【公式ドキュメント準拠】Condaを使ってFreqtradeをインストールする手順
はじめに
Freqtrade は、Pythonで書かれたオープンソースの仮想通貨自動売買ボットです。テクニカル分析に基づいた戦略を簡単に実装でき、多くの取引所に対応しています。
この記事では、Freqtrade公式ドキュメントに記載されている Conda を使ったインストール方法を、日本語で分かりやすく解説します。Condaを使うことで、PCのPython環境を汚さずに、Freqtrade専用のクリーンな仮想環境を構築できます。
この記事は、以下の公式ドキュメントの情報を基に作成しています。
前提条件
インストールを始める前に、以下のツールがPCにインストールされていることを確認してください。
- Git: Freqtradeのソースコードをダウンロードするために必要です。
- Conda: Pythonの環境管理ツールです。Miniconda または Anaconda のどちらでも構いません。
公式ドキュメントでは、Python 3.11以上が利用可能であることが想定されています。
インストール手順
それでは、ステップバイステップでインストールを進めていきましょう。
1. Freqtradeのリポジトリをクローンする
まず、FreqtradeのソースコードをGitHubからダウンロードします。ターミナル(またはコマンドプロンプト)を開き、以下のコマンドを実行してください。
# Freqtradeのリポジトリをダウンロードします
git clone https://github.com/freqtrade/freqtrade.git
# ダウンロードしたディレクトリに移動します
cd freqtrade
git clone
でリポジトリのコピーを作成し、cd freqtrade
でそのディレクトリに移動します。
2. Condaで仮想環境を作成・有効化する
次に、Freqtrade専用のPython環境をCondaで作成します。
# 'freqtrade'という名前で、Python 3.12の環境を作成します
conda create --name freqtrade python=3.12
環境が作成できたら、次のコマンドでその環境を有効化(アクティベート)します。
# 'freqtrade'環境を有効化します
conda activate freqtrade
コマンドプロンプトの行頭に (freqtrade)
と表示されれば、仮想環境が正しく有効化されています。
今後の作業は、すべてこの (freqtrade)
環境で行います。ターミナルを閉じた場合は、再度 conda activate freqtrade
を実行してください。
3. Pythonの依存関係をインストールする
有効化した環境に、Freqtradeが必要とするPythonパッケージをインストールします。
# pip自体をアップグレードします
python3 -m pip install --upgrade pip
# 必要なパッケージリストをインストールします
python3 -m pip install -r requirements.txt
# Freqtrade本体をインストールします
python3 -m pip install -e .
pip install -e .
の -e
オプションは「editableモード」を意味します。このモードでインストールすると、git pull
でFreqtradeをアップデートした際に、再インストールすることなく変更が即座に反映されるため便利です。
4. インストールの確認
最後に、Freqtradeが正しくインストールされたかを確認します。以下のコマンドを実行してください。
freqtrade --version
freqtrade <バージョン番号>
のように表示されれば、インストールは成功です!
次のステップ:設定ファイルの作成
お疲れ様でした!これでFreqtradeの実行環境が整いました。次のステップとして、以下のコマンドを実行し、設定ファイルを作成しましょう。
# 1. ユーザーデータ用のディレクトリを作成します
freqtrade create-userdir --userdir user_data
# 2. 新しい設定ファイルを対話形式で作成します
freqtrade new-config --config user_data/config.json
これでボットを動かす準備ができました。まずは dry_run: True
(お試し実行モード)で動作を確認することから始めることを強くお勧めします。
Happy Trading! 🚀
参考リンク
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