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PkCrack は -d を付けないと処理が終わらない

Last updated at Posted at 2024-08-24

CTF で使うことのあるパスワードクラッキングツール PkCrack1では、以下のコマンドで既知平文攻撃による zip ファイルの解析が可能です。2

pkcrack \
  -C [暗号化された zip ファイル] \
  -c [暗号化された zip ファイルの中で平文がわかるファイルのファイル名] \
 -P [平文のファイルが入っている暗号化されていない zip ファイル] \
 -p [平文のファイル] \
 -d [出力ファイル名]

このとき、-d の出力ファイル名は必ず指定する必要があるようです

指定したら 10 秒程度で解析処理が終わるのに対し、指定しない場合に数分経っても終わらないことを、ある zip ファイル3で確認しました。
-d を指定しなくてもエラーが出ないため、何らかのデフォルトの名前で出力してくれる (例えば C++ のコンパイルのように) と考えがちですが、そうではないため注意が必要です。

実行環境

  • Windows 10 Home (64 bit) にインストールした Oracle VM VirtualBox 内で実行した Kali Linux 2024.3 (ただし 2024 年 8 月頃までのローリングリリースのアップデートを適用済)
  • 公式サイト1からダウンロードした pkcrack-1.2.2.tar.gz, pkcrack-1.2.3.tar.gz それぞれを解凍してインストール (両方のバージョンで同じ挙動を確認)
  1. https://www.unix-ag.uni-kl.de/~conrad/krypto/pkcrack/ 2

  2. 参考: https://kaworu.jpn.org/kaworu/2012-12-07-1.php

  3. リンク先が CTF の問題です、ネタバレ注意

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