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はじめてのAzure(1/2)

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Last updated at Posted at 2026-09-22

先にAWSのほうを勉強していて、Azureは初めてでした。無料アカウントを作って、リソース1を1つ作って、その日のうちに全部消すところまでやりました。

クレジットは1円も減りませんでした。

この記事は2本のうちの前編です。後編の はじめてのAzure OpenAI(2/2) では、このアカウントの上にRAGを組んでいます。

この記事を読むと明日できること

Azureの無料アカウントを作って、残りのクレジットがどこに出るかを自分の画面で確かめ、作ったものを全部消して0件にできます。

想定している読者は、AWSは触ったことがあるが、Azureは初めての人です。

AWSとここが違う——請求アラートが要らない

AWSでまずやることは請求アラートの設定でした。従量課金なので、気づかないうちに課金が進むからです。

Azureの無料アカウントは違います。「使い切ったら停止する」設定が最初から入っています

AWS の無料枠 Azure の無料アカウント
枠を超えたら 課金が続く 停止する
請求アラート 自分で設定する 既定の上限で止まるので必須ではない
クレジットカード 登録が要る 登録が要る(本人確認のため)

上限に達すると請求が来るのではなく、リソースが止まります。学習用としては、こちらのほうが気楽です。

無料アカウントの中身は2つです。

  • $200 分のクレジット(30日間だけ有効)
  • 一部のサービスは12か月間、決まった量まで無料

クレジットカードは本人確認のために登録しますが、上限で止まる設定が入っている限り請求は発生しません。

残りのクレジットをどこで見るか

ここで1回つまずきました。

サブスクリプション2の概要を開くと、こう出ます。

プラン:Azure プラン

課金サブスクリプションの一覧では、こうです。

Usage based(従量課金)
次の請求書:2026/10/9

従量課金で作ってしまったように見えます。私はこれを見て「無料アカウントになっていないかもしれない」と判断しました。

間違いでした。

正しい場所は別です。「コストの管理と請求」→ 左の「課金スコープ」→ 自分の名前を開きます。その画面の上部に帯が出ます。

無料クレジットの期限があと 30 日で切れます。

同じ画面の「請求額」にはこう出ていました。

¥0.00
支払いは不要です

右下の「残りのクレジット」も同じ画面にあります。

残りのクレジット ¥31,864.00
利用可能なクレジットの合計の 0.00% が使用されました。

いまのAzureは、無料アカウントでも「Microsoft Azure Plan / Usage based」と表示されます。表示名だけでは無料かどうか判断できません。判断する場所は課金アカウントの概要の帯です

$200 が ¥31,864 でした。1ドル159.3円ほどの換算です。

リソースとリソースグループ

Azureで作ったもの1つ1つを「リソース」と呼びます。仮想マシン1台もリソース、データベース1個もリソースです。

リソースは必ず「リソースグループ」3のどれかに属します。

この並びが効くのは、消すときです。リソースグループを消すと、中のリソースが全部まとめて消えます。1つずつ消して回る必要がありません。

学習用にAzureを触るなら、最初にリソースグループを1つ作って、その中に全部入れるのが後片付けを楽にします。

リソースは「保存する場所」ではない

作ったリソースの中身を見ると、入っているのはURLとキーだけでした。

URL:https://〇〇.openai.azure.com/
キー:(84文字の文字列)

データは入っていません。リソースは呼び先の名前で、保存する場所ではありません。保存したいなら Azure Blob Storage という別の種類のリソースを作ります。

作る

リソースグループを1つ作り、その中にリソースを作りました。

ポータル上部の検索窓にサービス名を入れて、「作成」を押します。埋めるのは4つです。

項目 入れたもの
サブスクリプション Azure subscription 1(1つしかない)
リソースグループ rg-azure-study(ここで新規作成した)
名前 世界で一意になる名前
リージョン4 Japan East

数分で「デプロイが完了しました」と出ます。

この時点で請求は ¥0.00 のままでした。Azure OpenAI のリソースは、置いておくだけでは課金されません。呼んだトークン分だけがかかります。

EC2を1台立てると、何もしなくても時間で課金が進みます。そこが違います。

置いておくだけで課金される種類もある

全部が0円ではありません。Azure AI Search の Standard レベルは時間課金です。1日あたり数百円かかります。

同じ「リソースを作る」でも、置いておくだけで課金されるものとされないものがあります。作る前に価格レベル5の説明を読む必要があります。

消す

リソースグループごと消しました。

  1. ポータル上部の検索窓にリソースグループ名を入れる
  2. 開いた画面の上部「リソース グループの削除
  3. 確認欄にリソースグループ名を打つ
  4. 「削除」

中のリソースが全部まとめて消えます。

消しても名前は48時間残る

Azure OpenAI のリソースは、消したあと48時間「論理削除」6という状態で残ります。この間、同じ名前では作り直せません。

完全に消すなら「Azure AI services の削除済みリソース」から「消去」します。課金は止まっているので、急がなければそのままで構いません。

検索サービスの名前も同じです。https://<名前>.search.windows.net として世界で一意に予約されるので、削除しても数時間から1日は戻ってきません。

数える

消したあと、必ず数えます。

ポータル上部の検索窓に「すべてのリソース」と入れて開きます。

フィルターに一致するリソースはありません

これが0件です。上のフィルター4つ(サブスクリプション・リソースグループ・種類・場所)が全部「すべて」になっていることも見ます。絞り込んだ状態だと、残っているのに0件に見えます。

リソースグループを消しても、別のグループにあるものは残ります。今回は、あるボタンを押したときに別のリージョンへ自動で作られたリソースが2つ残っていました。この画面で気づきました。

その2つがなぜ作られたかは、後編の はじめてのAzure OpenAI(2/2) に書いています。


付録A:かかったお金

1日で全部通して、クレジットは1円も減りませんでした。

項目
残りのクレジット ¥31,864.00($200)
使用済み 0.00%
請求額 ¥0.00
無料クレジットの期限 あと30日

リソースを作って消すだけなら0円です。後編でモデルを10回ほど呼びましたが、それでも0.00%のままでした。

かかるところ 単価
Azure OpenAI のリソースを置いておく 0円
Azure AI Search(Free レベル) 0円
Azure AI Search(Standard レベル) 時間課金。1日あたり数百円

課金の反映には8〜24時間かかります。当日は ¥0.00 に見えても、使っていないわけではありません。

付録B:かかった時間

無料アカウントの作成からリソースの削除まで、1日で通りました。アカウント作成そのものは10分ほどです。

付録C:つまずいたところ

「Azure プラン / Usage based」と出ても無料

本文に書いたとおりです。表示名だけでは無料かどうか判断できません。判断する場所は「コストの管理と請求」→「課金スコープ」→ 自分の名前 の画面の上部の帯です。

私はこれを見落として「従量課金で作られたかもしれない」と判断しました。実際には無料クレジットが付いていました。

リソースグループを消しても、別の場所に残ることがある

「すべてのリソース」で0件を確認するまで終わりではありません。リソースグループの削除は、そのグループの中だけを消します。

価格レベルは、リージョンを変えると戻ることがある

作成画面で価格レベルを選んでから場所を変えたら、価格レベルが既定に戻っていました。気づかずに作ってしまい、削除して作り直しました。

場所を先に決める → 価格レベルを最後に決める → そこから何も触らずに作成、の順番なら踏みません。

左メニューの項目は入れ替わる

「キー」を探したとき、「設定」の中だと思っていたら「セキュリティとネットワーク」の中にありました。名前で探すより、階層を1つずつ開くほうが早いです。

関連記事

  1. リソース。Azure に作ったもの1つ1つの呼び名。仮想マシン1台もリソース、データベース1個もリソースです。中身は URL とキーで、データを保存する場所ではありません。

  2. サブスクリプション。請求のまとまり。無料アカウントを作ると1つできます。リソースはどれかのサブスクリプションの下に入ります。

  3. リソースグループ。リソースを入れる箱。まとめて消せるので、学習用なら最初に1つ作って全部そこへ入れると後片付けが楽です。

  4. リージョン。リソースを置く場所。日本なら Japan East(東日本)と Japan West(西日本)があります。サービスによっては選べる場所が限られます。

  5. 価格レベル。そのリソースの料金の段。Free と Standard では課金の仕方が違い、Free は置いておくだけなら0円、Standard は時間で課金されるものがあります。

  6. 論理削除。消したあと48時間、名前が予約されたまま残る状態。この間は同じ名前で作り直せません。「削除済みリソース」から消去すれば即座に解放されます。

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