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Node-REDで作成した折れ線グラフ、ヒストグラム、散布図をMindSphere上のVisualFlowCreatorへ移植してみました

Last updated at Posted at 2022-12-11

はじめに

上記にて作成した、Node-RED上のオブジェクトをMindSphere上のVisualFlowCreatorに移植して、動くかどうか試してみました。

 CO2濃度と温度データについて
   1日分の折れ線グラフ
   最大値、最小値、平均値、ヒストグラム
   散布図  
をMindSphere上のVisualFlowCreatorで表示させることが今回の目標となります。

※MindSphereは、Siemens社がグローバル展開する「クラウドベースのオープンIoTオペレーティングシステム」です。

Node-REDからFlowを書き出し(Export)してみます

 当方環境はNode-RED ver2.2.2をWindows上で動かしております。
 フローの全体は以下となります。大きく、「CSVファイル読込」、「折れ線グラフ」、「平均・最大:最小・ヒストグラム」、「散布図」の4つに分かれております。 右上のボタンを押し、「書き出し」を選択します。

VFC移植書き出し.png

「フローを書き出し」でダウンロードを選択します。flow.jsonファイルが作成されます。※今回はflows(10).jsonといった名前で作成しています

VFC移植フローを書き出し.png

MindSphere VisualFlowCreatorでImportします

 まず、MindSphereへログインします。今回はFree環境を利用します。
 LaunchPadでVisualFlowCreatorを選びます。

VFC移植MindSphere.png

 次に、VisualFlowCreatorにてImportを実施します。
VFC移植VFCImport.png

 select a file to importを選択し、flows(10).jsonを選択し、開くを押します。 
VFC移植VFCImport2.png

 jsonファイルが読み込まれましたので、importボタンを押します。 
VFC移植VFCImport3.png

 エラーが2つ出ております。この後、エラー部分を調整していきます。
VFC移植VFCImport4.png

VisualFlowCreatorにて調整作業を実施します。

 
 ImportしたFlowの全体を見ると、計4か所について、ノードの背景色が薄くなっていることがわかります。この部分のnodeを別のnodeに差し替えていきます。
VFC移植VFC調整1.png

 調整前にMindSphere環境のAsset MobilePhone の配下に co2-20220105.txt ファイルをアップロードしておきます。
(MindSphereのOperationsInsight、AttachmentsでファイルのUploadが可能です。)
(今回のケースではAsset MobilePhoneを使用しましたが、他のAssetでも全く問題ございません。)
VFC移植OIファイルUP.png

まず、file inノードをread fileノードに置き換えます。MindSphere上では、AssetのAttachmentの中にあるファイルをread fileノードで読み込むことが可能となっています。
read fileノードのNameはreadに変更しました。Assetの右側にあるボタンを押すとselect File画面が出てきますので、AssetsはMobilePhoneを選択し、Filesはco2-20220105.txt を選択します。

VFC移植VFC調整2.png

次にcaliculatorノードについてです。3つのcaliculatorノードを1つのChangeノード置き換えます 
Changeノードは 温度用のChangeノードをCOPYして、3箇所の data_c を data_b に変更し、CO2のデータに対応します。
VFC移植VFC調整3.png

最後に、Edit dashboard tab node の Accessについて Show in Dashboard Viewer and OI へ変更します。この処理をすることで、VisualFlowCreatorで作成したダッシュボードをMindSphere上のDashboard ViewerやOperationsInsightで参照可能になります。

VFC移植VFC調整4.png

 

Dashboard Viewerからダッシュボードを見てみましょう。

 Dashboard Viewerから Vegaデータ を選択します
VFC移植Dash1.png

 VisualFlowCreatorで処理を実行すると以下が表示されます
VFC移植Dash2.png

なお、OperationsInsightからも参照可能となっています。以下が入口となり、表示結果はDashboard Viewerと同じです。

VFC移植DashOi.png

おわりに

 Node-REDからの移植作業を通して、MindSphere上にノードがないケースについては、一部作り直しが発生するケースを体験しました。

 MindSphere上でVegaノードを使ってヒストグラムや散布図を表示できたことは、ダッシュボード表示の幅が広がり、大きな収穫と考えております。

 今後 取り組んでいきたいテーマとしては
  ・「箱ひげ図」 の移植
  ・MindSphereのAssetの時系列データからの今回のグラフ表示 
                      といったところがあります。

 なお、MindSphere上のVisualFlowCreatorはNode-REDと比較して、以下のような差異があります。
 
 ・カスタムノード 
   VisualFlowCreatorでは最大5個まで
   (移動平均nodeやMindSphereのAssetデータを読み書きできるMindSphere固有のnodeなどが準備されています。)
   Node-REDは制限なし

 ・1フローの最大実行時間
   VisualFlowCreatorでは30秒 (電源モードオプションで最大2分)
   Node-REDでは制限なし

   等々

差異の詳細は英語版の以下マニュアルの15ページに「VisualFlowCreatorとNode-REDの差異」として表形式で記載されています。(2022年3月変更版)

※SiemensおよびMindSphereは、Siemensの登録商標または商標です

参考資料

 

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