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Obsidian x AIで執筆革命!Windows(WSL2)でClaude CodeとGemini CLIを連携させる最強ガイド

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「Obsidianでの知的生産をもっと効率化したい…」

「話題のClaude CodeやGemini CLIを使いたいけど、Windowsだと面倒くさそう…」

そんなお悩みを持つWindowsユーザーのあなたに朗報です!本記事では、**Windows Subsystem for Linux (WSL2)**を活用し、ObsidianをハブとしてClaude CodeとGemini CLIを自在に操る、次世代のAI執筆環境を構築する手順を、わかりやすく解説します。

この記事を最後まで読めば、あなたのObsidianは単なるメモアプリから、アイデア出し、リサーチ、執筆、校正、ファイル整理までをシームレスに行える「最強の知的生産プラットフォーム」へと進化します!

なぜこの組み合わせが最強なのか?

私たちが構築する環境は、各ツールの長所を最大限に引き出す最強の布陣です。

  • Obsidian: あなたの「第二の脳」となる、最強のナレッジベース
  • Claude Code: プロジェクト全体を理解し、ファイルの整理やリファクタリングを自律的にこなす「AIエージェント」
  • Gemini CLI: 優れた対話能力で、リサーチやアイデア出し、クリエイティブな執筆をサポートする「AIパートナー」
  • Windows + WSL2:Claude CodeとGemini CLIをWindowsで使用する場合は、WSL2の方が安定するらしい

ステップ1:開発環境の心臓部「WSL2」と「Node.js」の準備

まずは、Windows上でLinuxコマンドを動かすための基盤となるWSL2と、AIツールたちの実行に必要なNode.jsをインストールします。

  1. WSL2のインストール
    PowerShellを管理者として開き、以下のコマンドを1行実行するだけです。

    wsl --install
    
  2. Node.jsのインストール
    WSL2のターミナル(Ubuntu)を開き、以下のコマンドを順に実行してNode.jsをインストールします。

    # パッケージリストを更新
    sudo apt update && sudo apt upgrade
    # Node.jsのインストールに必要なツールを導入
    sudo apt-get install -y curl build-essential
    # Node.js バージョン20.xをインストール
    curl -fsSL https://deb.nodesource.com/setup_20.x | sudo -E bash -
    sudo apt-get install -y nodejs
    

ステップ2:2大AIアシスタントのインストール

基盤が整ったら、主役であるClaude CodeとGemini CLIをインストールします。

  1. Claude Codeのインストール
    npm install -g @anthropic-ai/claude-code
    
  2. Gemini CLIのインストール
    npm install -g @google/gemini-cli
    

インストール後、それぞれのコマンド (claude, gemini) を一度実行し、画面の指示に従ってブラウザで認証を済ませておきましょう。

ステップ3:ObsidianとWSL2を繋ぐ「Terminal」プラグイン設定

ここが最重要ポイントです!WindowsのObsidianからWSL2上のAIツールを呼び出すための設定を行います。

  1. Terminalプラグインのインストール
    Obsidianの 設定 > コミュニティプラグイン > 閲覧 から「Terminal」を検索し、インストールして有効化します。

  2. プロファイル設定でWSLを呼び出すTerminalプラグインの「オプション」を開き、以下の手順で設定します。

    • 左側のメニューから「Profiles」を選択します
      - 画面下部の Append の右側にある「Unselected」または+ボタンを押し、新しいプロファイルを追加します。プリセットに「WSLまたはWindows Subsystem for Linux」があればそれを選択します
    • プロファイルの編集画面が開いたら、以下のように設定します
      • Profile name: WSL など分かりやすい名前にします
      • Executable: wsl.exe と入力します。(重要!)
      • Python executable: 空欄にします。(WSL内のPythonを使うため)

    image.png

    図1: Obsidianの 設定

    image.png

    図2: Terminalプラグインの「オプション」画面

    image.png

    図3: Profiles画面下部

これで設定は完了です!Ctrl+Shift+TなどでObsidian内でターミナルを開き、user@PC:/mnt/c/...のようなWSLのプロンプトが表示されれば成功です!

image.png

図4:ターミナル起動(Obsidian画面)

ステップ4:AIへの指示書「CLAUDE.md」と「GEMINI.md」の作成

AIたちにあなたの「執事」や「アシスタント」として働いてもらうため、プロジェクトのルールを記した指示書を作成します。これらのファイルをObsidian保管庫のルートディレクトリに置いておくことで、AIはいつでもあなたのルールに従ってくれます。

開いたターミナルで、以下のコマンドを実行してファイルを作成しましょう。

touch CLAUDE.md touch GEMINI.md

次に、Obsidianでそれぞれのファイルを開き、以下のテンプレートを参考に内容を記述します。

CLAUDE.md:整理整頓が得意なエージェントへの指示書

# MyKnowledge Vault 基本ルール

## 1. プロジェクト概要
このObsidian Vaultは、私の個人的なナレッジベースであり、思考の整理、学習記録、ブログ記事の執筆を行うための第二の脳です。

## 2. ディレクトリ構造と役割
- `00_Inbox`: 未整理の情報を置く場所。
- `10_Sources`: Webクリップや読書メモなど、情報源を保管する場所。
- `20_Notes`: 育てられた恒久的なノートを置く場所。

## 3. ファイル操作ルール
- 新しいファイルは適切なディレクトリに配置してください。
- ファイル名は `YYYY-MM-DD_トピック.md` の形式を基本とします。
- 私の許可なくファイルを削除しないでください。

## 4. あなたへの指示
あなたは私の優秀なアシスタントとして、このVaultの整理と拡充をサポートしてください。

GEMINI.md:クリエイティブな執筆パートナーへの指示書

# Gemini執事への基本指示書

## 1. あなたの役割
あなたは私の知的生産をサポートする優秀な「執事」です。情報収集、アイデアの壁打ち、記事の執筆、要約などを通して、私の思考を加速させることがあなたの使命です。

## 2. 記事執筆のスタイル
- 文体は「です・ます調」を基本とし、読者に語りかけるような親しみやすいトーンでお願いします。
- 重要なキーワードを意識し、読者の検索意図を満たす内容を心がけてください。
- 専門用語には簡単な説明を加えてください。

## 3. 私について
- 私はソフトウェア開発、特にAI技術の活用に関心があります。
- 私の興味関心に合わせて、提案や情報提供を行ってください。

ステップ5:実際にAIと対話してみよう!

CLAUDE.mdとGEMINI.mdの設定が完了したら、いよいよObsidianのターミナルからAIたちを呼び出してみましょう!

Claude Code の基本的な使い方

Obsidianでターミナルを開き(Ctrl+Shift+T)、以下のコマンドを試してみてください:

# Claude Codeを起動
claude

起動後、以下のような対話が可能になります:

プロジェクト初期化

> /init

※現在のプロジェクトを分析して、CLAUDE.mdファイルを自動生成してくれます。ステップ4で既に作成している場合は不要。

ファイル分析の例

> このフォルダにあるMarkdownファイルを整理して、日付順にリネームしてください

Gemini CLI の基本的な使い方

同じくObsidianのターミナルで:

# Gemini CLIを起動
gemini

初回起動時は、Gemini CLIの見た目のテーマ(カラーリング)と、その設定をどこに保存するかを決める画面が表示されます。特に変更する必要がなければ、そのままEnterキーを押すだけでこのステップは完了です。

次は認証方法の選択画面に進みます。特に、こだわりがなければ、一番簡単でオススメな「Login with Google」を選びましょう。そうするとブラウザが起動して、Googleアカウントでのログインを求められるので、画面の指示に従って認証を完了させましょう。

起動後の活用例:

ファイルを参照した質問

> @README.md このファイルの内容を要約してください

記事作成の例

> このフォルダの情報を参考に、技術ブログの記事を3000文字で作成してください。
> ファイル名は「YYYY-MM-DD_記事タイトル.md」で保存してください

まとめ

お疲れ様でした!これで、あなたのWindows PCには、Obsidianを中心に据えた最強のAI執筆環境が爆誕しました。

  • アイデアが浮かんだら、Obsidianでターミナルを開き、geminiに壁打ちを依頼する
  • 溜まったメモの整理が必要になったら、claudeにフォルダ構造に基づいた整理を任せる
  • ブログ記事を書くときは、geminiに構成案を作成させ、執筆を手伝ってもらう

このように、思考からアウトプットまでの全てが、Obsidianという一つの場所で、強力なAIアシスタントと共に完結します。さあ、あなたもこの次世代の執筆環境で、知的生産の新たな扉を開いてみませんか?

参考資料

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