はじめに
RaycastはMacのSpotlightやその他拡張機能に代わるランチャーツールです。
公式Storeから無料インストールできる拡張機能を合わせると、Raycastは出来ることが無数にあり知らない機能もたくさんあります。
今回はビルトインされているコア機能から5つ私の使い方を紹介します。
前提条件: Raycastインストール済みであること
Quicklinks
よく使うURLやファイルパスを登録しておき、Raycastから即座にアクセスできる機能です。
「Create Quicklink」コマンドから登録できます。
頻繁にアクセスするサイトを登録してブックマーク代わりに使うだけでも十分ですが、Dynamic Placeholders(動的プレースホルダー)という機能を使えば、呼び出し時に値を動的に埋め込むことができます。
例えば、以下のような検索URLを登録すれば、呼び出し時に{argument}へ値を渡せるようになりますので、一度サイトを開く手間なくRaycastから直接検索結果へアクセスできます。
// Google検索
https://google.com/search?q={argument}
// Youtube検索
https://www.youtube.com/results?search_query={argument}
// Qiita検索
https://qiita.com/search?q={argument}
登録したQuicklinkにはエイリアスを登録するのがおすすめです。Google検索ならgglのようにして呼び出します。
上記を応用したちょっとした小技ですが、個人的によく使う設定を紹介します。地域=アメリカ、言語=英語に固定したGoogle検索です。
https://www.google.com/search?gl=us&hl=en&q={argument}
欲しい情報が日本語サイトだと見つからない時、英語サイトで探したい時があります。英文で検索すれば英語サイトがヒットしやすいですが、変に引っかかった日本語サイトも混じってしまいます。そのため、英語圏に限定して簡単に検索できるこの設定が重宝しています。
Window Management
ウィンドウを簡単に移動したりリサイズしたり出来ます。WindowsでいうWindows キー + 矢印の操作です。
Macはデフォルトでショートカットがないと思っていたのですが、一応 ^ + Fn + 矢印 で出来ることを最近知りました。ただ、単純に押しにくいですし、外部ディスプレイへの移動は出来なさそうなので、Raycastに軍配が上がります。
ウィンドウの移動・リサイズ
^と⌥は固定キーにして、矢印の組み合わせによって、個人的に直感的な動きになるように設定しています。
| Name | Alias | Hotkey | 説明 |
|---|---|---|---|
| Left Half | — | ^ ⌥ ← |
ウィンドウを画面左半分に移動 |
| Maximize | — | ^ ⌥ ↑ |
ウィンドウを最大化 |
| Reasonable Size | — | ^ ⌥ ↓ |
ウィンドウを適切なサイズに縮小 |
| Right Half | — | ^ ⌥ → |
ウィンドウを画面右半分に移動 |
さらに⇧を組み合わせて次のような動きにしてます。これは結構気に入っていて、大きめのディスプレイでウィンドウを最大化すると見づらいことがあるので、画面中央に程よいサイズで配置してます。
| Name | Alias | Hotkey | 説明 |
|---|---|---|---|
| Center Two Thirds | — | ^ ⌥ ⇧ ↓ |
ウィンドウを画面中央に2/3サイズで配置 |
(^ = Control、⌥ = Option、⇧ = Shift)
外部ディスプレイへ瞬時に移動
Macと外部ディスプレイ間を移動するのに毎回ドラッグするのは流石に骨が折れるので、Hotkeyで瞬時に切り替えましょう。
| 名前 | Alias | Hotkey | 説明 |
|---|---|---|---|
| Next Display | — | ^ ⌥ ⇧ → |
ウィンドウを次のディスプレイに移動 |
| Previous Display | — | ^ ⌥ ⇧ ← |
ウィンドウを前のディスプレイに移動 |
Snippets
登録したキーワードから定型文を瞬時に呼び出せる機能です。Macのユーザ辞書登録の機能よりさらに便利になったイメージです。
「Create Snippet」コマンドから登録できます。
;mail と入力するとhogehoge@example.comに変換されるといったように、会社のメールアドレスや住所、メールの定型文を登録するのが一般的でしょうか。
ここでも、動的プレースホルダー機能を使えば、出来ることはもっと広がります。{cursor} で変換後のカーソル位置を指定できるため、例えばconsole.log()を次のように登録して使ったりしてます。
また、キーワードには自分なりのルールを設定しておくと迷いがありません。私はキーワードにセミコロン(;)プレフィックスをつけることにしています。
設定例:
| Name | Snippet | Keyword |
|---|---|---|
| (メールアドレス) | ;mail |
|
| Now | {date format="yyyy年MM月dd日 HH:mm"} |
;now |
| Date | {date format="yyyy-MM-dd"} |
;date |
| console.log | console.log({cursor}); |
;clog |
Raycast Notes
最前面に固定表示できる軽量のノートです。付箋みたいなイメージです。
資料を見ながら軽くメモを取りたい時や、Web会議の画面共有中などに咄嗟にメモが必要になったタイミングで重宝します。
軽量なUIが特徴で一度に表示できるノートは1つですが、⌘ P で簡単にノート検索ができます。閉じたノートは自動でスタックされていき、無料版では5つまで作成できます。一時的にささっとメモを取るのが用途で、ここにノートを溜め込まないので全く問題ありません。
| Name | Alias | Hotkey |
|---|---|---|
| Create Note | — | ⌥ N |
Clipboard History
今までコピーした履歴を一覧表示して、その中から選んで簡単に貼り付けることができる機能です。
テキストだけでなく、画像やリンクカラーコードも記録してプレビューまでしてくれます。
| Name | Alias | Hotkey |
|---|---|---|
| Clipboard History | — | ⌥ V |
Hotkeyは⌘⇧Vにしようかと思ったのですが、アプリによってはプレーンテキスト貼り付けの割り当てと競合するので⌥ Vにしました。
まとめ
- Quicklinks — よく使うURLやファイルパスをAliasで登録してRaycastから直接アクセス。Dynamic Placeholdersで引数付きURLにすれば検索もRaycastで完結
- Window Management — ウィンドウの配置、リサイズ、ディスプレイ間の移動をHotkeyで一発操作
-
Snippets — キーワードで定型文やコードを即展開。
{cursor}や{date}を組み合わせるとさらに強力 - Raycast Notes — アプリを切り替えることなく、その場でメモを残せる
- Clipboard History — コピー履歴を遡って再利用。「さっきコピーしたあれ」を取り出せる



