Enhanced performance with PostgreSQL® 16の翻訳です。
2024年1月18日
PostgreSQL® 16によるパフォーマンスの向上
Aiven for PostgreSQL®はメジャーバージョン16をサポートします。主な改善点と新バージョンの入手方法をご覧ください。
Aiven for PostgreSQL®の多くのお客様は、革新の最前線に立ち、開発者の生産性を高め、作業を効率化する最新のデータベース機能を利用できるようにしたいと考えています。これをサポートするため、AivenはPostgreSQL®バージョン16の提供を開始しました。新バージョンは、パフォーマンスを最適化し、監視とセキュリティを改善する一連の機能強化が施されています。これらの新機能は、ワークロード管理をより効率的かつセキュアにし、開発者のエクスペリエンスの向上にも貢献します。
リリースハイライト
より優れたクエリプランニングと最適化されたバルクロードによるパフォーマンスの向上
このリリースでは、問い合わせプランナの最適化、FULL
結合とRIGHT
結合の並列化の導入、DISTINCT
句またはORDER BY
句を持つ集約関数の最適化された計画、SELECT DISTINCT
問い合わせのインクリメンタルソート、より効率的なウィンドウ関数の実行が組み込まれています。RIGHTと
OUTERの "アンチジョイン" が改良され、欠落行の識別が容易になった。さらに、一括ロードが最適化され、単一操作と同時操作の両方で
COPY のパフォーマンスが最大 300% 向上した。今回の更新では、
libpq クライアントに [ロードバランシング](https://www.postgresql.org/docs/16/libpq-connect.html#LIBPQ-CONNECT-LOAD-BALANCE-HOSTS) が導入され、バキューム戦略が最適化された。また、文字列処理、配列操作、サブトランザクション検索において、
SIMD` による CPU アクセラレーションが顕著に改善された。
レプリケーションの強化
PostgreSQL 16では、クラスタノード間のシームレスなデータ交換のためのレプリケーションが強化され、高可用性、スケーラビリティ、ディザスタリカバリが向上しました。性能の向上には、サブスクライバの並列トランザクションとB-treeインデックスの効率の向上が含まれます。
開発者エクスペリエンスの向上
このリリースでは、SQL/JSON 構文に JSON_ARRAY()
、JSON_ARRAYAGG()
、IS JSON
が追加され、開発者の使い勝手が向上しました。注目すべき機能として、アンダースコアを 1000 単位の区切り文字に使用したり、10 進数以外の整数リテラルを使用したりできるようになった。今回の更新では、psql
にパラメータ付きクエリ用の bind
が導入され、デフォルトの ICU サポートでテキストの照合順序が改善された。
モニタリングの改善
PostgreSQL 16では、監視機能が追加され、性能チューニングが強化されました。pg_stat_ioの導入は、アクセスパターンの詳細な解析のための重要なI/O指標を提供します。pg_stat_all_tables
ビューでは、新しいタイムスタンプ属性 last_seq_scan
が最後のテーブルスキャンの時刻を記録します。同様に、pg_stat_all_indexes
では、最後のインデックススキャンの時刻を示す last_idx_scan
列が追加されました。パラメータ化された文の入力値を自動的にログに記録することで、auto_explain
の可読性が向上しました。さらに、PostgreSQL 16では、pg_stat_statements
とpg_stat_activity
の問い合わせ追跡アルゴリズムが改良され、精度が向上しました。
セキュリティとアクセス制御の強化
このリリースでは、洗練されたアクセス制御によりセキュリティが強化された。このリリースでは、require_auth
を追加して正確なクライアントサーバ認証を実現し、sslrootcert="system"
を追加して SSL/TLS セキュリティを強化した。Kerberos 認証の委譲をサポートすることで、 postgres_fdw
や dblink
のような拡張モジュールの安全な接続を保証する。
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