ABAPとは
ABAP(アバップ)とはSAPシステムの開発や制作で使われるプログラミング言語のことです。
SAPに特化している言語のため、JavaやC言語のような人気の言語と比較するとあまり知られていない言語かもしれません。
しかしそんなABAPもJavaと一緒でオブジェクト指向型となっております。
また、プログラミング初心者(趣味の範囲でJavaは触ったことがあります)の私でも取っつきやすい言語だなと印象を受けました。
ABAPの基本
ABAPの書式ルールを以下に記述します。
- 命令文は半角ローマ字(リテラルの中は日本語可能)
- 命令はキーワードで始まりピリオドで終わる
- 命令中のここの単語は半角スペースで区切る
- リテラル以外の文字は、大文字小文字を同一視する
- 同じキーワードの命令が続く場合チェーン命令を使うことで一文で記述可能
- 「IF~ENDIF」[CASE~ENDCASE]のように複数の命令が一連となる場合はキーワード毎に最後にピリオドを付ける
- 文の途中からコメントを記述したい場合は”(ダブルコーテーション)を記述する
- 最初からコメントを記述したい場合は*を付ける
上記のルールを守ればある程度自由にプログラムを書くことができます。
また、ABAPは国語でいう「起承転結」のようにプログラム(イベント)の流れがある程度決まっています。
以下、プログラムの流れを上記の書式を交えて記述します。
1.データ宣言・定数宣言
* データ宣言
DATA :
'変数名' TYPE '型名',
'変数名' TYPE '型名'.
* 定数宣言
CONSTANTS:
'変数名' TYPE '型名' VALUE {値}.
※チェーン命令を使用しています。
※わかりやすいように記述しているためコピペだと構文エラーが発生します。
2.INITIALIZATION
*入力画面表示前の処理(タイトル設定・初期値設定など)
p_langu = sy - langu.
3.AT SELECTION-SCREEN
入力画面入力直後の処理(入力値が正常かをチェック)
4.START-OF-SELECTION
主処理
5.END-OF-SELECTION
処理結果の表示など
参考HP
SAP Keyword Documentation