1. はじめに
みなさんこんにちは!
このたび、PMI-ACP (PMI Agile Certified Practitioner) 試験に合格しました。
私は以前に PMP(Project Management Professional) を取得しており、アジャイルに関しては Scrum.org の認定スクラムマスター(PSM) を保有しています。これらを持っている中で今回 PMI-ACP を受験したのは、昨今の開発現場で、ウォーターフォールとアジャイルのハイブリッド な対応が求められる場面が増えたためです。特定のフレームワーク(スクラム)だけでなく、PMI ならではの包括的なアジャイル知識を体系化し学習したいと考え、本試験に挑戦しました。
本稿では、学習方法に加え、一度試験環境のトラブルで受験不可となり、後日再受験することになった失敗談も含めて共有します。これから受験される方の参考になれば幸いです。
2. PMI-ACPとは
PMI(プロジェクトマネジメント協会)が認定する、アジャイル実務者のための資格です。スクラム、カンバン、リーン、XP(エクストリーム・プログラミング)、TDD(テスト駆動開発)など、特定の手法に偏らず、アジャイルの多様なアプローチを状況に応じて使い分ける能力が問われます。
出典:PMI-ACP Certification | PMI

出典:Credly (PMI-ACP Digital Badge)
3. 試験概要
試験の基本情報は以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 180分 |
| 出題数 | 120問(多肢選択式) |
| 出題分野 | ・Mindset: 28% ・Leadership: 25% ・Product: 19% ・Delivery: 28% |
| 受験資格 | ・教育レベル 高等学校(または中等学校)以上 ・アジャイル経験(下記のいずれか) 2年間のアジャイル経験(過去5年間) 有効な第三者機関のアジャイル認定資格と1年間のアジャイル経験 PMP資格取得者 ・アジャイルトレーニング アジャイルプラクティスで28時間の正式なトレーニング受講 |
| 言語 | 日本語で受験可能 |
| 受験料 | PMI会員:435 USD / 非会員:495 USD |
※重要:
試験は 120 問出題されます。そのうち採点される 100 個の項目と、採点されない 20 個の項目で構成されます。採点されない項目は特定されず、試験全体にランダムに分散されます。
2025年4月1日以降、受験に必要な公式研修時間が「28時間」へ変更されています。受験される方は、必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
出典:PMI-ACP Certification Study your way | PMI
4. 学習期間と使用教材
学習期間は、約2ヶ月間です。PMPとPSMの知識が土台にあったため、ゼロからのスタートに比べてかなりスムーズでした。学習時間の多くは、差分となる「XP」「リーン」「カンバン」などの領域に充てました。
主な教材
Udemyで PMI-ACP で検索すると、いくつかのコースがヒットすると思いますが、その中で評価が高かった下記のコースを選択しました。
Udemyでは定期的にセールが開催されているため、セール時を狙うとお得に受講できます。
- Udemy:PMI-ACP PRACTICE TEST 2026: STRAIGHTWAY TO PASS PMI-ACP EXAM
体系的なインプットと問題演習に使用しました。コンテンツは英語ですが、Google 翻訳を活用して学習しました。本番試験は日本語で受験しましたが、試験問題自体がおそらく英語版をベースに翻訳されていると思われるため、「英語のニュアンスを翻訳して理解する」というこの学習プロセス自体が、結果的に本番の試験対策として合っていたと感じています。
演習問題について:
収録されている問題数が多く、やり切るには時間と体力が必要ですが、よい練習になったと感じます。本試験でそのまま同じ問題が出るわけではありませんが、問われる観点を養うのに役立ちました。
- アジャイル実務ガイド (Agile Practice Guide)
PMI が出版している公式のリファレンスです。一般的には必読書とされていますが、私は今回の学習では使用しませんでした。
結果的に、上記のUdemy講座と過去の知識だけで合格ラインには到達できました。あくまで公式情報として紹介のみにとどめます。
出典:Agile Practice Guide | PMI
5. 試験当日の体験(トラブルと教訓)
実は、合格に至るまでに一度、オンライン受験(OnVUE)ならではのトラブルに見舞われました。
1回目:シェアオフィスでのオンライン受験(失敗)
最初は「近場のシェアオフィスの個室」で、自身のPCを持ち込んでオンライン受験に臨みました。しかし、ここで予期せぬ問題が発生しました。
-
文字サイズの問題:
自身の PC の高解像度設定の影響か、試験画面の文字サイズが極端に小さく表示されてしまいました。読むだけで一苦労し、進めるのに多大なストレスがかかりました。 -
通信トラブルで試験中止:
そうこうしているうちに、試験途中で監視員(プロクター)との通信が不安定になったようです。復旧を試みましたが、結局その日は「試験続行不可能(無効)」という扱いになり、後日再受験することになってしまいました。
2回目:テストセンターでの受験(推奨)
前回の教訓から、2回目はテストセンター(会場受験)を選択しました。結果として、これが正解でした。
-
環境が快適:
会場の備え付け端末は文字サイズも適切で見やすく、ストレスなく問題文を読み進めることができました。 -
集中できる:
オンライン受験のような「Webカメラで常に見られている」緊張感や、通信トラブルの心配がなく、純粋に試験問題だけに集中できました。個人的には、近くに会場がある場合はテストセンターでの受験を強くおすすめします。
6. 結果とまとめ
試験内容は、PMP 同様にシチュエーション判断を問う問題が中心でした。PSMで学んだ価値基準や、PMIの倫理規定などに沿って「チームの自律性を尊重する」選択肢を選ぶよう心がけ、無事に合格(Pass)することができました。試験時間は180分ありましたが、一通り問題を解いて120分ほどかかりました。残りの時間で見直しを行い、そこそこ手ごたえを感じたため、試験終了としました。
PMI-ACPは、単なる知識の暗記ではなく、「現場でどう動くべきか」というアジャイル・マインドセットを整理できる非常に実用的な資格です。これから受験される方は、学習準備はもちろんですが、私のように当日のトラブルで消耗しないよう、受験環境(できればテストセンターをお勧めします) にも十分ご注意ください。皆様の合格を応援しています。
この記事が、皆様の合格の一助となれば幸いです。