コードポイントからUnicode文字を入力する方法 (Windows、Mac、Linux)

概要

コードポイントからUnicode文字を入力する方法を紹介します。
例では𠮷（下が長い吉、つちよし、コードポイントはU+20BB7）を入力しています。
U+20BB7のように5桁以上のコードポイントの文字はサロゲートペアと呼ぶこともあります。

Windows

3つの方法があります。

1. Word、ワードパッド、Mery（ベータ版）を使う方法
2. Microsoft IMEを使う方法
3. Google日本語入力を使う方法

Word、ワードパッド、Mery（ベータ版）

Wordなどのリッチエディットコントロールを使う方法です。
ワードパッドでもできるので、WordがインストールされていないWindowsでもできます。

(2022/10/3追記)
テキストエディターのMeryのベータ版（現在はVer 3.3.9）でもできます。

1. Wordまたはワードパッドを開きます。
2. コードポイントをU+をつけずに半角で入力します。
   
3. Alt+Xを押すと、Unicode文字が入力できます。
   

フォントによっては正しく表示されていませんが、ちゃんと入力できています。
5桁以上のコードポイントの文字も入力できます。

参考
WordでUnicodeコードポイントを直接入力する｜TechRacho by BPS株式会社

Microsoft IME

1. 日本語入力をオンにします。
2. コードポイントをU+をつけずにそのまま入力します。
   
3. F5キーを押すと、Unicode文字が入力できます。
   

5桁以上のコードポイントの文字も入力できます。

参考
文字コードで漢字・記号を入力する | 日経クロステック（xTECH）

Google日本語入力

1. 日本語入力をオンにします。
2. コードポイントをU+をつけて入力します。Uは大文字で入力します。A～Fは大文字でも小文字でもいいです。
   
3. スペースキーを2回押すと、Unicode文字が入力できます。
   

5桁以上のコードポイントの文字も入力できます。

注意

なぜかはわかりませんが，U+301C「〜」（波ダッシュ）を入力しようとすると，U+FF5E「～」（全角チルダ）が入力されます。

参考
Google日本語入力でUnicodeを変換する方法【PC版】│絵文字

Mac

2つの方法があります。

1. Unicode 16進数入力を使う方法
2. ターミナルを使う方法

Unicode 16進数入力

1. 入力ソースをUnicode 16進数入力にします。
   1. キーボードの設定を開き、入力ソースタブを開き、左下の+を押します。
      
   2. 一番下のその他を押し、追加を押します。
      
   3. メニューのあをクリックし、Unicode 16進数入力を押します。
      
2. Optionキーを押しながらコードポイントを入力します。

しかし、5桁以上のコードポイントの文字が入力できません。

ターミナル

Macのbashのechoはエスケープシーケンスがうまくいかないので、zshに切り替えて入力します。

1. ターミナルを開きます。

2. シェルがbashになっている場合は、zshに切り替えます。

   chsh -s /bin/zsh
   

3. 次のように入力すると、Unicode文字が表示されます。

   echo -e "\U（コードポイント）"
   

5桁以上のコードポイントの文字も入力できます。
uは小文字でもできますが、5桁以上のコードポイントの文字は入力できません。

参考
Macのターミナル(シェル)でbashやzsh を切り替える方法 | Hirooooo’s Labo

Linux

3つの方法があります。

1. Ctrl+Shift+Uを使う方法
2. Mozcを使う方法
3. 端末を使う方法

Ctrl+Shift+U

2つのやり方があります。

その1、Ctrl+Shiftを押し続けるやり方

1. 日本語入力をオフにします。
2. Ctrl+Shiftを押し続けます。
3. Uキーを押します。
4. コードポイントを押します。
5. Ctrl+Shiftを離すと、Unicode文字が入力できます。

この方法ではgeditなどで入力ができませんでした。

その2、Ctrl+Shiftを押し続けないやり方

1. 日本語入力をオフにします。
2. Ctrl+Shift+Uを押します。
   
3. コードポイントを押します。
   
4. Enterキーを押すと、Unicode文字が入力できます。
   

この方法ではgeditなどで入力ができました。

どちらの方法でも5桁以上のコードポイントの文字も入力できます。

参考
Linuxで特殊文字を入力するには？
Linux Mint 18.2 : 特殊文字の入力方法 [MMD4コマ付] | 221B Baker Street

Mozc

WindowsのGoogle日本語入力を使う方法と同じです。

1. 日本語入力をオンにします。
2. コードポイントをU+をつけて入力します。Uは大文字で入力します。A～Fは大文字でも小文字でもいいです。
   
3. スペースキーを2回押すと、Unicode文字が入力できます。
   

5桁以上のコードポイントの文字も入力できます。

端末

Macのターミナルを使う方法と同じです。

1. 端末を開きます。
2. 次のように入力すると、Unicode文字が表示されます。

echo -e "\U（コードポイント）"

5桁以上のコードポイントの文字も入力できます。
uは小文字でもできますが、5桁以上のコードポイントの文字は入力できません。

参考
コマンドやシェルでエスケープ文字やUnicodeを入力する方法 | Linuxコマンド.NET

共通

ブラウザを使う方法です。

1. テキストエディタを開きます。
2. 次のように入力します。

&#x（コードポイント）;

3.HTML形式（.htmlか.htm）で保存します。
4.ブラウザで開くと、Unicode文字が表示されます。

5桁以上のコードポイントの文字も入力できます。

参考
[HTMLの記号・特殊文字の文字コード表（文字実体参照、数値文字参照） | GRAYCODE HTML&CSS](https://gray-code.com/html_css/list-of-symbols-and-special-characters/