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Kubernetes 1.16: 廃止予定と削除されたもの (Deprecations and Removals)

Last updated at Posted at 2019-09-26

Kubernetes 1.16 の Changelog の Deprecations and Removals の内容についてまとめました。

廃止予定と削除されたもの

API

以下の API はデフォルトではサーブされなくなりました。

  • すべての apps/v1beta1apps/v1beta2apps/v1 を代わりに利用してください。
  • extensions/v1beta1daemonsets, deployments, replicasets リソース。apps/v1 を代わりに利用してください。
  • extensions/v1beta1networkpolicies リソース。networking.k8s.io/v1 を代わりに利用してください。
  • extensions/v1beta1podsecuritypolicies リソース。policy/v1beta1 を代わりに利用してください。

:pencil: サーブされなくなった APIVersion を使っているマニフェストは、1.16 以降デプロイできなくなります。マニフェストの適用時に以下のようなエラーとなります。最新の API Version にアップデートしましょう。

$ kubectl apply -f myapp-deploy.yaml
error: unable to recognize "myapp-deploy.yaml": no matches for kind "Deployment" in version "apps/v1beta1"

これらのリソースのサーブを一時的に有効化したい場合は、--runtime-config を API サーバーのフラグに指定します。

  • apps/v1beta1=true
  • apps/v1beta2=true
  • extensions/v1beta1/daemonsets=true,extensions/v1beta1/deployments=true,extensions/v1beta1/replicasets=true,extensions/v1beta1/networkpolicies=true,extensions/v1beta1/podsecuritypolicies=true

これらのサーブ機能は v1.18 で完全に削除されます。(#70672, @liggitt)

  • v1.20 で Ingress リソースは extensions/v1beta1 からサーブされなくなります。.v1.14 から使える networking.k8s.io/v1beta1 API に移行してください。既存の永続化されたデータは networking.k8s.io/v1beta1 API からも取得できます
  • v1.17 で PriorityClass リソースは scheduling.k8s.io/v1beta1, scheduling.k8s.io/v1alpha1 からサーブされなくなります。v1.14 から利用できる scheduling.k8s.io/v1 API に移行してください。既存の永続されたデータは scheduling.k8s.io/v1 API から取得できます。
  • v1.14 から廃止予定だった list API の export クエリパラメータは v1.18 で削除されます。
  • events.k8s.io/v1beta1 Event API の series.state フィールドは廃止予定となり、v1.18 で削除されます。
  • apiextensions.k8s.io/v1beta1CustomResourceDefinition は廃止予定となり、v1.19 からサーブされなくなります。代わりに apiextensions.k8s.io/v1 を利用してください。(#79604, @liggitt)
  • admissionregistration.k8s.io/v1beta1MutatingWebhookConfigurationValidatingWebhookConfiguration は廃止予定となり、v1.19 からサーブされなくなります。代わりに admissionregistration.k8s.io/v1 を利用してください。(#79549, @liggitt)
  • 1.13 で廃止予定になったアルファの metadata.initializers フィールドは削除されました。(#79504, @yue9944882)
  • 廃止予定だったノードの状態 OutOfDisk が削除されました。代わりに DiskPressure を利用してください。(#72420, @Pingan2017)
  • 個々と List オブジェクトの metadata.selfLink フィールドは廃止予定となりました。v1.20 から返却されなくなり、v1.21 でフィールドが完全に削除されます。(#80978, @wojtek-t)
    • :pencil: KEP を見ると、元々活用されていないフィールドだったようです。(オブジェクトの URL が入っていたが、オブジェクトを取得するにはそもそも URL を知っている必要があった)
  • 廃止予定だったクラウドプロバイダー ovirt, cloudstack, photon が削除されました。(#72178, @dims)
  • ボリュームプロバイダーの CinderScaleIO が廃止予定となり、将来のリリースで削除されます。(#80099, @dims)
  • GAの PodPriority の feature gate はデフォルトで有効となり、無効にできなくなりました。feature gate は v1.18 で削除されます。(#79262, @draveness)
  • Aggregated discovery のリクエストがタイムアウトするようになりました。Aggregated API サーバーは discovery のコールを 5 秒以内に返す必要があります(discovery 以外のリクエストは関係ない)。もし、一時的に以前の30秒のタイムアウトの挙動に戻す必要がある場合は、feature gate の EnableAggregatedDiscoveryTimeout=false を利用してください。(v1.17 で EnableAggregatedDiscoveryTimeout は削除されます)(#82146, @deads2k)
  • scheduler.alpha.kubernetes.io/critical-pod アノテーションが削除されました。Pod をクリティカルとして扱いたい場合は Pod priority (spec.priorityClassName) を利用してください。(#80342, @draveness)
    • :pencil: 代用の PriorityClass として system-cluster-criticalsystem-node-critical (より高い) の 2つが用意されています。この2つはユーザが設定できる最大の優先度 1,000,000,000 を超える特別な優先度(2,000,000,000 と 2,000,001,000)になっています。
  • NormalizeScore プラグインセットがスケジューラフレームワークの config API から削除されました。ScorePlugin のみを使ってください。(#80930, @liu-cong)

機能

  • 以下の機能が GA となりました。関連する feature gate は廃止予定となり、v1.17 で削除されます。
    • GCERegionalPersistentDisk (1.15.0 から)
    • CustomResourcePublishOpenAPI
    • CustomResourceSubresources
    • CustomResourceValidation
    • CustomResourceWebhookConversion
  • feature フラグの HugePages, VolumeScheduling, CustomPodDNS,PodReadinessGates が削除されました。 (#79307, @draveness)

hyperkube

  • 1.14 から廃止予定だった --make-symlinks フラグが削除されました。(#80017, @Pothulapati)

kube-apiserver

  • --basic-auth-file フラグとその認証モード (basic 認証) が廃止予定となり、将来のリリースで削除されます。この認証方法はプロダクション環境では非推奨です。(#81152, @tedyu)
  • --cloud-provider-gce-lb-src-cidrs フラグが廃止予定となりました。このフラグは GCE Cloud Provider が kube-apiserver から削除された時点で、削除されます。(#81094, @andrewsykim)
  • v1.15 から廃止予定だった --enable-logs-handler フラグは v1.19 で削除される予定です。(#77611, @rohitsardesai83)
  • デフォルトの Service IP CIDR が 廃止予定になりました。今までののデフォルトは 10.0.0.0/24 は、6ヶ月(2リリース)後に削除されます。クラスタ管理者は kube-apiserver の --service-cluster-ip-range で希望する値を指定する必要があります。(#81668, @darshanime)

kube-proxy

  • kube-proxy から --resource-container フラグが削除され、指定した場合エラーになるようになりました。挙動は以前 --resource-container="" 指定したものになります。空以外を --resource-container に指定した場合は、1.16 では同じようにすることはできなくなります。(#78294, @vllry)

kube-scheduler

  • スケジューラは v1beta1 Event API を利用するように移行しました。スケジューラのイベントを対象としたツールは v1beta1 Event API を利用する必要があります。(#78447, @yastij)

    • Migrate scheduler to use v1beta1 Event API. any tool targeting scheduler events needs to use v1beta1 Event API (#78447, @yastij)

kubeadm

※以下すべて CoreDNS のバージョンが 1.6.2 に上がったことによる変更点です。

  • CoreDNS の Deployment は ready プラグインを使って readiness をチェックするようになりました。
  • proxy プラグインは廃止予定になりました。代わりに forward プラグインを使ってください
  • Kubernetes プラグインから resyncperiod オプションが削除されました。
  • upstream オプションは廃止予定となり、無視されるようになりました。(#82127, @rajansandeep)

kubectl

  • v1.14 から廃止予定だった kubectl convert は v1.17 で削除されます
  • v1.14 から廃止予定だった kubectl get--export フラグは、v1.18 で削除されます
  • kubectl cp はコンテナのシンボリックリンクのコピーをサポートしなくなりました。このようなユースケースの場合は kubectl exec --helptar を直接使う例をご覧ください。 (#82143, @soltysh)
    • :pencil: Changelog の間違いかもしれませんが、ヘルプは kubectl cp --help を見たほうが良さそうです。
  • 廃止予定だった --include-uninitialized フラグを削除しました。 (#80337, @draveness)

kubelet

  • v1.14 から 廃止予定だった --containerized フラグが削除されました。(#80043, @dims)
  • v1.14 から廃止予定だった beta.kubernetes.io/osbeta.kubernetes.io/arch ラベルは v1.18 で削除されます
    • :pencil: v1.14 からは正式版の kubernetes.io/oskubernetes.io/arch ラベルを代わりに利用します
  • v1.15 から廃止予定だった cAdvisor の json エンドポイントが削除されました (#78504, @dashpole)
  • specifically allowed labels/prefixes 以外の kubernetes.iok8s.io をプレフィクスとするラベルを -node-labels 経由で設定できる機能が削除されました。(#79305, @paivagustavo)

client-go

  • DirectCodecFactoryDirectEncoder が削除され、それぞれ、runtime.WithVersionEncoderruntime.WithoutVersionDecoder に置き換えられます。(#79263, @draveness)
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