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Agent 365 MCPツールを触ってみる

Last updated at Posted at 2025-11-20

はじめに

みなさん、こんにちは
マイクロソフト佐々木です。

本記事では、2025年のIgniteで発表されたAgent 365 MCPツールについて取り上げます。

🔍Agent 365 MCPとは?

Microsoft 365の各サービスを安全に操作するための「ツールサーバー」群です。
AIエージェントがメール送信・予定調整・ファイル操作などを行う際、監査可能でポリシー適用済みのAPIを提供します。

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🚀利用方法

Microsoft 365 管理センターの[エージェント]タブより[ツール]で表示されます。
こちらはFrontierプログラムを申し込んでいただくことで可能となります。

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✅デモで触れるAgent 365 MCPとその用途

主要なAgent 365 のMCPをCopilot Studioのエージェントに追加してみます
Microsoft 365 Copilotのアイコンが一律表示されすようです。

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Copilot Search MCP

このMCPは普段のCopilot Chatをお使いのように社内のあらゆるリソースにアクセスすることができます。
Copilot StudioからMicrosoft 365 Copilotを呼び出し社内リソースを横断検索するようなシナリオで利用することができ、シームレスにCopilot StudioエージェントとMicrosoft 365 Copilotのエージェントを統合することが可能です

Learnにも書かれていますが、フォールバック的な用途で利用されるなんでもMCPの位置づけのようです。以下で紹介する特化のMCPがあれば、そちらを優先するようです。

  • 機能:Copilotでの検索、根拠付き回答(Microsoft 365データの横断検索)
  • 用途:
    社内情報(Microsoft365 内のデータ)の横断検索
    過去会議の要約と根拠リンク提示

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Microsoft 365 User Profile MCP

このMCPはユーザープロファイルや組織情報(指定されたユーザーの直属の部下を取得)するのに利用します
例えば、エージェントに「上司にメールを送信して」とプロンプトを入力するとEntraID上の上司のプロファイルを取得します。

  • 機能:ユーザープロファイル、マネージャー/直属の部下、ユーザーの検索が可能
  • 用途:メールアドレスや氏名を取得し後続のアクションで利用する

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Microsoft Outlook Mail MCP

このMCPはOutlookメールに関する操作全般に対応します。
例えば、メールの作成やメールの検索などが対象となります。

  • 機能:メールの作成と送信、自然言語によるクエリとODataで検索・フィルタリング
  • 用途:メールの下書き作成、送信およびメールボックス内の検索

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Microsoft Word MCP

Wordファイルに対する全般の操作に対応します。
ユーザーのOneDriveのルートに新しいWord文書を作成したり、閲覧、コメント管理などDOCXコンテンツの処理全般に対応します。

  • 機能:Wordファイルの生成、ドキュメントの取得
  • 用途:メールの下書きにWordファイルを添付する

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おわりに

個人の感想ですが、Agent 365 MCPを利用することで、ユーザーの意図をかなり解釈してくれるようになったと感じます。
ただ、今までのコネクタあがりのMCPとの使い分けが気になるところではありますが、ハイテクであることは間違えなさそうです。

  • M365 Copilot MCPはなんでもできるオールラウンダー
  • Outlook MCPはメールに特化した検索、メール操作が可能
  • Word MCPも作りこめば以外に使えそう
  • Sharepoint list MCPもすごい

以上、お役に立てば幸いです。

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