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IBM Watson v4 Developer受験のススメ

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IBM Watson v4 Developerを受験してきました。
https://www.ibm.com/certify/exam?id=C1000-104

これから受験を考えている方向けに、思ったところを伝えていこうと思います。
実際の試験問題に関してはお伝えできませんが、受験対策方針など、役立つところがあれば幸いです。

受験に向いている(と思う)人

  • IBM Watson APIを普段から利用している人
    • 普段からよく使っている人は、Watson APIサービスの基本的なスキルや、それらを現場で適用していくノウハウを既に所有しているものと思いますので、「スキルがあることをきちんと証明する」ために受験をオススメします。試験に合格すると、デジタルbadgeが付与されます。
  • IBM Watson APIサービスを使ったことがあり、更に知識を体系的に深めたい人
    • いくつかのWatson APIサービスを使った経験があるが、周辺知識を体系的に学んだ覚えがない人は、この試験の受験をきっかけに勉強してみることをオススメします。人間、なかなかきっかけがないと動かないので、良い機会になると思います。
      (私はこれに該当)

なお、IBM Watson APIサービスを一度も使った事がないけれど、座学ベースで受験してみたい人。については、受験資格はあるので止めはしませんが、あまりオススメではありません。試験はCBT方式の選択問題で、プログラミングスキルがなくても大丈夫ですが、試験の出題範囲にはAPI仕様も含まれます。やはり、実践経験も含めた、どちらかというと開発者向けの試験だと思います。もし未経験から受験を目指す場合は、最低でも各APIのチュートリアルを操作し、手を動かして内容を理解しておくことをオススメします。

試験内容

(2021年5月時点の情報をベースに記載しています。最新の情報は、公式サイトを確認するようにしてください)

  • 試験形式:CBT、選択式・英語のみ、90分間
  • 合格ライン:70%以上(60問中42問正解で合格)
  • 出題範囲と内訳:
    • Section1:General Watson &AI Concepts(機械学習の評価手法、各Watson APIのユースケースなど) ・・・14問
    • Section2:Watson Assistant Service ・・・17問
    • Section3:Watson Discovery Service ・・・10問
    • Section4:Watson Speech Service ・・・13問
    • Section5:Watson Language Processing Services ・・・6問

  上記の出題範囲からランダムに問題が出されます。中には、複数選択の問題もあり、おそらく完全正答でないと得点されません。(部分点はなさそうに見えました)

試験対策

上記の試験内容と、実際に受けてみた感覚を踏まえて、合格ラインを突破するための学習プランを紹介します。

  • まずはSample Examに目を通し、腕試し

    • https://www.ibm.com/certify/api/getpdf/sampletests/samc1000_104
    • 上記リンク先の公式ページで、全19問のサンプル問題が掲載されています。こちらでサクっと、当日の出題形式に慣れること、出題される問題のレベル感を把握することが出来ます。今の時点で、これらを余裕で全問正解できるレベルの方は、特に追加の試験対策は要らないかもしれません。
    • (余談)サンプル問題の中に、DiscoveryのCOVID-19 data kitsに関する話題が含まれてますが、これも出題範囲になっているようです。当試験のV4は2021年3月~始まったばかりなので(2月迄はV3.1が提供されていたとのこと)、試験内容も最新状況に合わせてしっかり刷新されているように感じられました。Watson APIに限らずですが、Cloudサービスは頻繁に仕様が変わったり、新しい機能もどんどん登場するので、数年前に触ったきりだな・・・というAPIに関しては、一度最新情報もチェックしておくことをオススメします。(実際に出題された問題の中でも、比較的新しめの機能に関する問いも見られました)
  • 各Watson APIの、Docs/API Referenceに目を通す

    • まずは基本を押さえることは大原則。ユースケースの実現に適したWatson APIはどれか?という類の問題が出ますので、各APIが何が出来るのか?は理解しておくべきです。使った事がないAPIに関しては、チュートリアル等で軽くでも触っておくほうが良いです。
    • さらに、隅々までくまなく読み込むことを推奨
      • 思っていたよりも、重箱の隅をつつかれる問題が多かった印象(=私見です)。エンジニアなら経験と勘で何とかなるんじゃないか?と思って楽観的に挑みましたが、各APIの詳細な仕様に関しては、知らないと答えられないものも多くあったので、数字やメソッド名なども含めて細かく目を通しておいた方が安心です。
      • 特にAssistantやDiscoveryは、意外と奥が深く・・・汗
  • 英語力を高める

    • 残念ながら、現時点では試験で選択可能な言語は英語のみでした。重度の英語アレルギーだと、受験は断念せざるを得ないかもしれません。。。
    • テクニカルな用語については、各Docsを英語で読んでおくことで、ある程度慣れることが出来ると思います。

合格ラインの突破が目標であれば、上記を行えていれば対策は十分と思います。
しかしながら、出題範囲に含まれるWatsonサービスの数がまぁまぁあるので、言うは簡単ですが実際にすべてのDocs/API Referenceを読み込むのはそれなりの時間が必要かもしれません。時間的制約がある場合は、「もし未経験のWatsonサービスがあるならそこから着手」「Assistant/Discoveryについては、出題数が多く機能も多岐に渡るので、網羅的に見ておく」など作戦を立てて効率的に勉強し、試験に臨むと良いかもしれません。

おわりに

IBM Watson v4 Developer受験については、今のところあまり情報源が多くないように思いますが(そもそも日本語対応して欲しい)、みなさんが受験してみようかなと思うきっかけになったら嬉しいです。
一発合格目指してがんばってください。

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