DevOps Agentとは
AWS re:Invent 2025で発表された3つのFrontier agentsのうちの一つで、障害調査などをAIエージェントが簡素化します。
【3つのFrontier agents】
- Kiro autonomous agent
- AWS Security Agent
- AWS DevOps Agent
この発表がある前に実は作ろうとしていたもの・・・
実は、この発表がある前に構想と準備をしていたものがありました。
背景
CloudWatchアラーム発生時の初期対応が標準化できず、調査に時間がかかる。その結果、調査ベンダーへの依頼が増え、費用が嵩む。また、対応結果のナレッジがたまらず、現状を脱却しかねている。
対応方針
上記の背景から、内製開発でStrands Agentを使用して、以下の機能を有するプロダクトの作成を検討していました。
- アラームの原因調査
- アラームのトリアージ
- 対象ログの保管
お察しの通り・・・
ほぼDevOps Agentでできるじゃん!!!
私もre:Inventに現地で参加しており、発表後に開催された現地ワークショップにも参加しました。ワークショップの内容をおさらいしつついろいろ試してみたいと思います。
デモ
設定値の記載がないものはデフォルト値です
セットアップ
1.マネジメントコンソールからAWS DevOps Agentを開きます
2.Begin setupをクリックします
3.各設定値を入力しAgent Spaceを作成します
Agent SpaceはDevOps Agentの権限操作管理単位だと考えるとよさそうです
| 設定項目 | 値 |
|---|---|
| Agent Space Name | 任意の名前 |
4.Operator accessをクリックすると、DevOps Agent用のダッシュボード画面が開きます
DevOps Center(Topology)
アカウント内のリソースを図示してくれます。
| ビュータイプ | 説明 | イメージ |
|---|---|---|
System |
アカウントとリージョンの境界を大まかに表示 | ![]() |
Container |
関連リソースを含む CloudFormation スタックなどのデプロイメントスタックを表示 | ![]() |
Components |
すべてのリソースとその関係を示す完全なビューを表示 | ![]() |
All Resources |
すべてのリソースとその関係を示す完全なビューを表示 | ![]() |
懐かしのPerspectiveで作成されるグラフとよく似てますね!
Perspectiveは裏でNeptuneが使われていたので、確か$600/月程度かかったはずですが、こちらはどうなるか楽しみです!
Incident Response
障害調査をAIエージェントが支援してくれます。
この機能がこのDevOps Agentの肝ですね。
1.Start an investigationに調査したい内容を入力して、Start Investigationをクリックします。今回は直近でエラーが発生したLambda関数の調査をお願いしてみます。
Why is errors happened in git-monitoring lambda function at 17:21 2025/12/10?
2.モーダルが開き、オプションが選択できます。インシデントが発生したリージョンを東京リージョンに変更してStart investigating...をクリックします。
これを変更せずに試したときも、東京リージョンに調査しに行ってくれました。
変えておく方が無難だとは思います。
3.根本原因を突き止めてくれます。
ものによると思いますが、今回は10分程度かかりました。
画面はGoogle Chromeの拡張機能で翻訳しています。
4.Go to root causeボタンをクリックすると、調査のサマリ画面に遷移します。
5.Generate migration planボタンをクリックすると、今後の対応策について提案してくれます。
今回はLambdaのエラーから調査をしましたが、Security Hubの検知結果の調査なども問題なく実行できます!
Prevention
過去のインシデントの結果から推奨事項を表示してくれるようです。
かなり詳細に書かれています。
料金は?
パブリックプレビュー中の2025/12月現在は無料ですが、GA後はまだ不明です。
ワークショップ中に講師の方に聞いてみましたが、まだわからないとおっしゃってました。
さいごに
いかがでしたか?
個人的には待望のサービスで、今年のre:Inventの目玉だったなと思っています。
AWS風に言えば、 「Undifferentiated Heavy Lifting(差別化されない重労働)」 を大幅に減らすサービスだと思いますので、是非積極的に活用したいですね!
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