Oracle Cloud Infrastructure(OCI)にもAWSのSAAのようにArchitect Associateの資格(CAA)がありますが、なんとこの試験が期間限定で無料提供 (!?) されることが発表されました。
無料なら受けてみようかな?と思う方多いかもしれません。
ただ、OCIは市販対策本がなく、勉強のやり方を迷う方もいるかもしれませんので。
本記事では私が受験、合格した際の学習方法を紹介させていただきますので
これから資格取得へ挑戦される方の参考になればと思います。
受験してみての感想
サービス名を知っていれば答えられるようなものではなく
単体サービスとして、**の時は何をしたらいいかといった問題が多かったです。
なので、各サービスをどう使うかイメージして学習するといいかもしれません。
(あるソリューションを提供するために何のサービスを組み合わせて実現するかのような問題はおそらくProfessionalなので、Associateとしては単体サービスの利用用途で良い)
利用したOCI試験学習コンテンツ
学習にあたり利用したコンテンツについて紹介させていただきます。
学習の目的として、基礎知識習得(Step1)と試験対策(Step2)に分けて
コンテンツをまとめしたので、よろしければご参考ください。
##Step1.基礎知識習得
基本的には、資料や参考書ベースの学習です。
可能であればOCIの無料アカウントを作成して画面イメージを見ることを推奨します。
###① OCI活用資料集【無料】
日本オラクル社が提供するセミナーの資料形式で、OCIの機能を学習することが可能です。
マニュアルと比較して短時間で学習でき、カテゴリごとに資料が分かれています。
資料ごとに難易度(知識の深さ)にバラツキがあるので
個人的には下記方針で学習すると、短時間での学習効率が高いと感じました。
1. サービス全般カテゴリの資料でOCIの全体間をぼんやり掴む
2. 各カテゴリ資料の「概要」資料で、サービス概要/利用イメージを掴む
3. イメージがつきにくいサービスについては「詳細」資料で理解を深める
(全部である必要はない)
###②Oracle Cloud Infrastructure徹底入門 【有料】
数少ないOCIの参考書の1つです。
個人的な感想としては非常によく纏まっていると思っています。
最初にハンズオンLikeにシステム構築を行い(読みだけでもいい)、全体像を掴んだ上で
システムを構成する各サービスの詳細を紹介していく構成も好きでした。
内容としては、上述した「OCI活用資料集」と同じですが
要点が纏まっており、必要な基礎知識としてはこの参考書の内容理解で十分事足ります。
(筆者は参考書買うとやる気が出てくるタイプなのでより良かったです。)
参考までにAmazonのリンク貼っておきます。
##Step2 試験対策
Step1で基礎知識をある程度習得できたら次は試験対策です。
(目安はサービス名聞いて何ができるか答えられる)
Oracleに限った話ではないですが、出題傾向に少しくせがあるので
ここの対策を行わないと、自身の知識を十分に発揮できない可能性があります。
正直、ここは公式が展開しているLearning Passそのままになります。
(他にないのと、内容としても十分)
###①資格試験準備セミナー: OCI 2020 Architect Associate【無料】
日本オラクルから提供されている、受験セミナーです。
計20問の本番形式の問題・解説の動画となり、30分程度の動画の5本立て構成です。
【構成】
- IAM:4問(33min)
- ネットワーク:4問(36min)
- コンピュート:3問(25min)
- ストレージ:5問(37min)
- データベース:4問(31min)
本番のイメージを持つこと、問題の内容を理解できることはもちろんですが
正解以外の選択肢が「なぜ誤りか」を意識して学習すると
1つの問題でより多くの範囲の知識を習得できます。
参考までに、Youtubeに2019年版も上がっていますが、最新の2020年版がオススメです。
(2019年版と2020年版は一部を除き類似した問題です)
###②Practice Exam For: Oracle Cloud Infrastructure 2020 Architect Associate【無料】
オラクル社から提供されている、模擬試験です。
注意点として2021/10/26現在で英語版しかありません。
(筆者は全力でGoogle翻訳。学習時間より和訳時間のが長い。。)
内容としては計30問の本番形式の問題となり、解説はありません。
ただ、本コンテンツでなぜ正解/誤りか、しっかり理解することで
かなりの力をつけることはできます。
【構成】
Block Volume:3問、 Compute:3問、 Fast connect:1問
VPN:1問、 IAM:3問、 VCM:3問、 Load Balancer:3問
Object Strage:3問、 File Strage:3問、Database:4問、 Autonomous:3問
###③スキル補完【無料】
前述した2つのコンテンツで、合格に必要な力は十分つくかと思いますが
これらのコンテンツでカバーできていない(問題が用意されていない)領域があります。
試験前にStep1で利用したOCI活用資料集の以下コンテンツを一読しておくことを推奨します。
・OKE(Oracle Container Engine for Kubernetes)概要
・OCI API Gateway概要
・OCI CLI を使い倒す
#終わりに
OCIの受験を迷っている方の後押しに、さらにはOCIユーザの拡大の助けになったら幸いです。
個人的に、OCIはAWSとは異なるアプローチのパブリッククラウドと考えていますので
資格を機に色々と調べたり、実践してみていただけたらと思います。