この記事はProgate Path コミュニティ Advent Calendar 2025の8日目の記事です。
突然ですが、推しのMCPサーバー何ですか?
僕の推しMCPサーバーは、Context7とSerenaです。
- Context7
→最新のドキュメント情報をコンテキストとして渡せるのが強い - Serena
→コンテキスト圧縮に便利
僕の推しMCPクライアントはCursorとClaude Codeです。
- Cursor
→Composer1しか勝たん - Claude Code (Max Plan)
→なんだかんだ一番使ってる
この記事では、登場から約1年経過したMCPの歴史を振り返りつつ、今後どうなっていきそうなのかをまとめていきます
目次
MCP(Model Context Protocol)とは?
Anthropicが2024年11月25日に発表したプロトコル
LLMと外部システムを接続するプロトコル
→ AIにとってのUSBみたいな存在とよく言われる
当時のMCP事情
当時(2024年11月25日)のMCP事情は
- MCPクライアントはClaude Desktopのみ対応
- MCPサーバーの数はごく僅か
- MCPサーバーのSDKはTypeScriptとPythonだけ
のような状況でした。
ちなみに、公式のMCPサーバーとして登場してたのは以下のような感じでした

歴史編
MCPが発表されて以降、MCPがどのくらいのスピード感で普及していったのかを体感してもらいます
有名どころをまとめています
Cline(MCPクライアント)
2024年12月13日
v2.2.0でMCPサポート
Clineは結構サポートが早く、2024内にMCPがサポートされていました。
この頃は、ClineかRoo Codeかみたいな議論がよくされていた記憶があります。 僕はRoo Code(Roo Cline)派。
参照元:
Cursor(MCPクライアント)
2025年1月30日
v0.45.6からMCPサポート
参照元:
Claude Code(MCPクライアント)
2025年2月25日
今では大人気のClaude Code。
実はClaude 3.7リリースと同時に登場してたみたいで、リリース直後からMCPサポートされていました。
参照元:
Roo Code(MCPクライアント)
2025年2月27日
v2.2.0からMCPサポート
参照元
Context7 (MCPサーバー)
2025年4月2日
正式リリース
参照元
AWS Documentation (MCPサーバー)
2025年4月3日
参照元:
GitHub Copilot (MCPクライアント)
2025年4月4日
Agentモードと同時にMCP対応が発表
参照元:
Serena (MCPサーバー)
2025年7月22日
serenaがpypiにリリースされた日
参照元:
Chrome Dev Tools MCP (MCPサーバー)
2025年9月16日
v0.1.0がリリース
参照元:
MLIT DATA PLATFORM MCP Server (MCPサーバー)
2025年11月14日
国土交通省が出してるMCPサーバーで、「国土交通データプラットフォーム」のAPIに接続し、データを検索・取得できるMCP
参照元:
変化編
変化① MCP出た当初は、MCPサーバーは9個ほどだった。
現在は ~個 (計測不能)
- 公式だけでなく、個人開発者が作ったMCPサーバーが爆発的に増加
- APIがあるサービスなら、誰かがMCPサーバーを作っている状態
変化② 特化型コーディングツールの台頭
汎用LLM+MCPサーバーから、特定のタスク特化のAgentやツールにMCPサーバーが組み込まれているツールが増えてきている
例えば
- Amazon Q Developer(現: Kiro CLI)
- GitHub Copilot CLI
- Google Antigravity
Amazon Q Developer(現: Kiro CLI)
他のAI Agentと比べて、AWSの知識を持っている
→ MCPを使わなくてもAWSに関するタスクをこなしてくれる
GitHub Copilot CLI
デフォルトでGitHub MCPサーバーと接続している
→ 初期状態からGitHubに関するタスクをこなせる
Google Antigravity
初期状態からブラウザの操作を行える
→ chrome-devtools-mcpやplaywright mcpなくてもブラウザ操作ができちゃう
ここからわかる通り、MCPサーバーがやや下火になってる気がしてます。
というのも
- MCPサーバーわざわざ使わなくてもできることが増えてきた
- MCPサーバーのtoolがコンテキスト圧迫しちゃってる問題
- Modelの進化によってgrep等のツール呼び出し最適化
などがあるからです。今後MCPってどうなっていくんだろうか?
展望編
展望① MCP on Windows
2025年11月19日発表
- AI AgentがWindowsやアプリを操作可能に
- OS設定、アプリ操作などをMCP経由で実行
→Bluetoothやネットワークの設定などができるらしい
展望② MCP Apps
2025年11月21日 draft作成
- MCPサーバーがUIを提供できるようになるMCPの拡張機能
-
ui://URIスキームでUI宣言 - テキスト/JSON → UI へ
- チャットだけでは完結しづらい操作(可視化やフォーム入力)が可能に
まとめ
MCP歴史を見ていくと、MCPという概念がここ1年でかなり普及してきたことがわかると思います。
ですが、現在MCPはやや下火気味になってると僕は感じています。
ただ、これから新しい形でのMCPサーバーが登場してくるだろうなと最新の発表を見て思いました。
特に、MCP Appsは今までと違った新しい体験ができそうなので期待してます!