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Jetson Xavier NX 開発者キットのboot loaderを、SDK Managerを使って Jetpack 4系対応に書き換える。

Last updated at Posted at 2023-06-04

いったんJetpack 5を利用したJetson Xavier NX 開発者キットは、Jetpack 4では起動できなくなりますが、これををなんとかしたい。

そこで、SDK ManagerというnVIDIAのツールを使って、JetsonにSDカードを刺した状態で、外部から直接にJetpack 4.Xを書き込みます。
このことによってboot loaderもJetpack 4対応になります。

用意するもの

  1. 生でインストールしたubuntu 18.04。
    ubuntu 18.04より新しいバージョンのubuntuでは、SDK Managerは、Jetpack 5以上しかインストールできません。
    さらに、vmware workstatin playerやWindows公式のlinuxなどの仮想環境ではダメで、生のubuntuが必要です。
  2. 空のSDカード。64GBのものを使いました。
  3. パッチケーブル。後述
  4. Micro USBの口がついたUSBケーブル

パッチ
Jetson Xavier NXのキャリアボード(マザーボードみたいなもの)には、以下のような端子がついています。
ここの、10ピン(FC REC)、11ピン(GND)をショートさせた状態で作業を行います。

003.jpg

004.jpg

接続構成
SDカードは最初から入れておいてください。内容は破壊されますので、大切なSDカードを入れないように。
電源は、パッチと、USB接続が終わったあとなら、いつ投入してもOKです。
20001.jpg

SDK Manager
nVIDIAのサイトからSDK Managerをダウンロードします。
会員登録が必要です。
セキュリティ厳しいので、ダウンロードが面倒です。
https://developer.nvidia.com/sdk-manager

古いSDKマネージャー(新しいのだと、古いJetpackをインストールできない)
https://developer.nvidia.com/nvidia-sdk-manager-archive

手順

SDKマネージャーをインストールして起動します。
image1.jpg

環境によっては、画面の解像度が足りないとエラーが出ますが無視してOKです。
image11.jpg

システムが接続されている機器を検出して、どっちの機種か?と聞いてくる場合があります。
開発者キットを利用しているときは、developer kit versionを選択します。
image8.jpg

インストールしたいJetpackのバージョンを選ぶとき、show all を選ぶと、古いJetpack も選べます。(update 2023/SEP)
image14.jpg

今回の目標はboot loaderを戻すだけなので、最低限のコレを選択します。
image16.jpg

進めると、ホストubuntu(インストールに使ってるパソコン)の管理者のパスワードを求められますので入力します。
image19.jpg

ManualとAutomaticが選べるので "Manual" を選択します。
image20.jpg

image21.jpg

進んでいきます。
nVIDIAのサイトからダウンロードするメッセージが出たりします。

そのうち終わります。
電源を落として、パッチを抜いて、正しいSDカードを刺して起動すればOK。

以上です。

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