「マンガの原稿があがってきて、フキダシの中に活字を入れていく工程」
を写植(写植を貼る)と呼ぶらしい。
なぜか彼女が、その写植のお仕事を請け負っていた。具体的には「フキダシに番号を振って、フキダシと台詞の対応付けをする」というお仕事。
彼女は物書きであるのだが、なぜこうした作業を請け負わされるのかは謎。請け負った側にしてみると、おこづかい程度の額を上乗せ請求できるらしい。
ただ、ページ数の多くなる場合があって、大変そうだ。Webサイトで公開するマンガで「1ページで1コマ」の時などは、全体で数百ページにもおよぶ。
大量のjpgファイルを渡され、まとめてPDFとして納品しなければならない。
そこで、ツールを作った。
工程の全容は下記の通りなのだけど、
- 高解像度の連番のjpgを、サイズ縮小して、PowerPointファイルに1ページに1つずつ埋め込む
- フキダシに台詞の番号を振る
- PDFとして保存
その中の1.の部分をツール化した。
プログラミング。
rubyで、PowerPointとImageMagickのOLEインスタンスを作る。
require "win32ole"
ppt = WIN32OLE.new "PowerPoint.Application"
im = WIN32OLE.new "ImageMagickObject.MagickImage.1"
class PpConst; end
WIN32OLE.const_load(ppt, PpConst)
ImageMagickのconvertを呼ぶ。
im.Convert("-resize", "640x640", pic, thumb)
PowerPointで画像を追加する。
pre = ppt.Presentations.Add
slide = pre.Slides.Add(
pre.Slides.Count + 1, PpConst::PpLayoutBlank)
slide.Shapes.AddPicture(thumb)
pre.SaveAs(pptfile)
pre.Close
ppt.Quit
GitHubにあげておいた。