##はじめに
こんにちは、とらぼう(torabo20)と申します。
今回準備期間3週間で、AWSソリューションアーキテクトアソシエイトの試験に合格しましたので勉強法をまとめてみました。
この記事は、
・AWSソリューションアーキテクトアソシエイトの資格を取りたい!
・資格の勉強を通じて実際にAWSを触って使ってみたい!
そんな方に向けて、そのための1つの効率的な勉強法を提案するものです。
他にもたくさん参考になる記事がありますが、試験テクニックの部分に比重を置いています。
以下、重要な部分は太字、特に重要な部分は赤字で記述しています。
##お急ぎの方向け
筆者が使ったのが以下2つの教材のみです。
この教材と付属の模擬試験だけやって、3週間の学習で受かりました。
動画&ハンズオン
これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座(初心者向け21時間完全コース)
書籍
徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト教科書
##AWSとは
Amazon Web Servicesの略で、amazonが提供するクラウドサービスです。
クラウドサービスとは、従来はユーザーが手元のコンピュータで利用していたアプリケーションやデータを、インターネットなどのネットワークを通して提供するものです。
##AWSソリューションアーキテクトとは
「AWSの様々なサービスを使ってシステムを設計できる」というのを証明する資格です。
アソシエイトとその上のプロフェッショナルの2種類があり、今回はアソシエイトの方です。
##筆者のレベルと受験理由
- 実務未経験でエンジニア転職に向けて勉強中です
- AWSは、EC2(サーバー)を立てたことがある程度でした
- 前から興味があったのと、資格が転職に有利になると思ったため受験を決めました
##出題範囲
簡単に言うとこの試験は、「既存のシステムやこれから構築しようとしているシステムを、AWSのサービスを使っていい感じにするにはどうしたらいいですか?」というのを問う問題がほとんどです。
その「いい感じ」というのが以下の5分野に分かれています。要は、障害が起こりにくく起こっても回復し易い、安全で高性能かつコスト面でも優れたシステムをAWSを使って実現する方法を問われます。特に、以下の1〜3の分野だけで全体の8割以上を占めていますので、重点的に学習しましょう。(この1〜5の区分けは、下の教材Bの第2〜6章に対応しています)
分野 | 比重 | |
---|---|---|
1 | 回復性の高いアーキテクチャーを設計する | 34% |
2 | パフォーマンスに優れたアーキテクチャーを定義する | 24% |
3 | **セキュア(安全)**なアプリケーションおよびアーキテクチャを規定する | 26% |
4 | コスト最適化アーキテクチャーを設計する | 10% |
5 | オペレーショナルエクセレンスを備えたアーキテクチャを定義する | 6% |
##試験概要
試験時間 | 問題数 | 受験料(税抜) |
---|---|---|
130分 | 65問 | 15,000円 |
- 時間はたっぷりありますが、問題数が多く問題文も長いものが多いため、試験に十分慣れておく必要があります(模擬試験を2周することで対応)
- 受験料は結構するので、ぜひ効率的に学習を進めて1発合格を目指しましょう
##使用教材
以下の2つの教材を使用しました。模擬試験についても、これらの教材に付属のものしかやっていません。焦って色々な教材に手を出したくなると思いますが逆効果です。絞って重点的にやるのが大切です。
教材A これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座(初心者向け21時間完全コース)
教材B 徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト教科書
###教材A 『これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座(初心者向け21時間完全コース)』
- 動画と実際にAWSサービスを使ってみるハンズオンのセットです
- Udemyでセールのときに購入しましょう(筆者は1,200円で買いました)
- https://www.udemy.com/aws-associate/
- ハンズオンで実際にAWSのサービスを利用しますが、利用には無料枠があり学習にはほとんどお金はかかりませんのでご安心ください
###教材B 『徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト教科書』
- 紙の書籍です(電子版もあります)
- 動画とハンズオンのあとの復習と、模擬試験の復習に使います
- 教材Aだけで行けるかなと思いましたが、サービスについて網羅的に調べられる本があったほうが効率がいいと思い途中で購入しました
- この本は教材Aと違って、試験対策という重要事項が明記されており便利でした
##実際の学習の進め方
以下の順で進めました。②までをどれだけ早く終わらせられるかがポイントです。
①サンプル試験問題確認 → ②動画視聴&教科書(第1章) → ③模擬試験 → ④教科書で復習 → ③&④を繰り返す
また、PCのメモ帳などに用語集を作って、ネットで調べた用語や間違えた模擬試験の解説をそのままコピペして復習用に使いました。
###①サンプル試験問題確認
上記リンクの「AWS認定アソシエイトレベル」→「ソリューションアーキテクト – アソシエイト」→「試験ガイドとサンプル問題」の中に、公式のサンプル問題が10問ありますのでざっと目を通します。今は全く分からなくても問題はありません。この程度の問題が解ければ合格できると最初に認識しておくことで学習効率が変わってきますし、やらなくていいことも見えてきます。敵を知れば怖くありません。ゴールが分かっていればあとはやるだけです。
###②動画視聴&教科書でイメージをつかむ
- 動画を視聴して、各サービスのイメージ(このサービスはこんなことができる)をつかみます
- 細かい内容についていちいち動画をとめて調べたりする必要はありません
- できれば1.5倍〜2倍速くらいで動画をみましょう
- ハンズオンに関しては全てやる必要はありませんが、**コアなサービス(IAM,EC2,VPC,S3,ELB,Auto-Scaling,RDS,Route53)**あたりはやっておくことをオススメします
- ハンズオンの中には、設定から起動までかなり時間がかかるサービスがありますので、時間がない場合、ハンズオンでやろうとしていることを分かっていればスキップしても問題ありません
- 重要なのでもう一度言いますが、個々のサービスの概要をつかむために動画を視聴するので分からなくてもガンガン進んでください
- どれくらい理解してればいいか不安になると思いますが、教材Bの第1章「AWSサービス全体の概要」の内容が読んでだいたい理解できるくらいです(分からない用語はネットで調べましょう)
###③模擬試験
- 教材AとBに付属の模擬試験を解いてみます
- 完全に理解してから模擬試験を解くのではなく、模擬試験を解いて復習することで理解を深めます
- 1周目は全然できないと思いますが大丈夫です(筆者も1周目は4割5割しかできませんでした)
- 本番試験に、模擬試験から同じような問題が必ず出ます
- Udemyの模擬試験は、画面上で解答する形式で本番試験に近いです
- 教科書の模擬試験は、ネットからPDFをダウンロードします
- 筆者は、Aの模擬試験①②の2つと、Bの模擬試験1つ、合計3つを各2周しました(3周するとより良いでしょう)
- AWS公式の模擬試験(税抜2,000円)もありますがやりませんでした
###④教科書で復習
- 模擬試験の解説と、その問題に対応する教科書の箇所を読んで理解します
- ここで教科書の第2章から6章を読みこみ、必要なら自分の用語集に理解したことを追加していきます
- 1周目は、できたできなかったに関わらず全ての問題について解説を読んでください
- 2周目以降は、間違えた問題だけ復習すればいいと思います
- どうしても分からない問題は、合格してから学び直そうと割り切ってしまいましょう
##本番試験前について
- 模擬試験が8割くらいできるようになれば、もう本番試験に対応できる力は付いているはずです
- 名称が似た用語(EMRとECRとか)、何度も出てきた用語(セキュリティグループとネットワークACLの違い)などについて自分で作った用語集で繰り返し復習しましょう
- 模擬試験で何度も同じようなサービスやユースケースがでてきたと思いますが、それが本番試験でも出る確率が高い重要箇所ですので取りこぼさないようにしましょう
##本番試験について
- 本番試験は、スコア1000のうち720以上とれば合格になります
- 分かる問題から先に解きましょう
- 自信がない問題や分からない問題はチェックを付けてあとで見直し・修正ができます
- 途中見たこともないサービスに関する問題が必ず出ますが、7割強とれれば合格するということは65問中18問くらいは間違えても大丈夫なはずなので、取れる問題を取りこぼさないようにしましょう
- 130分と長丁場ですが、必ず全ての問題に解答してください
- 途中分からない問題が続くと心が折れそうになりますが、どんどん飛ばして進んでください
- 筆者の場合、自信がある問題5割、自信がない問題3割、全く分からない2割くらいでしたが、合格することができましたので、ぜひ最後の1秒まであきらめないでください
##終わりに
- 資格取得のための勉強にどうしてもなってしまうと思うのですが、逆にそうでなければ知ることができなかったAWSの幅広いサービスに対する知見が広がったので、それがすごく良かったと思いました
- AWSに興味があるけど勉強は難しそうと敬遠されていた方、ぜひ勉強されてみることをオススメします
- 資格取得後に、ハンズオンの内容を発展させて、AWSサービスを組み合わせて自分で何か作ってみようと思っています
- 最後まで読んでくださりありがとうございました!
##参考にさせていただいた記事
【未経験でも挫折しない】40時間でAWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイトを取得する方法
AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトレベル 抑えておくべきポイント