※本稿は記事:【初心者】AWSのlightsailでWordPressを導入するまでの続きとなるものです。
※タイトルに【旧】と記載のある内容は古いもので、2021年12月現在では方法が少し変わっています。【2021年12月時点】という内容をご覧ください
※本稿では、LightsailのWordPressインスタンス内に付属されているphpMyAdminへアクセスする方法を記します。
アクセス先のURL
例えば静的IPが 54.123.123.73
だった場合は、phpMyAdminへアクセスするURLは http://52.123.123.73/phpmyadmin/
になります。
独自ドメインが abcde.com
だった場合は、URLは http://abcde.com/phpmyadmin/
になります。
For security reasons, only accessible using localhost
For security reasons, this URL is only accessible using localhost (127.0.0.1) as the hostname.
(訳)セキュリティ上の理由から、この URL はホスト名として localhost (127.0.0.1) を使用してのみアクセス可能です。
初期状態(インスタンスを起動してから何もしていない状態)では、上記の表示がされphpMyAdminへアクセスできません。
以下に、アクセスできるようにするまでの手順を記します。
【旧】phpMyAdminへアクセスできるようにする方法
簡単にいえば、phpMyAdminのhttpd-app.conf
ファイルでBASIC認証を有効化するだけです。具体的な手順を3STEPで示します。
- Step1)
/opt/bitnami/apps/phpmyadmin/conf/httpd-app.conf
ファイルの一部を変更 - Step2)
.htpasswd
の作成 - Step3)Apacheの再起動
Step1)httpd-app.confの一部を変更
- ターミナルを起動しインスタンスへアクセスしてください
- 以下のコマンドを実行してファイルの一部を変更してください
- 変更箇所は
# AuthType Basic
から# Require valid-user
までの部分です - コメントアウトを外してください
-
AuthUserFile
には、これから作成する.htpasswd
ファイルのパスを記述してください
$ vi /opt/bitnami/apps/phpmyadmin/conf/httpd-app.conf
AuthType Basic
AuthName phpMyAdmin
AuthUserFile "/opt/bitnami/apps/phpmyadmin/conf/.htpasswd"
Require valid-user
Step2).htpasswdファイルの作成
- 本稿では
.htpasswd
をディレクトリ/opt/bitnami/apps/phpmyadmin/conf/
へ作成します(httpd-app.conf
があるところと同じ) - 別の場所に作成した場合は、上記Step1の
AuthUserFile
のパスを適切なものへ(作成した場所へ)してください - 本稿では、ユーザー名
admin
、パスワードをtest123
として示します - BASIC認証用のパスワード生成は.htpasswdファイル生成(作成)などでどうぞ。
- なお、上記のユーザー名とパスワードでは
admin:iJ2wAhwPasu.M
が生成されます。これを.htpasswd
へ書き込みます
$ cd /opt/bitnami/apps/phpmyadmin/conf/
$ echo "admin:iJ2wAhwPasu.M" > .htpasswd
Step3)Apacheを再起動
- 次のコマンドで再起動してください
$ sudo /opt/bitnami/ctlscript.sh restart apache
【2021年12月時点】phpMyAdminへアクセスできるようにする方法
簡単にいえば、phpmyadmin.conf
ファイルでBASIC認証を有効化するだけです。具体的な手順を3STEPで示します。
- Step1)
/opt/bitnami/apache/conf/bitnami/phpmyadmin.conf
ファイルの一部を変更 - Step2)
/opt/bitnami/apache
以下に、ディレクトリ/users
と、更にその下にファイル.htpasswd
の作成 - Step3)Apacheの再起動
Step1)phpmyadmin.confの一部を変更
- ターミナルを起動しインスタンスへアクセスしてください
- 以下のコマンドを実行してファイルの一部を変更してください
- 変更箇所は
# AuthType Basic
から# Require valid-user
までの部分です - コメントアウトを外してください
-
AuthUserFile
には、これから作成する.htpasswd
ファイルのパスを記述してください
$ vi /opt/bitnami/apache/conf/bitnami/phpmyadmin.conf
AuthType Basic
AuthName phpMyAdmin
AuthUserFile "/opt/bitnami/apache/users/.htpasswd"
Require valid-user
Step2)usersディレクトリと、.htpasswdファイルの作成
- ディレクトリ
/opt/bitnami/apache/
の配下に、ディレクトリusers
を作成してください - 作成したディレクトリ
users
の配下に、ファイル.htpasswd
を作成してください -
.htpasswdファイル生成(作成)などでBASIC認証用のユーザー名:パスワードのセットを生成してファイル
.htpasswd
へ書き込んでください。
↑ 本稿ではユーザー名admin
、パスワードをtest123
として進めます
$ cd /opt/bitnami/apache/
$ sudo mkdir users
$ cd users
$ echo "admin:iJ2wAhwPasu.M" > .htpasswd
Step3)Apacheを再起動
- 次のコマンドで再起動してください
$ sudo /opt/bitnami/ctlscript.sh restart apache
では、phpMyAdminへアクセス
上記でも記載しましたが、例えば静的IPが 54.123.123.73
だった場合は、phpMyAdminへアクセスするURLは http://52.123.123.73/phpmyadmin/
になります。
独自ドメインが abcde.com
だった場合は、URLは http://abcde.com/phpmyadmin/
になります。
アクセスしてBASIC認証が表示されるはずです。
本稿の通りならユーザー名admin
、パスワードをtest123
で通るはずです。
phpMyAdminのログイン画面が表示されれば成功です。
以上が、AWSのLightsailのWordPressインスタンスに付随してるphpMyAdminへアクセスする方法でした。
補足:phpMyAdminへログインする方法
ユーザー名はroot
です
パスワードは下記のコマンドで調べます
$ cat /home/bitnami/bitnami_application_password
ちゃんとログインできました?
成功を祈ります
余談
phpMyAdminへログインするときのアカウント、WordPressのアカウント(wp-config.php
に記載のあるアカウント)でもよくない?
って思って、アクセスしてみました。
もちろん、アクセスできます。ただ、権限が違います。
セキュリティちゃんとしてるなぁ...って感じです