こんにちは。現在、インフラ領域でPMOを担当しているtomoya_1998です。
これまで複数のプロジェクトに関わってきた中で、「これはうまく回るな」「これはしんどいな…」と感じる場面が度々ありました。
今回はそうした経験をもとに、スムーズに進むプロジェクトと、停滞しがちなプロジェクトの違いを3つに整理してみました。
特にインフラ系PJでは、こうした部分が整っていないと、後から大きなトラブルにつながることも多いと感じております。
① 要件変更への対応フローが整っているか
✅ 良いPJ:
構成変更やセキュリティ要件の見直しが発生した際、確認 → 調査 → レビュー → 承認といった事前に決められたフローで処理される
❌ 悪いPJ:
「あれもやって欲しい」「あとで伝えます」などが日常化し、構成変更の履歴や合意が残らない
📌 インフラは“後戻りが難しい”からこそ、変更対応の流れを整えておくことが重要です。
設計変更は避けられませんが、適切なフローがあれば、混乱や手戻りを最小限に抑えることができます。
② 各領域に“管理専任”の担当がいるか
✅ 良いPJ:
サーバー、ネットワーク、DBなどの各領域に、作業実務とは別に進捗・課題・情報整理を担う管理担当(チーム内のPMO的なポジション)が配置されている
❌ 悪いPJ:
すべてのやり取りや管理がチームリーダーに集中しており、情報が整理されず、進捗把握・課題管理が属人的になっている
📌 作業と管理が同一人物だと、どうしても抜けや遅れが発生しやすい上、欲しい情報が降りてこないことも多いです。
📌 加えて、見積段階で管理工数を役務に含めておくことが重要。
これを怠ると、後々現場が疲弊する要因にもなります。管理は“最初から設計するもの”です。
③ 重要なやり取りがテキストで残っているか
✅ 良いPJ:
決定事項や依頼内容がチャット・議事録・メール・チケットなどで共有され、履歴が残っている
❌ 悪いPJ:
「さっき電話で言ったんですけど」「○○さんに直接伝えました」など、口頭伝達が中心
📌 情報は “言った”だけでは共有にならず、“書いてある”ことで初めてチームの資産になります。言った・言わないを防ぐためにも、PJに関わる会話は、基本的に証跡として残しておきましょう。どこに残すかも明確になっていれば、尚良しだと思います。
おわりに
今回挙げた3つのポイントは、いずれも派手さはないものの、プロジェクトを安定して進めるための土台になるものです。
PMOとして感じているのは、プロジェクトは“管理の仕組み”で決まるということ。
「何となくうまくやる」では立ち行かなくなってきた今だからこそ、こうした構造的な視点を持つことが、ますます重要になってきていると感じます。
同じような課題意識を持っている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。