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Eclipseを使用したメインフレーム・アプリケーション開発 - (2)z/OS基本操作

Last updated at Posted at 2021-04-19

はじめに

ここでは、Eclipseを使用したz/OSの基本的な操作を試してみます。無償の範囲で出来るところということで、IBM Explorer for z/OSを使った場合の例を示します。有償の開発ツールであるIDz(IBM Developer for z/OS)や、Wazi付属のWazi Developer for Eclipseなどもこの辺は共通です。
後続のアプリ開発を考えるとRSE接続の方ができることが多いのでそちらがベースになるのですが、ホスト側でRSE(Remote System Exporer)の構成も必要になるので、手っ取り早く使えるFTP接続のケースも一応やってみます。
※ホスト側の構成についてはここでは割愛します。

関連記事

Eclipseを使用したメインフレーム・アプリケーション開発 - (1)概要
Eclipseを使用したメインフレーム・アプリケーション開発 - (2)z/OS基本操作
Eclipseを使用したメインフレーム・アプリケーション開発 - (3)ソース編集
Eclipseを使用したメインフレーム・アプリケーション開発 - (4)ソース管理ツール/ビルドツール連携
Eclipseを使用したメインフレーム・アプリケーション開発 - (5)デバッガーの利用

FTP接続での操作

FTP接続でのz/OSの操作は、"z/OSパースペクティブ"で行います(ウィンドウ - パースペクティブ - パースペクティブを開く - z/OSを選択)。
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以降、z/OSパースペクティブで操作します。

接続構成

ホスト接続ビューで、z/OS FTPを選択して追加ボタンを押し、接続先z/OSごとに構成を追加します。

FTPサーバーの情報に合わせて適宜ホスト名やポート番号などFTPの設定を行います。
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接続定義ができたら、定義を選択して接続ボタンを押し、ユーザー/パスワードを入力します。接続が完了したら以下のように緑色のアイコンに変わり、FTP経由で各種操作ができるようになります。
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基本操作

PDSメンバーの参照/編集

データセットビューで、扱いたいデータセットのHLQを入力すると、そのHLQ以下のデータセット、メンバーがリストされます。操作したいメンバーをダブルクリックするとエディターが開いて中身を編集することができます。
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JCLサブミット

JCLを開いてエディター部分を右クリック(もしくはデータセットビューのリストから対象のJCLメンバーを右クリック)し、z/OSジョブのサブミットを選択します。
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コンソールにJOBIDが表示されます。
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JOBLOG確認

コンソールのリンクを開くか、もしくはジョブビューからジョブ名等で検索し、当該JOBを開くと、z/OSジョブビューでJOBLOGを確認することができます。
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※FTPではActiveなJOBLOGは確認できません。

RSE接続での操作

RSE接続でのz/OSの操作は、"リモート・システム・エクスプローラー・パースペクティブ"で行います(ウィンドウ - パースペクティブ - パースペクティブを開く - リモート・システム・エクスプローラーを選択)。
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以降、リモート・システム・エクスプローラー・パースペクティブで操作します。

接続構成

事前に証明書関連のプロパティを設定しておきます。
ウィンドウ - 設定 から、Explorer-証明書管理の中の、"SSLホスト名の検証を使用しない"にチェックを入れておきます。
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リモート・システム・ビューの新規接続 - z/OSを右クリックし、新規接続を選択
接続先ホスト名を指定
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RSEのポート番号を指定
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リモート・システム・ビューで作成された接続構成を右クリック - 接続を選択
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ユーザーID/パスワードを指定
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接続が完了すると、z/OS Unixファイル以下にUSSファイル、MVSファイル以下にデータセットがリストされます。
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基本操作

データセットのフィルター作成

リモート・システム・ビューのMVSファイル以下には、デフォルトだと接続したユーザーのHLQ以下のデータセットが表示されます。
それ以外のデータセットは検索してアクセスすることができますが、よく使用するHLQは登録しておくと楽にアクセスできます。

MVSファイルを右クリック - 新規 - フィルターを選択
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HLQを入力
image.png

フィルターの名前を指定
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ADCD.*以下がビューに追加されました。
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PDSメンバーの参照/編集

リモート・システム・ビューから対象のメンバーを選択してダブルクリックするとエディターが開いて編集できます。
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JCLサブミット

JCLを開いてエディター部分を右クリック(もしくはリモート・システム・ビューのリストから対象のJCLメンバーを右クリック)し、実行依頼先:xxxを選択します。
image.png

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JOBLOG確認

JCLサブミット時のポップアップで、"ジョブの位置指定"を選択すると、実行したジョブのJOBLOGを検索してくれます。DD名をダブルクリックすれば中身を参照できます。
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また、JOB名を右クリック-表示-リモート・システム詳細を選択すると、リモート・システム詳細ビューに表形式で結果が表示されます。
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文字コード

RSE接続の場合、文字コードを柔軟に制御することができます。

まず、一番上のレベルとしてMVS全体のホスト側文字コードを指定できます。MVSファイルを右クリック-プロパティを選択します。
ホスト・コードページで、ホスト側のコードページを指定することができます。基本的にはここで指定されたコードページがホスト側コードページとして使われます。
image.png

このMVSファイル以下にある個々のデータセットやメンバーの単位で、上位のプロパティを上書きすることができます。対象のデータセット/メンバーを右クリック - プロパティを選択します。
システム・マッピングからの継承選択すれば、上位で設定されたコードページが使われますし、その他を選択して明示指定すれば、ここで指定したコードページが使われます。
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