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UIWebViewとWKWebViewを切り替える仕組みを試作してみた。

Last updated at Posted at 2014-12-18

UIWebView vs WKWebView

以前から、Webページを表示するにはUIWebViewが使用されてきました。ただ、iOS 8から導入されたWKWebViewというのがありまして、こちらのほうがJavaScriptの実行が速かったりするなど、色々と改善されているようです。

そういうことなら、すぐにWKWebViewに移行したいところですが、iOS 7では使用できません。iOS7以前では、UIWebViewを使用する必要があります。

また、UIWebViewとWKWebViewでは、delegateメソッドが微妙に異なるので、両対応をしようとすると両方のdelegateメソッドを書かなくてはならず、手間がかかります。

作ってみた

というわけで、UIWebViewとWKWebViewを自動切り替えする仕組みを作ってみました。

ソースはこちら
* TOTWebView.h
* TOTWebView.m

とは言え、WebViewのフル機能に対応するのは面倒なので、必要な機能のみに絞っています。

今回作ったのは、以下の機能だけです。

  • URL request設定
  • URLを開くかどうかの判定(カスタムスキーム用)
  • ローディング開始
  • ローディング終了
  • ローディングエラー

作っては見たものの、いまいち自信がないので、誰か改良してくださらないですかね |д゚)チラッ
(特に、UIViewを挟んでいるのが、よろしくない気がする。)

ちょっと説明

名前がTOTWebViewというわりに、そのものはWebViewではなくUIViewを継承しています。 で、 initのところでSubViewとして UIWebView or WKWebViewを追加しています。

    if ([WKWebView class]) {
        _wkWebView = [[WKWebView alloc] initWithFrame:frame];
        _wkWebView.navigationDelegate = self;
        _wkWebView.UIDelegate = self;
        [self addSubview:_wkWebView];

    } else {
        _uiWebView = [[UIWebView alloc] init];
        _uiWebView.delegate = self;
        [self addSubview:_uiWebView];
    }

あとは、UIWebViewとWKWebViewの両方のdelegateメソッドを用意しておいて、その中身で独自に定義したDelegate を返すようにしています。

// 独自定義の delegate
@protocol TOTWebViewDelegate
- (BOOL)shouldStartLoadWithURL:(NSURL*)url;
- (void)didStartLoading;
- (void)didFinishLoading;
- (void)didFailLoadingWithError:(NSError*)error;
@end

WKWebViewだと、Webサイト読み込みにプログレスが取れたりするのですが、UIWebViewだと取れません。なので、機能が低い方に合わせることにします。

WKWebView雑感など

今回は、アプリの中でWebViewを使用するという要件があって、このような調査をしてみた次第です。

ただ、WKWebView はまだまだノウハウが少なく、これまで長年使われてきたUIWebViewに比べるとだいぶ差があります。普通にWeb閲覧用途で使用するには問題無いとは思うのですが、Cookieを独自で設定するだとか、そういうちょっと凝ったことをしようとすると、調査に骨が折れます。

あと、テストも手間を考えると、なかなか両対応には踏み出せないところもあります。

というわけで、両対応する仕組みを作ってみたものの、結局はUIWebViewのみで作ることになったのでした。

参考サイト

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