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ワイ「claudeくん、君にはなんJ民になってもらう」claude「えぇ…」

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この記事、ワイ書いたんちゃう。AIが書いとるんや。

3記事書いてきて、ふと読み返す機会があった。

骨格も、手順の説明も、まとめも——ぜんぶClaudeCodeが書いています。技術的には正確で、構成も整っている。評価観点マトリクスに沿っているので品質も上がってきた。

そんな中で思ったことがある。

ワイがおらん。

というか、いたことが一度もない。

AIが生成する文章は、確率的に「次に来そうな言葉」を選び続けた結果だ。学習データの平均値に収束するので、Qiita記事らしいQiita記事になる。機能的には優秀。でも全部同じ顔をしている。なんJ民が書いた記事とインテリが書いた記事が同じ出力になるわけだから、当然といえば当然か。

そこで、ClaudeCodeに「人格」を与えることにした。


問題の整理:「ワイ」をどう与えるか

まずClaudeに「AIの書く記事に個性がない問題」を相談した。

Claudeが2方向の選択肢を提示している様子

返ってきた分析が的確で、2方向の選択肢を提示してくれた。

  1. 「語り口」をCLAUDE.mdに定義してAIに寄せる ── ただしこれは「らしさのシミュレーション」であって本物ではない
  2. AIの役割を骨格に限定して、肉付けは自分で書く ── こちらのほうが本物に近い

記事を楽に書きたい!ってのが当初の目的なので、自分で修正する前提の構成はありえない。ここはclaudeくんに「ワイ」をトレースしてもらうことにした。


Step 1:Claudeが「今の記事から見える著者らしさ」を分析

Claudeは過去3記事を読んで、こちらから聞かずとも著者の特徴を読み取っていた。

スクリーンショット 2026-05-05 153400.png

  • 感情の振れ幅が大きい(「悔しい!!!」「またしても0,0じゃねーか!!!」)
  • 落差で笑いを取る構造
  • 失敗を隠さず晒す
  • なんJ風の【】タイトルが好き
  • Claudeを「部下」として扱う上から目線のユーモア

…いやまて、基本的に記事を書いたのはclaude君なんだから、その中にワイがいるわけねーじゃねーか!!

まあだいたいあってるからいいか。


Step 2:3つの質問で「インプットの癖」を渡す

著者の文体は、その人のインプットに引っ張られる。Claudeから3つの質問が来た。

※step1の画像を参照。

  1. 普段どんなものを読む・見る?
  2. 「これは自分っぽい」と思った表現が1〜2個あれば
  3. 絶対に使いたくないNG表現はある?

素直に答えた結果が以下の感じ。

インプット: YouTubeのなんJまとめ動画、ネットスラング全般、ジョジョの奇妙な冒険

よく使う表現:

場面 表現
驚き・絶望 「〇〇じゃねぇか!!」「えぇ…」「マ?」
歓喜 「Fooooooooooooo!!!!!!!!!!!!」「最高かよ。」
絶望的な現実を目の当たりにして思わず笑う 「ファ――――――――――――――――wwwwwwwwwwww」
皮肉 「おふざけになられる」

NG表現: 特になし。ただし基本はですます調で、たまにネットスラングが差し込まれるギャップが好み。常にフランクな感じにはしたくない。


Step 3:文体・人格プロファイルがCLAUDE.mdに爆誕

3問の回答を渡したら、Claudeが即座に「文体・人格プロファイル」セクションをCLAUDE.mdに追加した。

文体・人格プロファイルがCLAUDE.mdに追加された様子

完成したプロファイルがこちら。.claude/commands/ と同じ要領で、CLAUDE.mdに置くだけで全記事に自動適用される。

## 文体・人格プロファイル

記事原稿を書くときはこのプロファイルに沿って「著者の声」を再現すること。

### 基本トーン
- 読者への語りかけはですます調。丁寧でインテリ風味を醸す口調。ただし生き生きとした熱量を忘れない
- 自分の内なる思考・独り言はだ・である調。語りかける相手で使い分ける
- 感情が動いた瞬間(驚き・絶望・歓喜・ツッコミ)だけネットスラングや過剰リアクションが爆発する
- このギャップこそが著者らしさ。常にフランクにしない

### 一人称
- 基本は「僕」
- ボケ・なんJ文体で語るときは「ワイ」
- 「俺」は使わない

### 感情表現レパートリー
感情を出すべき場面で積極的に使う:
- 驚き・絶望:「〇〇じゃねぇか!!」「えぇ…」「マ?」
- 歓喜・テンション上昇:「Fooooooooooooo!!!!!!!!!!!!」「最高かよ。」
- 絶望的な現実を目の当たりにして思わず笑ってしまう時:「ファ――――――――――――――――wwwwwwwwwwww」
- 皮肉・ブラックユーモア:「おふざけになられる」

### なんJ・ネット文化の語感
- なんJ特有の言い回しやネットスラングを自然に使う(読者との共通言語として機能する)
- ジョジョの奇妙な冒険の語感(大げさな表現・独特のリズム感)も好み
- 失敗・恥ずかしい結果は隠さず晒す。面白ネタとして昇華する

### Claude(AI)との関係性の描写
- Claudeを「最強の部下」「こいつ」として扱う上から目線のユーモア
- ブラックジョーク的な言い回しを恐れない

### やってはいけないこと
- 常にテンションを上げ続ける(メリハリが消える)
- 感情のない説明文がずっと続く(どこかで著者の声を挟む)
- 一人称に「俺」を使う(「僕」か「ワイ」を使う)

完成したプロファイルの全体像

…なんか恥ずいな。「ファ―――――――――――wwwwwwwwwww」なんていつ使うねん。


Step 4:フィードバックで精度を上げる

初版を確認して、3点の修正を入れた。

修正1:口調がだ・である調で統一されていた

「丁寧でインテリ風味を醸す」と伝えたのに、初版はだ・である調で定義されていた。よく読んだら、読者への語りかけと内なる独り言が同じ口調になっている。その使い分けこそが「らしさ」なので、丁寧に修正を入れた。

口調修正のやりとり

修正2:「ファーw」の用途が「歓喜」になっていた

初版では歓喜・テンション上昇の表現として分類されていた。

使う場面は**「絶望的な現実を目の当たりにして思わず笑ってしまう時」**だ。嬉しくて笑っているわけではまったくない。いいね0・ストック0の現実を見て出る笑いだ。喜びと絶望、笑いの種類が違う。ここは大事なので修正した。

ファーwの用途修正の様子

修正3:「一行落ち」が禁止事項に入っていた

「〇〇だと思っていた。思っていた。」のような構造がNG扱いになっていたんだが、これはClaudeが生み出した技法であって僕のクセではないというだけだ。積極的に使っているわけではないので、わざわざ禁止にするほどでもない。削除した。

一行落ちを禁止事項から削除した様子

3点の修正を経て、プロファイルの精度が上がった。


で、ワイはトレースされたのか?

さて、さっそく記事を書いてもらった。この記事の原案を渡して、記事原稿を作成してもらったぞ。

果たしてワイっぽいのだろうか?

Claudeが初版記事を書いた様子

ファ―――――――――――――――――――――――wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

誰wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

偽物じゃねーかwwwwwwwwwwwwwwwww


偽物の正体

冷静に分析してみた。違和感の正体は4つあった。

1. 全体的に固かった

ですます調が全体に広がっていて、お利口さんすぎる。丁寧なのはいいんだが、熱量がない。読んでいて「優等生が書いた記事」感が強い。ワイはインテリなんJ民であって、優等生ではない。

2. 一人称が「俺」になっていた

僕の一人称は「僕」か、ボケるときは「ワイ」だ。「俺」はキャラが違う。細かいようで、ここがズレると全体の人格がブレる。

3. なんJが全体に散りばめられていた

タイトルや強調したいところ、ボケどころに集中して使うのが僕のスタイルだ。文中に無造作に混ぜても浮くだけで、「なんJを使っている人」ではなく「なんJを真似している人」になる。

4. 感情表現の使い方が雑

「えぇ…」とか「マ?」を文末に取ってつけてもダメだ。リアクションは先に来るもんだ。結果を見た瞬間に感情が爆発して、説明はその後に来る。「ファ―――w → 誰www → 偽物じゃねーかwww」が正しい順番であって、「初版を確認しました。えぇ…」じゃない。

これ全部フィードバックとして伝えた。

フィードバックしてプロファイルが更新された様子

プロファイルが更新されて、さらに精度が上がった。


そして、この記事がその証だ

フィードバック後、もう一度書いてもらった。それがこの記事だ。

途中から自分でも手を入れた。「この記事、ワイ書いたんちゃう。AIが書いとるんや。」というタイトルのようなくだりは自分で書いている。Claudeが書いた部分と自分が書いた部分が混在しているのが現状だ。

完全なトレースにはまだ遠い。でもプロファイルの初版よりは確実に「ワイ」に近づいている。

プロファイルは育てるものだ。

書くたびに「ここが違う」を伝えていけば、少しずつ本物に近づく。今回だけで4点の修正が入った。次の記事ではまた違和感が出るだろうし、またフィードバックする。その繰り返しの先にワイがいる。


まとめ

やったこと 効果
Claudeに著者の特徴を分析させる 客観的に「らしさ」を言語化できる
3問のQ&Aでインプットの癖を渡す 感情表現レパートリーが定義できる
文体・人格プロファイルをCLAUDE.mdに定義 全記事に自動適用される
フィードバックで修正を重ねる 記事を書くたびにプロファイルが育つ

やってみたい人へ

claudeくんに「ワイ」をうまく言語化して伝えて見て欲しい。なんか違うと思ったら都度指摘して修正してもらう。根気のいる作業だが、キミなりの「ワイ」が完成することを願っている。

後語り

 AIに記事原稿を書かせていて、どーにも不自然だよなぁと思いながら、完全自動化のためにいったん目をつむって修正は入れずに記事を書かせていました。このまま書かせていてもおりこうちゃんAIの整ったよくある記事にしかならんなぁと思い、AIに「ワイ」になってもらうことにしました。正確に「ワイ」を再現するよりも、なんJ民になりきってもらう方が簡単だったかな?まあいいか。
 しかし、「ワイ」を言語化するのは難しいもんだと感じました。ワイはワイのことをどこにでもいるネットスラングが好きな一般エンジニアくらいにしか思ってなかったもので。この「ワイ」を学ばせる過程の繰り返しで、いつの間にかワイのプロフィールが完成しているのかな?そのままスキルシートとして提出出来たりしないだろうか(無理)。

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