何が起きたか
Linux (Red Hat Enterprise Linux) が POST 後の GRUB で停止する
- 複数台で発生
- OS 再起動したら最後、 OS が起動しないのでとても困る
- OS 再起動のたびに機械室へ出かけて直付けコンソールからエンターキーを押してあげないといけない
期待した動作
POST 後の GRUB メニューで 5 カウントダウン後に OS が自動起動する
原因
シリアルケーブルからのノイズの影響により、GRUB がシリアルポートからの入力信号を検知し、カウントダウンがキャンセルされたため
発生条件
サーバーのシリアルポート側にケーブルが接続され、かつ対向装置が未接続の場合(再現性有り)
(発生環境)
- HPE ProLiant DL360 Gen11 (サーバー)
- Red Hat Enterprise Linux 6.8 (Linux OS)
- 太洋通信工業株式会社 NS-490 (DB9-RJ45変換コネクタ) *1
- Seiko SmartCS NS-2250 (コンソールサーバー)
*1: SmartCS/SmartCSmini シリアル接続機器一覧 にてHPサーバー旧機種動作確認済の記載あり
https://www.seiko-sol.co.jp/wp-content/uploads/2016/02/SmartCS_Connectionlist.pdf
(接続構成)
1+2---( LAN ケーブル約 30 メートル)--- 3
解決方法
以下のいずれかを実施する。
- キッティングの間はシリアルポートから LAN ケーブルを外す
- コンソールサーバーにケーブルを接続する #本運用時の接続構成
- GRUB の Config 変更によりカウントダウンを無効化する
補足情報
- GRUB の Config 変更によりカウントダウンを無効化すれば、本事象は発生しない。
- サーバーのキッティング中だったため、コンソールサーバー側を未接続にしていた。接続したあとは本事象は発生していない。
- HPE サポートへ問い合わせたが、類似事例なしとのこと。
- Red Hat サポートによると、GRUB のカウントダウンがキャンセルされるのは、キーボード等からの入力があった場合とのこと。