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将来PMとして活躍するために、学生時代に積んでおきたい「5つの経験」

Last updated at Posted at 2025-10-15

こんにちは。
menu事業部で、PM組織の統括をしている三宅です。

PMの仕事は、よく「ミニCEO」に例えられます。
顧客を深く理解し、何を作るか決め、多様な専門家チームを率いてプロダクトを創り上げ、世に送り出す。この一連の経験は、まさにビジネスそのものです。

だからこそ、PM経験は単なる一つの職種で終わることはありません。
将来、事業全体の責任者になったり、自分でサービスを立ち上げたりする上で、これ以上ない実践的なトレーニングになります。

もし将来、ビジネスの世界で何かを成し遂げたいと考えているなら、早くからPMを経験することは、ゴールへの到達をぐっと早めてくれるはずです。

そんな、PMになるためには、どのような経験を積めばよいのでしょうか。企業も採用の場で、単なるスキルだけでなく、その人の持つ「ポテンシャル」を深く見ています。

  • 「PMになりたいけど、具体的にどんな経験を積めばいいんだろう?」
  • 「自分のどんな経験が、将来PMとして役立つんだろう?」

この記事では、PMとして将来活躍するための土台となる、学生時代に積んでおきたい「5つのコア経験」について、具体的なアクションプランと共に掘り下げたいと思います。

1. 小さなオーナーシップを発揮した経験

【PMのリアル】

PMの仕事は、誰かの指示を待つことではありません。プロダクトの成功に対する最終責任を負い、「これは自分のプロダクトだ」と断言できるほどの当事者意識(オーナーシップ)が求められます。

【経験の創り方】

例えば、サークルの備品管理係になったとします。「ただ言われたものを買う」作業者で終わるのではなく、「予算内でメンバーの満足度を最大化する」というミッションを自分に課してみてください。

  • 課題発見:
    「ボールがすぐ無くなる」「ラケットのガットが古い」という課題を見つける。

  • 解決策の実行:
    アンケートでニーズを調査する、ネットや中古品店で安く買う方法を探す、紛失防止のルールを作るなど、「+α」の行動を起こす。

この、与えられた役割を超えて「自分ならどうするか?」を考え、行動した経験こそが、オーナーシップの第一歩です。

2. 「なぜ?」の問いから、チームの「共通目標」を創った経験

【PMのリアル】

優れたPMは、開発チームや関係者に対して「何を作るか(What)」だけでなく「なぜ作るのか(Why)」を明確に伝え、チームが向かうべき明確なゴールを示します。

【経験の創り方】

学園祭の出店や、サークルの新歓イベントなど、前例踏襲になりがちな場面こそチャンスです。「今年の目標って何だっけ?」「誰に、どんな価値を届けたいんだっけ?」と、チームに「そもそも、なぜ?」という問いを投げかけてください。

最初は面倒がられるかもしれません。しかし、議論の末に「今年はSNSでのアピールを強化して、新規入会者数を50人増やす!」といった具体的なゴールが定まれば、メンバーのやる気と行動の質は大きく変わります。この合意形成のプロセスそのものが、PMの仕事の疑似体験です。

3. 「正論」だけでは動かない人の心を、動かした経験

【PMのリアル】

PMは、エンジニア、デザイナー、営業、経営陣など、立場の全く違う人々の中心的な役割を担います。それぞれの思惑が渦巻く中で、人を巻き込み、プロジェクトを前に進めるには、ロジックや正論だけでは不十分です。

【経験の創り方】

意見が対立している友人同士の仲裁をしたり、活動に非協力的なメンバーに協力を仰いだりした経験を思い出してください。

相手の意見を頭ごなしに否定せず、「なぜそう思うのか?」とその背景にある感情や事情をヒアリングする。そして、自分の意見も伝えつつ、お互いが納得できる第三の案を探す。この「感情」と「論理」を行き来するコミュニケーションの経験が、将来必ず生きてきます。

4. 成功談より「失敗からの学び」を語る経験

【PMのリアル】

プロジェクトに失敗はつきものです。計画は遅れ、バグは発生し、顧客の反応は期待外れに終わる。重要なのは失敗しないことではなく、失敗から再現性のある学びを得て、次に活かすことです。

【経験の創り方】

計画通りに進まなかったイベント運営、期待した成果が出なかったインターンでの施策、なんでも構いません。その失敗を「誰かのせい」「環境のせい」にせず、「自分の判断や行動のどこに改善点があったか?」を客観的に分析し、言語化する習慣をつけましょう。

この「失敗→分析→学び→次のアクション」というサイクルを経験し、自分の言葉で語れるようにしておくことは、あなたの学習能力の高さを証明する、何よりの武器になります。

5. 「理不尽」の中でやり抜く経験

【PMのリアル】

時には、厳しい納期、急な仕様変更、顧客からのクレームなど、厳しい状況で結果を出すことを求められます。そんな極限状態でも心を折らずにやり抜く「精神的な強さ」は、PMの必須スキルです。

【経験の創り方】

厳しいノルマが課せられたアルバイト、全く結果の出ない研究、レギュラー争いの激しい部活動など、「もう辞めたい」と思いながらも歯を食いしばって乗り越えた経験は、あなたの精神的な強さを鍛える最高の機会になります。

何が自分を支えたのか。どうやってモチベーションを維持したのか。その逆境を乗り越えたプロセスを自分なりに理解しておくことが、将来の困難な状況を乗り越える力となります。

【補足】マインドを活かすための「共通言語」を手に入れよう

よく「PMにエンジニア経験は必要ですか?」と悩んでいる方が多くいらっしゃると思います。

私の答えとしては「必須ではありません。しかし、開発現場のPMを目指すなら、エンジニアと会話ができるレベルの技術知識は必要」だと考えています。

なぜなら、それがプロダクトを創る仲間であるエンジニアへの敬意であり、信頼関係の土台になるからです。
技術的な制約やトレードオフを少しでも理解していれば、無茶な要求をすることも減り、より建設的な議論ができます。

難しく考える必要はありません。昔と違い、今は素晴らしい学習ツールが揃っています。

例えば、AI(ChatGPTなど)に「APIって何?小学生にも分かるように教えて」と聞いてみる。実際にWebサイトが動く仕組みの基礎を理解する。まずはそこからで十分です。

大切なのは、彼らの専門性をリスペクトし、その世界を理解しようと努力する姿勢です。その姿勢が、チームの信頼に繋がります。

明日からできる、はじめの一歩

この記事で紹介したマインドと、技術への好奇心。その両方を持って、まずはあなたが所属するコミュニティで、「もっとこうすれば良くなるのに」と感じる小さな課題を見つけてみましょう。そして、それを解決するために自分に何ができるか、小さなアクションを一つだけ起こしてみてください。

その一つ一つの経験が、PMとして、そして未来の事業家としてのあなたの土台を、確かなものにしてくれるはずです。応援しています!

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