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EC2上のKiro CLIで体験するVibe Coding - テトリス付き自己紹介サイトをS3にデプロイ

Last updated at Posted at 2025-11-20

はじめに

Kiro CLI(旧Amazon Q Developer CLI)をEC2にインストールして、Vibe Codingで静的ウェブサイトのコンテンツの制作ならびに、デプロイまでを行います。

参考: S3への静的ウェブサイトホスティング

必要なもの

必要なものを列挙します。

  • 楽しむ気持ち
  • 準備をいとわない姿勢
  • AWS Builder ID
  • (当然) AWSアカウント

AWS Builder ID

AWS Builder IDの取得方法は、以下のページを参考にしてください。
参考: Create your AWS Builder ID

取得したらログインしておいてください。すぐ使います。

このIDがあると、AWS Skill BuilderというAWS謹製の学習コンテンツを学べるIDにもなります。無料で学べるコンテンツも充実しているので、持っておいて損はないIDです。ぜひつくりましょう。

AWSアカウント

当然、AWSアカウントは必要になります。すでにお持ちの方はスキップしてください。

参考: AWS アカウント作成の流れ


ハンズオン

ハンズオンの流れを示します。

  1. EC2インスタンスの作成
  2. Kiro CLIのAuthentication
  3. Vibe Coding & Deploy

以下、ひとつひとつをゆっくりと、もう少し詳しく説明します。

1. EC2インスタンスの作成

以下のEC2インスタンスを立ち上げます。

  • OS: Ubuntu 24.04
  • インスタンスタイプ: t3.medium
  • VPC, セキュリティグループ: default
  • EBS: GP3 16GB
  • IAMインスタンスプロファイルに以下のIAMポリシーを持つIAMロール
    • AmazonSSMManagedInstanceCore: セッションマネージャーで接続するため
    • AmazonS3FullAccess: 構築するシステムに応じて、広げたり、狭くしてください。後述のプロンプト例でもちょっと広いのかもしれませんが、とりあえず事足りるマネージドな管理ポリシーを使っています
  • ユーザーデータは以下をお使いください。Kiro CLIとAWS CLIのインストールをしています
#!/bin/bash
apt-get update -y

# AWS CLI インストール
curl "https://awscli.amazonaws.com/awscli-exe-linux-x86_64.zip" -o "awscliv2.zip"
apt-get install -y unzip
unzip -q awscliv2.zip
./aws/install
rm -rf aws awscliv2.zip

# Kiro CLI インストール
wget https://desktop-release.q.us-east-1.amazonaws.com/latest/kiro-cli.deb
dpkg -i kiro-cli.deb
apt-get install -f -y
rm kiro-cli.deb

CDKのお心得がある方は、 https://github.com/haw/strong-system-dot-com/tree/main/docs/day5/cdk をご覧いただいたほうが通じるかもしれません。

2. Kiro CLIのAuthentication

無事にEC2インスタンスが立ち上がったとします。

2-1. セッションマネージャーで接続

セッションマネージャーで接続をします。

スクリーンショット 2025-11-20 8.35.32.png

ユーザをubuntuに切り替えます

sudo su - ubuntu

スクリーンショット 2025-11-20 8.38.50.png

2-2. Kiro CLIのAuthentication

いよいよ本題です。Kiro CLIのAuthenticationをします。

kiro-cli login --use-device-flow

スクリーンショット 2025-11-20 8.40.07.png

この資料では「Use with Builder ID」で進めます。エンターキーを押します。
そうすると以下のようなURLが表示されますので、AWS Builder IDでログインしているブラウザに貼り付けてアクセスをします。

スクリーンショット 2025-11-20 8.41.20.png

2-3. Open this URL

あとは迷わず「次へ」「次へ」です。その一足がVibe Codingへと近づいています。

スクリーンショット 2025-11-20 8.45.19.png

スクリーンショット 2025-11-20 8.45.38.png

スクリーンショット 2025-11-20 8.45.49.png

ここまでくれば、画面の案内の通りに、このページは閉じても大丈夫です。

セッションマネージャーの方がどうなっているかというと、Device authorizedされています :tada::tada::tada:

スクリーンショット 2025-11-20 8.46.08.png

おめでとうございます:tada::tada::tada:
準備は整いました。

3. Vibe Coding & Deploy

準備、お疲れさまでした。あとはけっこうあっけないです。kiro-cli chatでチャットを開始します。起動したディレクトリにファイルが作られるので、必要に応じてディレクトリを掘ったりして移動してください。大学生のころのことを思い出して、この記事ではホームディレクトリに全部置きます。

kiro-cli chat

スクリーンショット 2025-11-20 8.53.34.png

あとは、プロンプトを打ち込んでyを押していけば完成です。
プロンプト例を示します。

「ようこそ Awesome YAMAUCHI のページへ」というタイトルで、自己紹介ページを作成してください。
私の名前は山内修、会社はストロングシステム、住んでいる場所は福岡県飯塚市です。
山と川に囲まれた自然豊かな土地です。
会社の横には https://www.haw.co.jp/wp-content/uploads/2019/06/haw_logo_2019_06.png の写真を掲載してください。
これをバージニア北部リージョンのAmazon S3バケットにindex.htmlとして配置し、
ウェブサイトホスティング機能を有効にして、一般公開してください。
HTML以外にCSSやJSファイルを作成していただいてもかまいません。
バケット名はawesomeに続けて今日の日付を8桁 + ランダムな文字列10桁で設定してください。
サイト訪問者を楽しませるためテトリスを実装してください。

プロンプトはご自由にアレンジしてください。
ノリでyを数回押している間に完成です。

Tips

  • プロンプトを打ち込むときに改行したい: Ctl + J です
  • /usageコマンドで、Kiro CLIの残使用量を見ることができます。このプロンプトを一回流して、yを複数回押したとして、だいたい1 credit未満です
  • 離席などしてセッションマネージャーの接続がきれた。再開したい。そんなときも安心です。さきほどKiro CLIを起動した同じディレクトリで、kiro-cli chat --resumeです
  • Kiro CLIのヘルプをみたい: /helpです
  • Kiro CLIを終わりたい: /quitです

完成例

完成例です。テトリスをプレイできます。

スクリーンショット 2025-11-20 8.58.25.png

さいごに

Kiro CLI(旧Amazon Q Developer CLI)をEC2にインストールして、Vibe Codingで静的ウェブサイトのコンテンツの制作ならびに、デプロイまでを行いました。
みなさまご存知の通り、「テトリス作って」でテトリスができてしまうことが驚きですし、Kiro CLIはまさにAWSの専門家です。

AWSのことはKiro CLIに聞け!

おまけ

> ありがとうございます。いいサイトができました。もっとモダンで刺激的なサイトに作り変えてください。

早速、ノリで変更してもらいました。
モダンで刺激的なサイトになりました!

スクリーンショット 2025-11-20 9.09.44.png

スクリーンショット 2025-11-20 9.09.50.png

スクリーンショット 2025-11-20 9.10.19.png


参考

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