この記事は、ASUS E200HA に Ubuntu desktop 16.10 をインストール後、内蔵無線LANを利用して、インターネットに接続できるようにするための手順をまとめたものです。
手順については、以下のサイトを参考にさせて頂きました。
ASUS E200HAをLinux機にする: http://www.cloudninja.asia/asus-e200ha_linux
内蔵無線LANを有効にしないと、必要なファイルをダウンロードできないので、
あらかじめUSBハードディスクに保存していきます。
必要なファイルについては、以下になります。
(1)Xmodmap(wget https://raw.githubusercontent.com/jake-taro/blog/master/.Xmodmap)
(2)ath10k-firmware-master(https://github.com/kvalo/ath10k-firmware)
上記 (1)、(2) をインターネットに接続できているPCを利用して、ダウンロードしていきます。
今回は、Windows10のノートPCを利用します。
※Windows側での作業
・wget コマンドを Windows10 で利用できるようにする。
1.http://gnuwin32.sourceforge.net/packages/wget.htm にアクセスします。
2.Complete package, except sources で Setup をクリックして、wget-xxx-setup.exe をダウンロードします。
3.setup.exe を起動して、インストールを行い、wget.exe の場所をメモします。
例:(C:\Program Files (x86)\GnuWin32\bin\wget.exe)
4.wgetコマンドが使えるように、PATH を設定します。
スタートメニュー->Windowsシステムツール->コントロールパネル->システムとセキュリティ->システムから、
システムの詳細設定->環境変数をクリックします。PATH に C:\Program Files (x86)\GnuWin32\bin を追加します。
・.Xmodmap ファイルを取得する。
コマンドプロンプトから、以下のコマンドを入力して、取得します。
wget https://raw.githubusercontent.com/jake-taro/blog/master/.Xmodmap
取得したファイル .Xmodmap は、このままでは、Ubuntu側で見れない為、Xmodmap に変更しておきます。
・ath10k-firmware-master を取得する。
https://github.com/kvalo/ath10k-firmware にアクセスします。
Clone or Download ボタンをクリックして、DownLoad ZIP をクリックします。
ダウンロードしたファイルを解凍すると、ath10k-firmware-master を取得できます。
※Ubuntu 側の作業
1.USBハードディスクに保存した、Xmodmapファイルと ath10k-firmware-master を ホームディレクトリ に保存します。
2.CTRL + ALT + t キーを押して、ターミナルを起動します。
3.キー入力で入力できないキーを入力できるようにする為、以下のコマンドを入力します。
$ xmodmap Xmodmap
これで、ALT + "-" キーで "_" が入力できます。
4.無線LANを使用できるようにする為、以下のコマンドを入力します。
$ cd ath10k-firmware-master/QCA9377/hw1.0
$ sudo mkdir /lib/firmware/ath10k/QCA9377
$ sudo mkdir /lib/firmware/ath10k/QCA9377/hw1.0
$ sudo cp board.bin /lib/firmware/ath10k/QCA9377/hw1.0
$ sudo cp firmware-5.bin_WLAN.TF.1.0-00267-1 /lib/firmware/ath10k/QCA9377/hw1.0/firmware-5.bin
$ sudo modprobe -r ath10k_pci
$ sudo modprobe ath10k_pci
これで、内蔵無線LANが有効になりました。