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DockerHubで公開されているコンテナが安全か確かめてみた結果【人気のコンテナ上位800個】

Last updated at Posted at 2019-07-09

はじめに

Docker Hubに公開されているイメージはどの程度安全なのか、 Dockle starsTrivy stars を利用して検証しました。
検証結果は、 https://containers.goodwith.tech/ に公開しています。

screencast24.gif

結論

基本的にどのコンテナにも脆弱性はある!
人気が高いコンテナ/最近ビルドされているコンテナでも関係ない!

ただ、Docker公式が用意しているコンテナは今のところ大丈夫。
より詳しいことを知りたい人は 操作方法 を見て、 https://containers.goodwith.tech/ を操作してみてください。

操作方法

page.png

① ソートやフィルタが簡単にできます

header-2.png

※ Scoreは脆弱性のCVSSスコアなどを元にした参考値です。指標を一つに統一したかったので作りました。
ガチ勢の方々、怒らないでください & よりよい指標をつくるためのアドバイスをください。

② Dockle, Trivy というカラムを選択すると、JSON形式で詳細な情報が表示されます

clickable-2.png

③ JSONのロードが遅いときは「JSON Detail」のリンクからダウンロードできます

jsondetail-2.png

※ netlifyを利用してるんですが、特に大きいJSONファイルの取得が遅いので、解決方法を知りたいです
2019/8/19 now.sh利用に変更しました。大きいJSONファイルでの遅延も少なくなりました。

何がチェックできるの?

CISベンチマークに沿っているかチェックできます。CIS(The Center for Internet Security)のセキュリティ専門家たちが発行している資料です。

slide17

簡単に言うと、Dockleの列ではイメージの設計が正しくされているか、Trivyの列では脆弱性のあるパッケージが使われていないかをチェックできます。

その他にも、パスワードが設定されていないユーザのチェックなど、Linuxの基礎的なセキュリティもチェックします。
original-checkpoint-comparison.png

ただし、すべてのコンテナで警告が出てしまうので、「latestタグはやめよう」「Content Trustを有効にしよう」の2項目は無視しています。

データの作り方

過去に記事にした Dockle starsTrivy stars を利用しています。
対象のコンテナイメージに対してそれぞれスキャンしていき、結果を集計しました。なお800個のコンテナを平行処理して1時間掛かりませんでした。

なお、私はDockleの作者で、Trivyのメインコミッタの一人です。GitHub Starが増えると喜びます。

フロントエンドやホスト環境は?

reactnetlify.png
→現在は React + now.sh を利用してます。

メインで使っているライブラリは以下のものです。
Docker Meetup Tokyo #31のLTに間に合わせるべく、画面のベース作成1日というギリギリのスケジュールだったためCreate React Appを利用しました。

├── public : JSONや画像など
├── src : ソースコード
└── yarn.lock

フォルダ構成は現在このようになっており、すべてnetlifyでホストされています。
ただ、ファイルサイズが大きくなるとnetlifyだと極端に遅くなります。
特に脆弱性の数が多いJSONデータのロードで顕著です。解決策があれば教えてください。

2019/8/19 now.sh利用に変更しました。大きいJSONファイルでの遅延も少なくなりました。

脆弱性対策はどうすればいい?

ここや、この記事の後半でお伝えしたとおり、どのように向き合うかは、そのサービスの用途や求めるレベルによります。

ただ、Trivyで検出された脆弱性については、新しいOSにして新しいバージョンのパッケージを入れたら脆弱性は減るので、公開されているDockerfileを元に自らの手で書き直すことをおすすめします。

脆弱性についてより詳しいことが気になった人は、私も参加しているプロジェクト Vulsのチームが主催する 「既知の脆弱性はこう捌け!」系の勉強会に参加すると、体系的に学ぶ事ができます。

最後に

最初に、Docker公式が用意しているイメージが今のところ大丈夫と伝えました。
しかし、いつ脆弱性が入るのかはわからないので、ビルドごとにイメージのチェックすることをおすすめします。実例として、今年の5月まで公式が用意したAlpine LinuxのイメージにRootユーザのパスワードが設定されていないという脆弱性がありました。

ローカルビルドの際に、すでにあるイメージを毎回参照していて、過去の脆弱性をそのまま使い続けている状況もありえます。ローカルでイメージを作成している人/コンテナのイメージをキャッシュから作成されている方は、特に一度スキャンすることをおすすめします。

なお、今後も https://containers.goodwith.tech/ に、ユーザーの入力したイメージ名からスキャンをするなど、機能追加していく予定です。 フッターにシェアボタン付けたので、シェアお願いします🙏

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