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FedoraにCUDAをインストールする際の注意事項

Last updated at Posted at 2019-07-11

はじめに

私はPyTorchユーザで、もちろんGPUも使っていますが、OSはいつもFedoraです。
Ubuntuは使ったことがありません。

そこで、FedoraにCUDAをインストールする際に注意すべき事項をメモとして書いておきます。
(おそらく、CentOSについても、以下のようにすれば大丈夫だと思います。)

Fedoraをインストールしたらランレベルを3にしておく

こうしなくても大丈夫かもしれませんが、安全のためです。

# ln -fs /lib/systemd/system/runlevel3.target /etc/systemd/system/default.target

として、ランレベルを3にし、OSが起動したら、rootでログインして

# startx

でGUIに移りましょう。無事に作業が終わった後で、元に戻せばいいだけです。

マザーボードのBIOS設定でSecure Bootをオフにする

これをしないと、NVIDIAのドライバのインストールが途中で止まります。必ずオフにしましょう。

厄介なのは、マザーボードによっては、Windows関連メニューの下にこの設定が配置されていて、
非常に分かりくいことです。BIOSの画面を探しまわって、Secure Bootの項目を見つけ出しましょう。

作業するディスプレイはマザーボードにつなぐ

こうするのがややこしくなくていいです。(nouveau関係が面倒です。)

マザーボードのBIOS設定で、使用するディスプレイ端子をオンボードのほうに変えておきます。

そして、マザーボードにディスプレイをつないだ状態で、作業しましょう。

kernel-headersとkernel-develをインストールしておく

とりあえず

# dnf install kernel-headers kernel-devel

として、kernel-headersとkernel-develをインストールしておきましょう。

順番はcudaのインストール→再起動→ドライバのインストール

最初にcudaをインストールします。私は、CUDA Toolkitのページから、
Linux→x86_64→Fedoraと移り、「rpm (local)」をいつも使っています。

そして、まず

# rpm -ivh cuda-repo-fedoraXX-XX-X-local-XX.X.XXX-XXX.XX-X.X-X.x86_64.rpm

とし、次に

# dnf install cuda

とします。

その後、

# reboot

と、リブートします。

そして、 DOWNLOAD DRIVERSのページで、
NVIDIA-Linux-x86_64-XXX.XX.run というファイルをダウンロードし、実行します。

# chmod 755 NVIDIA-Linux-x86_64-XXX.XX.run
# ./NVIDIA-Linux-x86_64-XXX.XX.run

途中はそのままEnterキーを押していればいいはずです。
(最後の X configuration file のところは、Enterキーを押せばNoになるはずです。)

おわりに

以上の手順を踏めば、neauvouのmodesetがどうのこうのという話には、関わらなくて済むと思います。

もし、やっぱりnouveau関係で引っかかったという場合は、ここにある指示に従いましょう。

深層学習フレームワークをGPU上で使うのは、Fedoraでも全く問題ないです。

追記

(2019/07/18 追記、2019/07/22 修正)
深層学習フレームワークを使う場合、CUDAのバージョンは10.1ではなく10.0でないとダメかもしれません。
CUDAをダウングレードする際は、

# rpm -qa | grep cuda

と,消したいCUDAのリポジトリを探し,例えば

# rpm -e cuda-repo-fedora29-10-1-local-10.1.168-418.67-1.0-1.x86_64

と、そのリポジトリを消します。そして古いCUDAをインストールするとき、例えば、

# dnf erase cuda
# rpm -ivh cuda-repo-fedora27-10-0-local-10.0.130-410.48-1.0-1.x86_64.rpm
# dnf --allowerasing  install cuda

と、再インストール時には--allowerasingオプションを指定する必要があると思います。

(2019/07/23 追記)
不要だった部分(dkmsはなくてもよかった)を削除して、構成も少し変更しました。

(2019/07/24 追記)
Fedora 29インストール時にいつもと違うパッケージを選んだら、
ドライバのインストール中にエラーが出ました。
その理由は、kernel-develがインストールされていなかったことでした。
kernel-develが必要だと分かりましたので、記事を修正しました。

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