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【冨井悠平】駆け出しエンジニアが「壁」にぶつかった時、試してほしい5つの思考法

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前回の記事では、これからエンジニアとしてのキャリアをスタートさせる皆さんに、最初に意識すべき大切なことをお伝えしました。今回は、少し視点を変えて、エンジニアとしてキャリアを歩む中で必ず訪れる「壁」にぶつかった時、どう考え、どう乗り越えていけば良いのかについて、私自身の経験も踏まえながらお話ししたいと思います。

1.「なぜ?」を深掘りする探求心を持つ
エラーメッセージとにらめっこしたり、原因不明のバグに時間を費やしたり…。エンジニアのキャリアには、必ずと言っていいほど「わからないこと」の壁が立ちはだかります。そんな時、ただ表面的な解決策を探すのではなく、「なぜこうなるのか?」「根本的な原因は何なのか?」という探求心を持つことが大切です。

例えば、API連携でエラーが出た時。「エラーコード〇〇で通信に失敗しました」という情報だけで終わらせず、「なぜこのエラーコードが出ているのか?」「リクエストの形式は正しいか?」「サーバー側の処理に問題はないか?」と、芋づる式に疑問を掘り下げていくのです。この深掘りこそが、真の理解に繋がり、同じ壁に再びぶつかることを防ぐ力になります。

2.「完璧主義」を手放してみる勇気
特に真面目な人ほど陥りやすいのが、「完璧なコードを書かなければ」というプレッシャーです。もちろん、品質の高いコードは重要ですが、最初から完璧を目指しすぎると、なかなか前に進めなかったり、些細なことで立ち止まってしまったりすることがあります。

大切なのは、**「まずは動くものを作る」**という意識を持つこと。プロトタイプやPoCの段階では、多少粗削りでも、まずは形にすることが重要です。その後、フィードバックを得ながら改善していくというアプローチの方が、結果的に早く、より良いものを作り上げることができます。「完璧」は後から追い求めるものでも良いのです。

3.「誰かに頼る」ことを恐れない
エンジニアは個人プレーのイメージがあるかもしれませんが、実際はチームで協力して開発を進めることがほとんどです。どうしても解決できない問題に長時間行き詰まるよりも、積極的に周りの先輩エンジニアや同僚に助けを求めることも、重要なスキルの一つです。

「こんな簡単なことを聞いても良いのかな…」と躊躇してしまう気持ちも分かります。しかし、多くの場合、経験豊富なエンジニアは快く手を差し伸べてくれます。質問することで、自分だけでは思いつかなかった解決策が見つかったり、新たな知識や視点を得られたりすることも少なくありません。

4.「小さな成功体験」を積み重ねる
大きな壁に直面すると、自分の能力を疑問に思うこともあるかもしれません。そんな時は、無理に大きな課題に立ち向かうのではなく、少し手を伸ばせば解決できるような小さな課題に取り組んでみましょう。

例えば、「簡単なバグを一つ修正する」「短い関数を一つ実装する」「ドキュメントを少し整理する」など、どんな小さなことでも構いません。それを一つ一つクリアしていくことで、「自分にもできる」という自信を取り戻し、再び大きな壁に立ち向かうエネルギーをチャージすることができます。

5.「視点を変える」ことで見えてくる光明
どうしても解決策が見つからない時や、同じ考えに囚われてしまった時は、意識的に視点を変えてみることが有効です。

例えば、「もし自分がエンドユーザーだったら、この問題をどう感じるだろうか?」「もし別の技術を使っていたら、どう解決できるだろうか?」「全く違う分野の知識を応用できないだろうか?」など、普段とは違う角度から問題を捉え直すことで、予期せぬ解決策が見つかることがあります。時には、物理的に場所を変えてみるだけでも、気分転換になり、新たなアイデアが浮かんでくることもあります。

エンジニアの道は、決して平坦ではありません。しかし、壁にぶつかるたびに、そこで立ち止まってしまうのか、それとも新たな思考法を身につけて乗り越えていくのかで、その後の成長は大きく変わってきます。

今回お伝えした5つの思考法は、私がこれまでのキャリアの中で、多くの壁にぶつかり、そして乗り越えてきた経験から得たものです。もし今、壁に苦しんでいる駆け出しエンジニアの方がいたら、ぜひこれらの考え方を試してみてください。きっと、新たな光明が見えてくるはずです。そして、もし何か困ったことがあれば、いつでもお気軽にご連絡ください。一緒に、その壁を乗り越える方法を探しましょう。

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