CTF で使うことのあるパスワードクラッキングツール PkCrack1では、以下のコマンドで既知平文攻撃による zip ファイルの解析が可能です。2
pkcrack \
-C [暗号化された zip ファイル] \
-c [暗号化された zip ファイルの中で平文がわかるファイルのファイル名] \
-P [平文のファイルが入っている暗号化されていない zip ファイル] \
-p [平文のファイル] \
-d [出力ファイル名]
このとき、-d
の出力ファイル名は必ず指定する必要があるようです。
指定したら 10 秒程度で解析処理が終わるのに対し、指定しない場合に数分経っても終わらないことを、ある zip ファイル3で確認しました。
-d
を指定しなくてもエラーが出ないため、何らかのデフォルトの名前で出力してくれる (例えば C++ のコンパイルのように) と考えがちですが、そうではないため注意が必要です。
実行環境
- Windows 10 Home (64 bit) にインストールした Oracle VM VirtualBox 内で実行した Kali Linux 2024.3 (ただし 2024 年 8 月頃までのローリングリリースのアップデートを適用済)
- 公式サイト1からダウンロードした
pkcrack-1.2.2.tar.gz
,pkcrack-1.2.3.tar.gz
それぞれを解凍してインストール (両方のバージョンで同じ挙動を確認)