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悪徳不動産営業の腹いせに、Claudeに啓蒙パワポ作らせたったwww

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先に言っておくと、この記事の中身はClaudeにパワポ資料を作らせたらどのくらいのクオリティになるのか、という検証だ。Excel資料も設計資料も作れることは前に確認したから、じゃあパワポも行けるんじゃね?というだけの話である。

……とはいえ、それだけだと味気ないので、いつも通り寸劇から始めさせてほしい。

ワイ「いやぁ~昨日の不動産営業の人めっちゃしつこかったわ~。考えさせてって言ってるのに、契約に必要な資料を集めさせてってなんやねん。知らんうちに契約させられたら最悪やったわ。」

ワイ「でも営業の言っていることは何かよさそうな話だったしな…。ちょっと自分で調べてみるか。」

ワイ「!?」

ワイ「ワンルームマンションの投資ってほぼ負けらしいじゃねーかwwwクソがwww」

ワイ「ふざけやがって、なんでこんな営業がまかり通っているんだ(憤慨)」

Claude「任せろ」

ワイ「!?」

Claude「啓蒙用の資料を作ってみないか…?」

ワイ「…!」ゴクリ


……ま、半分嘘なんですけどね。不動産営業にしつこくされたのは本当。それを動機にパワポを作ったってのは嘘だ。冒頭で書いた通り、本当の動機は検証である。

まず、パワポも作れるのか聞いてみた

いきなり本題に突っ込む前に、そもそも作れるのかを聞いた。

パワポ資料も作れるか質問している様子

「うん、作れるよ。テーマ、構成、枚数を教えてくれれば、内容をリサーチしてパワポファイル(.pptx)として仕上げる。」とのこと。さすが我が社の最強の部下、二つ返事だ。

というわけで、実務でありそうな3つのシチュエーションに分けて試してみることにした。

実験1:実務で使えそうな資料は作れるか?

まずは実際の不動産営業が使いそうな、ワンルームマンション投資の営業用プレゼン資料を依頼した。

依頼した後のClaudeのログがこれだ。

不動産投資用のプレゼン資料作成を依頼している様子とその実行ログ

「Merit slides 5-8 look clean. Checking the remaining slides.」「Rebuilding and re-checking that one slide.」——自分で作ったスライドを自分でチェックして、崩れていた1枚だけを見つけて作り直している。頼んでもいないのに自主的にQAが入るとは思わなかった。タスクの流れをまとめるとこうなる。

リサーチから資料作成、検証までのタスクの流れ

最終的に13枚、「お悩み提起→背景→商品説明→メリット4点→収支シミュレーション→他商品比較→契約フロー→リスクと対策→まとめ」という構成の資料が出来上がった。表紙はこれだ。

営業プレゼン資料の表紙

うおwクオリティ凄い資料出てきた…w

「こんなお悩みありませんか?」から入る王道の営業構成もちゃんと押さえている。

お悩み提起のスライド

「なぜ、いま不動産投資なのか」という背景説明も、少子高齢化・低金利・都心部人口集中という一般論できっちり埋めてきた。

なぜ不動産投資が必要かを説明するスライド

メリットの1つ目「少ない自己資金で始められる」のスライドを見て、地味に感心した。

メリット1のスライド

メリットを謳うスライドの中に「※借入れには審査があり、金利上昇や空室により返済負担が増す可能性があります(詳細は12ページ)。」という注意書きがちゃんと添えてある。営業寄りの資料であるにもかかわらず、良いことだけを言い切らずにブレーキを仕込んでくるとは思わなかった。

収支シミュレーションもグラフ付きで用意された。

収支シミュレーションのスライド

他の資産運用方法との比較表もある。

他の資産運用方法との比較スライド

契約までの流れも5ステップで整理済み。

契約までの流れのスライド

こういう注意書きが各スライドにさりげなく仕込まれているのが、この資料の地味に見逃せないポイントだ。頼んだのは営業資料なのに、勝手に良心を発揮してきた。

マジか…。資料作成のために「考える」時間と「実際に作る」時間が大幅に削れている。資料作成の面倒な点がかなり解消されているぞ!

実験2:自分の主張を伝えるための資料を作れるか?

パワポは本来、自分の主張を図解や表で分かりやすく伝えるための道具だ。次は、ワンルームマンション投資が負ける構造になっていることを示すために自分で整理した根拠を渡し、それをそのままスライド化してもらった。渡した主張はざっくり言うとこんな内容だ。

  • 良い投資なら業者が保有し続ければいい話。業者は購入者にリスクを押し付けて儲けている
  • 節税・団信・空室保証などの売り文句には、それぞれ「実は」がある
  • 購入直後から売却価格は下がり続け、サブリース契約で自由に売れない構造になっている

出来上がった資料の表紙がこちら。

自分の主張を元にした資料の表紙

「ワンルームマンション投資は90%負け」というタイトルの下に、「※タイトルの『90%』は特定調査における成功率10%という推計の裏返しであり、公的統計ではありません(詳細は本編)」という注釈まで自分で付け足している。渡した主張をそのまま盛るだけでなく、誇張になりそうな数字には自分でブレーキをかけてきた。

マジか…。スライドを「整える」作業は完全に要らなくなるな。

営業トークを1つずつ切り返す構成も、渡した箇条書きをそのままカード形式に整理してくれている。

よくある営業トーク6つを整理したスライド

営業トークと実態を対比したスライド

「見落とされがちな罠:購入価格そのもの」というスライドは、渡した主張の核(良い投資なら業者が保有し続ければいい話、という論理)をそのまま拾って再構成してくれている。

購入価格そのものに潜む罠を説明するスライド

締めのメッセージもきれいにまとまった。

資料の締めのスライド

とんでもねぇな…。資料の見やすさを考える仕事はもういらないのかもしれない。エンジニアからするとありがたい話だ。

実験3:自分の主張をClaude独自に資料化させてみたらどうなる?

実験2は自分で主張を用意したが、Claudeの豊富な知識を使えば、自分で考えるより優れた資料を作れるのかもしれない。今度は同じテーマだけ渡し、中身は全部Claudeに考えさせた。

表紙からして毛色が違う。

Claude独自リサーチによる資料の表紙

「独自リサーチによる検証レポート」と自称し、「相談件数・利回り・実際の事件――公開情報から見える構造的リスクを検証する」という副題を自分で設定してきた。中身を見て震えた。

相談件数の実データを示したスライド

「投資用マンションに関する詐欺的トラブルの消費生活相談件数(2018年度・国民生活センター)」という実在の統計を引っ張ってきている。さらにページをめくると実際の事件まで出てきた。

かぼちゃの馬車事件を紹介するスライド

「かぼちゃの馬車」事件——2018年に実際に世間を騒がせたシェアハウス投資詐欺だ。しかもご丁寧に「シェアハウス案件であり、ワンルームマンション投資と同一ではありませんが」という注釈まで添えて、論理の飛躍を自分で防いでいる。

やべぇな…。本職が作った資料みたいだ…。(不動産業を本職にしたことないから知らんけど)

締めのスライドも実践的だ。

契約前の注意点をまとめたスライド

即決しない、会話を録音する、クーリングオフの期限、消費生活センターの連絡先——啓蒙資料として欲しい情報がひと通り揃っている。僕の知らない知見を活用できることを考えると、自分の専門領域じゃない限りはClaudeが独自に調べた方が精度が高そうだ。

気になったこと

正直に言うと、今回は3実験とも粗探しをしたが、実務で致命的な欠点はほぼ見つからなかった。ただし細かい粗はいくつかある。

  • 実験1の表紙(冒頭の画像)のサブタイトル「少額の自己資金からはじめる、都心ワンルームマンション investment」で、日本語の文中に唐突に英単語が混ざっている
  • 実験1の収支シミュレーションのスライドは、表側の「年間キャッシュフロー(試算):約7万円」に対して、隣の累計キャッシュフローグラフは1年ごとに35万円ずつ積み上がる前提になっており、表とグラフで数値が噛み合っていない
  • 実験3の表紙は「絶対に買うな。」とかなり強く言い切っている。実験2(自分の主張をそのまま渡したケース)が「90%負け」に注釈を付けて抑制的に表現していたのと比べると、Claude独自リサーチの方がむしろ踏み込んだ断定をしてきたことになる

見た目に反してこのあたりの粗さはちゃんと残っている。とはいえ、叩き台として使う分には十分すぎる出来ではあった。

ただし1点だけ念のため。実験3でClaudeが持ち出した「1,350件/年」の相談件数や「かぼちゃの馬車」事件は、僕自身で一次情報にあたって裏取りをしたわけではない。数字も事件も存在自体はよく知られたものなので大筋は妥当だと思うが、実際に啓蒙資料として人に見せるなら、引用元は自分の目で確認してから使うべきだろう。AIが調べてきた事実を鵜呑みにしないという当たり前の作法は、資料が良くできているときほど忘れがちだ。

Claudeに資料を作らせるときの2パターン

3実験を振り返ると、実験1と実験3は「テーマだけ渡して中身もリサーチもAIに一任する」という点で結局同じだった。シチュエーションが決まっているか、完全に自由なテーマかの違いはあれど、どちらも「考える部分を丸ごと預ける」やり方だ。整理すると、伝え方の軸は実質2パターンしかない。

  • 丸投げ:テーマだけ渡して中身も構成も一任する
    • 例:「〇〇向けの営業資料を作って」「〇〇について調べて資料にして」
    • リサーチ・構成・デザインまで全部AIが考える
    • 実務でありがちな「型」がある資料にも、専門外のテーマにも向いている
  • 細かく指定:自分の主張・根拠はすでに用意してある
    • 自分でまとめた主張や情報をそのまま渡す
    • 「整理して見やすくする」部分だけをAIに任せる
    • 自分の専門領域の内容を発信したいときに向いている

自分の専門領域を語るなら「細かく指定」、専門外の話題を掘り下げるなら「丸投げ」の方が精度が上がりやすい、というのが今回の体感だ。

まとめ

やったこと 結果
パワポ作成の可否を確認 テーマ・構成・枚数を伝えるだけで.pptxを生成できると確認
実務向けの営業資料を依頼 13枚、自己QAで崩れたスライドまで直して完成
自分の主張をスライド化 誇張しそうな数字に自分で注釈を付けて整理
テーマだけ渡して独自リサーチさせる 実在の統計・事件を引用した説得力のある資料が完成

パワポ資料作りの「考える」時間と「整える」時間、この2つがまとめて浮くのは普通にデカい。まずは今抱えている資料のうち1つだけ、テーマと伝えたいことをClaudeに渡すところから始めてみてほしい。


確認日:2026年7月26日 / 使用モデル:claude-sonnet-5

タグ: ClaudeCowork PowerPoint pptx 資料作成 不動産投資

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