ベーシックアベントカレンダー7日目です
本日は16卒の@tkhrがお送りします。
ベーシックにはエンジニアとして入社しましたが、エンジニアリングだけでなくプロダクトの改善も行っております。
GoogleAnalytics(以下、GA)で数字を見つつ改善ポイントを見つけてABテストをしています。
GAで数値を見つつの改善は初めてになるので、コードが書けない日々が続き悶々としておりました。
その最中、GAだけではちょっと手間のかかる解析をすることになったのでここぞとばかりにコードに走りました。
そしてGoogleSpreadSheet(以下、GSS)とGoogleAppsScript(以下、GAS)で複数ページに跨いだCVRを算出するツールを作ってみました。
きっかけ
複数のページを跨いだページでCVRの計算を行う必要が出てきました。
次のページのCVRを出したいです。
/top_cost/
/country_HOGE/i_cost/
/country_HOGE/p_FUGA/i_cost/
HOGE,FUGAはパラメータになっており動的に変動します。
CVRを出すためには、CV数とPV(UU)が必要ですね
今回のように「任意の複数ページ(LP以外も含むページ)のCV数」を見るためには「目標への遷移」でアドバンス条件を駆使してフォーム1つ前のページが任意のページになるパターンのみを取り出し、その総和を出します。
今回の場合は「cost」を条件に加えればできそうですね。
PVを出すためには、「サイトコンテンツ>全てのページ」からアドバンス条件を駆使してPVを出します。
今回の場合はLP以外も含むので「サイトコンテンツ>ランディングページ」は使えないです。
・・・これは大変すぎる!
調査と振り返りで2回も同じことをしなければならず、しかも今後何回も同じことを繰り返します。
これは大変すぎます
作ってみた
GASを走らせると、PV、CVをGAから取り出してCVRの検索も行います
ちなみに数値はダミーです。
ついでにフォームへの遷移数も出しました。
作り方
下準備 GSS
今回はGSSのアドオンでGAから数値を取ってきています。
なのでその準備からです。
Google AnalyticsこのアドオンをGSSに入れます。権限の承認を求められるので認証します。
GSSのアドオン>Create new reportを選んで設定シートを作成します。
モザイク部分の3か所をドロップダウンから適切に選んだらCreate Reportします。(Name、Metrics、Dimensionsは空欄でおk)
Report Configurationというシートが作られるのでこんな感じに設定します。
Report Nameの数だけシートが作られます。8,9,11行目以外は全部同じです。
12行目でモバイルのみに制限しているので、PC・タブレットの数値を見るときは外してください。
最後に「CVR」というシートを作ります。
このシートに結果が出力されます。
下準備 GAS
ソースはここに。まるっとコピペしてください。
https://gist.github.com/KarasawaTakahiro/aa35c567cdda82647fc3815432e22525
Run!
GSSの「CVR」シートに結果がずらずらと表示されていきます。
諸注意
-
データを取得する日付を変えたいときは、Report Configurationシートで 日付を変更(Start DateとEnd Date) してから Run ReportしてからRun してください
まとめ
GAの数値をまとめて計測できるようになりました。
複数のページをまとめてみることもできるし、100ページ以上のページをまとめてCVRの計測までできるようになりました。
が、日付を変えるときは、Run ReportしてからRunしなければいけないのでそこは要改善です。
GSSやGAのGSSアドオンはもっと色々なことができるので、試してみてください。
取ってきた数字からグラフ描画してみたり、より詳細なレポートを動的に作ったら便利になるかもしれませんね。
QiitaではGAを使って数値を取れるので、それをネタに遊んでみるのもいいかもしれませんね。
QiitaでGoogleアナリティクスを利用する手順 - Qiita
参考リンク
GAアドオンリファレンス Google Analytics Spreadsheet Add-on
設定パラメータ Configuration parameter reference
Google スプレッドシート のアドオン「Google Analytics」の覚書 - Qiita
QiitaでGoogleアナリティクスを利用する手順 - Qiita