はじめに
Anthropic の Claude Code 2.1.122 は、巨大な新機能というより、企業利用・MCP運用・Remote Control・監視・長時間セッションで効く改善がまとまったリリースです。
公式 changelog では、Bedrock service tier、/resume のPR URL検索、MCP connector表示、OpenTelemetry、画像リサイズ、Remote Control、ToolSearch、hooks設定、Voice modeなど、かなり広い範囲が更新されています。
注意点として、2026-04-30 12:18 JST 時点では npm の latest は 2.1.123 でした。この記事はユーザー指定の 2.1.122 の変更点を対象にしています。
出典:
- https://code.claude.com/docs/en/changelog
- https://code.claude.com/docs/en/getting-started
- https://www.npmjs.com/package/@anthropic-ai/claude-code
まず更新と確認
Native install の場合は通常バックグラウンド更新されます。すぐ確認するなら次です。
claude --version
claude update
claude --version
npmで入れている場合は、公開バージョンと公開時刻を確認できます。
npm view @anthropic-ai/claude-code version
npm view @anthropic-ai/claude-code time --json
特定バージョンを明示するなら次の形です。
npm install -g @anthropic-ai/claude-code@2.1.122
変更点の全体像
2.1.122 は大きく分けると次の改善です。
| 領域 | 変更 | 実務上の意味 |
|---|---|---|
| Bedrock |
ANTHROPIC_BEDROCK_SERVICE_TIER 追加 |
default / flex / priority を環境変数で選べる |
| Resume | PR URLを /resume 検索に貼ると作成元セッションを探す |
PR作成後に元の作業へ戻りやすい |
| MCP | 重複connector表示と未認可メッセージを改善 | claude.ai connectorと手動serverの混乱を減らす |
| OpenTelemetry | 数値属性の型修正、claude_code.at_mention追加 |
ログ分析・監視に載せやすい |
| ToolSearch | 非同期接続したMCP toolsの検出修正 | セッション開始後に接続したtoolを見落としにくい |
| Images | 新モデル向け画像リサイズ上限を2000pxに修正 | 余計なリサイズ・送信量を抑える |
| Remote Control | idle status再描画の過多を修正 |
tmux -CC の停止・詰まりを避ける |
| Settings / hooks | malformed hooks entryがsettings全体を壊さない | 設定ミスの影響範囲を小さくする |
Bedrock service tierを選べるように
ANTHROPIC_BEDROCK_SERVICE_TIER が追加され、Bedrock利用時に service tier を選べるようになりました。値は default、flex、priority で、X-Amzn-Bedrock-Service-Tier headerとして送られます。
export ANTHROPIC_BEDROCK_SERVICE_TIER=priority
claude --version
実務上は、コスト・レイテンシ・可用性のポリシーを環境ごとに切り替えやすくなります。たとえばCIは default、本番に近い検証は priority のように、実行環境単位で制御できます。
PR URLから元セッションに戻れる
/resume の検索ボックスにPR URLを貼ると、そのPRを作成したセッションを探せるようになりました。対象はGitHub、GitHub Enterprise、GitLab、Bitbucketです。
Claude CodeでPRを作り、その後にレビュー対応や追加修正へ戻るとき、元のセッションを探す作業は地味に面倒です。PR URLから逆引きできると、会話文脈・作業履歴・判断理由に戻りやすくなります。
MCP connectorの混乱を減らす
/mcp では、手動追加serverと同じURLを持つclaude.ai connectorが隠れている場合、そのconnectorを表示し、重複削除のヒントを出すようになりました。
また、ブラウザでsign-inしたあとでもMCP serverが未認可のままの場合に出るメッセージも明確化されています。
MCPは便利ですが、connectorと手動serverが混ざると「同じものが2つあるのか」「片方が隠れているのか」「認可できているのか」が分かりにくくなります。2.1.122は、この運用上の見通しを改善しています。
OpenTelemetryが扱いやすくなった
OpenTelemetryでは、api_request / api_error log eventのnumeric attributesが文字列ではなく数値として出るようになりました。また、@ mention解決のための claude_code.at_mention log event が追加されています。
これはダッシュボードやログ集計で効きます。数値を数値として扱えると、フィルタ、集計、アラートが作りやすくなります。
export OTEL_EXPORTER_OTLP_ENDPOINT='https://otel.example.com'
claude -p 'Run release checks'
上記は考え方の例です。実際のendpointや認証情報は自社環境に合わせて設定します。
ToolSearchとMCP tools
非blocking modeで、セッション開始後に接続されたMCP toolsをToolSearchが見落とす問題が修正されました。
MCP serverが後から接続される構成では、ツールが存在するのに検索に出ないと、モデルがその道具を使えません。外部ツールを増やしているチームほど影響があります。
画像リサイズ修正
新しいモデルに画像を送る際、2576px per sideにリサイズされていた問題が、正しい2000px maximumへ修正されました。
画像入力を多用するワークフローでは、画質、処理量、送信サイズ、レスポンス時間に関わります。SNS画像、UIスクリーンショット、資料画像をClaude Codeで扱う人には確認したい修正です。
Remote Controlとtmux
Remote Control sessionのidle statusが毎秒2回再描画され、tmux -CC control pipeを詰まらせてterminalが止まる可能性がある問題が修正されました。
Remote Controlは便利ですが、監視表示がterminal側に余計な負荷をかけると本末転倒です。tmux前提の開発環境ではかなり実務的な修正です。
その他の修正
/branch がrewound timeline由来のentriesを含むsource sessionで壊れる問題、Bedrock application inference profile ARNで /model にEffort optionが出ない問題、Vertex AI / Bedrockのstructured-output queryで output_config エラーが出る問題、Vertex AI count_tokens がproxy gateway越しに400を返す問題も修正されています。
また、!exit / !quit がbash modeでshell commandではなくCLI終了として扱われる問題、assistant messageが空白になる問題、malformed hooks entryが settings.json 全体を無効化する問題、Caps LockにVoice mode keybindingを割り当てた時のエラー表示なども対象です。
更新後に見るチェックリスト
claude --version
claude doctor
claude mcp list
Bedrock利用者:
echo $ANTHROPIC_BEDROCK_SERVICE_TIER
PR運用:
-
/resumeを開く - GitHub / GitLab / Bitbucket のPR URLを検索欄に貼る
- 作成元セッションが出るか確認する
MCP運用:
- claude.ai connectorと手動serverが重複していないか
- 未認可serverのメッセージが分かるか
- session開始後に接続したMCP toolsがToolSearchに出るか
まとめ
Claude Code 2.1.122 は、開発エージェントを業務フローに組み込む人向けのリリースです。
Bedrock service tier、PR URLからのresume、MCP connector表示、OpenTelemetry、画像リサイズ、Remote Control/tmux対策など、派手ではないが日々の運用で効く変更が多く含まれています。Claude Codeをチーム・企業・MCP・監視前提で使っている人ほど、確認する価値があります。
