもらえる人もいる。ただ、本気でゲーム業界に行きたいと思っているのなら粘るだけの価値があると思う。
最後まであきらめないでほしい。
ただ、やっぱり心は折れるものです。どうせ折れるなら早く折れたほうが修復の余地はあるため、なるべく早くガンガン受けてガンガン落ちてください。
希望をITに変更した学生さん
これが本気なのかどうか知らないけど、変更するならするできちんと準備してくださいね?
たまに面接練習で「いやー、ゲーム業界は難しいと思って、IT業界を希望しました」とか舐めた事を言う人がいるけど、それ、相手に喧嘩売ってますから!!
「ああん?ITは簡単なんだ?ほーん…なめとんのかコラ!!!」
と思われてますよ。
ITに必要な資格を取っておきましょう
自分のレベルに合わせて
- ITパスポート
- 基本情報処理技術者
- 応用情報技術者
等を取得しておきましょう。IT業界を希望する専門学生はこの資格を取得するために頑張っていて、それを取得できてるやつが応募する業界だからね?そんなのに勝てるの?
ちゃんと業界研究・企業研究をしよう
これも多いんだけど、ITに転向したら気が抜けちゃって「どこかに行けるだろwww」と高を括って、ITの仕事を全然調べてない人がいます。そんなんで受かるほど甘い業界ではないです。
きちんと仕事の調査、業界動向、何を身につけておくべきかを調査しておきましょう
IT業界志望でも「何か見せれるもの」を作っておこう
ITに転向すると気が抜けるのか、制作を何もやらなくなる学生さんがいます。ITの会社でもゲーム学科出身者に求められることは、ものを何か作る事です。
Webサイトでも何でもいいので、自分の技術力をアピールできるものを作りましょう。Webサイトと言いましたが「HTMLを書きました~」程度じゃ中高生でもできるので、何のアピールにもなりませんよ?
サーバを借りて、PHP等で何かを検索するシステムを作ったり、とにかく人の役に立つシステムを作ってみてください(学校だったら、他のゲーム希望の学生の作品を紹介するデータベースを閲覧できるサイトを作る等)
まとめ
色々書いてきましたが、ともかく大変ではありますが、人生の中で大変な時期が何回かあって、今はその時だと思って
- 作品制作
- 技術研究
- 面接練習
- 試験準備
- Qiita等へのアウトプット
等々大変だと思いますが、今だけは!と思って頑張りましょう!
(とはいえ、仕事人生、就職してからが大変なのですが…)
まずは今この時を踏ん張ってください