この記事は、湯婆婆 Advent Calendar 2020の3日目です。
前日は、@h-takaumaさんのDialogflowで湯婆婆を実装してみるでした。
はじめに
- ひょんなことからAzureをはじめました
- PhoenixアプリをAzure コンテナーサービスで動かしてみます
- 動機はタイトルにおもいをこめました
- Phoenixアプリはなにでもいいのですが、Phoenixで湯婆婆を実装してみるなんてどうかなあー、と
- 以下、TORIFUKUKaiou/yubabaプロジェクトで説明します
- このプロジェクトはこの記事で説明している下記の変更は、すでに行っております
完成品
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https://yubaba.torifuku-kaiou.tokyo/yubabaこの記事で紹介している方法で構築していますAzure Application Gatewayを使っていますAzure Application Gatewayが700円/日ほどかかるようなので課金状況みて止めるかもしれません↓↓↓へ転送します- 転送も止めました
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https://yubaba-vm.torifuku-kaiou.tokyo/yubaba-
Azure VMで動かしています - 止めました
-
Docker
- ほぼほぼ、Deploying with Releasesに書いてある通りのことをやります
-
config/prod.secret.exs
をconfig/releases.exs
にリネーム -
config/releases.exs
の先頭のほうにあるuse Mix.Config
をimport Config
に書き換える
- よくみて書き換えてね
-
config/prod.exs
の中でimport_config "prod.secret.exs"
を呼び出しているところはもはやいらないので消す -
config/releases.exs
に、config :yubaba, YubabaWeb.Endpoint, server: true
を足す -
config/prod.exs
のurl:
のところを変更する -
lib/yubaba/release.ex
をつくる -
Dockerfile
、entrypoint.sh
ファイルを作る-
Dockerfile
はサンプルがあるのでほぼそのまま写します - Release a Phoenix application with docker and Postgresを参考にしていい感じに少し変えています
-
config/prod.exs
config/prod.exs
@@ -10,7 +10,7 @@ use Mix.Config
# which you should run after static files are built and
# before starting your production server.
config :yubaba, YubabaWeb.Endpoint,
- url: [host: "example.com", port: 80],
+ url: [host: "yubaba.torifuku-kaiou.tokyo", port: 443],
cache_static_manifest: "priv/static/cache_manifest.json"
# Finally import the config/prod.secret.exs which loads secrets
# and configuration from environment variables.
-import_config "prod.secret.exs"
+# import_config "prod.secret.exs"
lib/yubaba/release.ex
lib/yubaba/release.ex
defmodule Yubaba.Release do
@app :yubaba
def migrate do
load_app()
for repo <- repos() do
{:ok, _, _} = Ecto.Migrator.with_repo(repo, &Ecto.Migrator.run(&1, :up, all: true))
end
end
def rollback(repo, version) do
load_app()
{:ok, _, _} = Ecto.Migrator.with_repo(repo, &Ecto.Migrator.run(&1, :down, to: version))
end
defp repos do
Application.fetch_env!(@app, :ecto_repos)
end
defp load_app do
Application.load(@app)
end
end
Dockerfile
Dockerfile
FROM elixir:1.9.0-alpine AS build
# install build dependencies
RUN apk add --no-cache build-base npm git python
# prepare build dir
WORKDIR /app
# install hex + rebar
RUN mix local.hex --force && \
mix local.rebar --force
# set build ENV
ENV MIX_ENV=prod
# install mix dependencies
COPY mix.exs mix.lock ./
COPY config config
RUN mix do deps.get, deps.compile
# build assets
COPY assets/package.json assets/package-lock.json ./assets/
RUN npm --prefix ./assets ci --progress=false --no-audit --loglevel=error
COPY priv priv
COPY assets assets
RUN npm run --prefix ./assets deploy
RUN mix phx.digest
# compile and build release
COPY lib lib
# uncomment COPY if rel/ exists
# COPY rel rel
RUN mix do compile, release
# prepare release image
FROM alpine:3.9 AS app
RUN apk add --no-cache openssl ncurses-libs bash
WORKDIR /app
COPY entrypoint.sh .
RUN chown nobody:nobody /app
USER nobody:nobody
COPY --from=build --chown=nobody:nobody /app/_build/prod/rel/yubaba ./
ENV HOME=/app
CMD ["bash", "/app/entrypoint.sh"]
entrypoint.sh
entrypoint.sh
#!/bin/bash
bin="/app/bin/yubaba"
eval "$bin eval \"Yubaba.Release.migrate\""
exec "$bin" "start"
Docker イメージを構築
- と準備が整ったところでDocker イメージを構築します
- Docker イメージとはコンテナの土台です と↑のリンク先に書いてあります
- 想像の翼を自由に広げて感じ取りましょう
$ chmod +x entrypoint.sh
$ mkdir -p priv/static
$ docker build -t yubaba .
- とりあえずローカルで動かしてみましょうか
-
mix phx.gen.secret
の結果はここに書いてあるものとは異なりますので読み替えてください
$ mix phx.gen.secret
hogehogepekepekefoofooinoki123da
$ docker run -it --rm -p 5432:5432 -e POSTGRES_PASSWORD=postgres -e POSTGRES_DB=yubaba_dev postgres:9.6
$ docker run -it --rm -p 4000:4000 \
-e DATABASE_URL=ecto://postgres:postgres@host.docker.internal/yubaba_dev -e SECRET_KEY_BASE="hogehogepekepekefoofooinoki123da" \
yubaba
- visit: http://localhost:4000/yubaba
- ちゃんと動きましたか?
- 動かなかったら私の記述が足りていないところや誤りがあるかもしれないのでお気軽にお問い合わせください
- あー、
host.docker.internal
はmacOSとWindowsでしか使えないのですかね - ここまででもだいぶ長くなりました
Azure コンテナーサービスで動かす
- ようやく本題です
-
Azure コンテナーサービスというのは、最初からDockerが使えるようになっているコンピュータがあって、ぽちぽちっとイメージや環境変数を指定したら勝手にいい感じに起動してくれるすぐれモノです
- 私のイメージを書いています
- 正しい定義は公式ページをご参照ください
完成品
概要
-
- まずは無料で始めるでアカウントをつくりましょう
-
- Azure Container Registryをつくってそこに上で作ったDockerイメージを置く(pushする)
-
- Azure コンテナーサービスでPostgreSQLを動かす
-
- Azure コンテナーサービスで湯婆婆アプリを動かす
-
- SSL証明書を取得して、
.pfx
形式にする
- SSL証明書を取得して、
-
- Azure Application Gatewayと湯婆婆アプリを結びつける
-
- Azure Application GatewayのIPアドレスをAレコードとしてDNS設定する
1. Azure Container Registryをつくってそこに上で作ったDockerイメージを置く(pushする)
-
クイック スタート:Azure portal を使用して Azure コンテナー レジストリを作成するに従って、Docker イメージを置く場所を確保します
-
サブスクリプション
とリソースグループ
は料金に関するアレなやつです - 感じてください
-
-
Azure Container Registryができあがったら、コンソールにあるクイックスタートに書いてあることを参考にしながらDockerイメージをプッシュします
-
docker login awesometest.azurecr.io
に使う情報は、↑左側のアクセスキー
を押すとわかります
$ docker login awesometest.azurecr.io
$ docker tag yubaba awesometest.azurecr.io/yubaba
$ docker push awesometest.azurecr.io/yubaba
- これでDockerイメージがAzure Container Registryに置けたのであります
2. Azure コンテナーサービスでPostgreSQLを動かす
- 雰囲気、これなクイック スタート:Azure portal を使用してコンテナー インスタンスを Azure 内にデプロイする感じで進めます
- PostgreSQLはDocker Hubから頂戴します
-
ネットワークの設定はプライベートにして、もしはじめてなら
仮想ネットワーク
は新規作成します(こだわりなければ名前だけつけておけばいいでしょう) -
詳細のところで環境変数
POSTGRES_PASSWORD
とPOSTGRES_DB
を設定しておきます
- あとは作成へ一直線です
- できあがったらPostgreSQLのIPアドレスを控えておきます
3. Azure コンテナーサービスで湯婆婆アプリを動かす
- 手順2と同じような感じです
- 手順1で作って、イメージを置いているAzure Container Registryから取得します
- ネットワークはプライベートにして、2番と同じ仮想ネットワークを選んでおきます
- ポートは
4000 TCP
です - 環境変数には次の2つを設定してください
- DATABASE_URL
- ecto://postgres:postgres@10.1.0.4/yubaba
- 手順2のIPアドレスを指定します
- SECRET_KEY_BASE
- hogehogepekepekefoofooinoki123da (例)
- ローカルでの動作確認のときに
mix phx.gen.secret
にて生成したものを書きます
- DATABASE_URL
- 作成できましたらIPアドレスを控えておきます
4. SSL証明書を取得して、.pfx
形式にする
- SSL証明書はたとえばLet's Encryptを利用させてもらって、DNS-01 チャレンジで取得するのでどうでしょうか
- この記事では詳細は省きます
- すでに取得済という前提で進めます
-
.pfx
という形式で必要となります -
Azure Application Gateway で Let’s Encrypt も使えます。Let’s Try !の記事で詳しく説明されています
- ありがとうございます!
# cd /etc/letsencrypt/live/torifuku-kaiou.tokyo/
# ls
cert.pem chain.pem fullchain.pem privkey.pem
# openssl pkcs12 -export -inkey privkey.pem -in cert.pem -out agw.pfx
- Passwordをつけます
-
agw.pfx
を5で適用します
5. Azure Application Gatewayと湯婆婆アプリを結びつける
- 雰囲気、クイック スタート:Azure Application Gateway による Web トラフィックのルーティング - Azure portalこんな感じで設定していきます
- レベルは
Standard V2
を選んでください - これにしておかないとWebSocketのエラーがでるようです
- 700円/日くらいと私が個人で使いつづけるにはまあまあする
- 湯婆婆で動かしつづけるのはもったいない。。。
- レベルは
- 仮想ネットワークは、PostgreSQLや湯婆婆をつくるときに使ったものと同じものを選びます
- 一番最初にやるときは
サブネット構成の管理
からサブネットの追加が必要になります - 次の
フロントエンドの数
というタブではIPの種類をパブリック
にしましょう- IPアドレスは選ぶものがなければ新規作成で作ってください
-
バックエンド
タブは雰囲気↓な感じで設定します -
構成
というタブでは真ん中のルーティング規則の追加
を押して↓てな感じで設定します - 証明書は4のものをアップロードします
- あとは作成まで一直線です
- 作成できたら、
フロントエンド パブリック IP アドレス
を控えておきます
6. Azure Application GatewayのIPアドレスをAレコードとしてDNS設定
- あとは
フロントエンド パブリック IP アドレス
をAレコードとしてお使いのサービス(お名前.comやGoogle Domainsなど)にDNSの設定をすれば完了です
Wrapping Up!
-
Deploying with Releasesには
Dockerfile
が書いてあるなー、だけどこれなにに使うのだろう? という感じでいまいちピンときていませんでした - コンテナサービスと組み合わせることでそういうことに使うのね! というのがわかってきました
- 今回私は全編手作業でやっていますが、GitHub アクションを構成してコンテナー インスタンスを作成するを駆使して自動化するんだろうなあー ということにおもいをはせつつ筆をおきます
- Enjoy Elixir
- 4日目は、@wakwakさんの湯婆婆Androidアプリを作ってみました です。続けてお楽しみください。(おもしろいですよ〜)