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API GatewayからLambdaを呼び出すときにevent.bodyをオブジェクトで受け取る

Last updated at Posted at 2021-01-07

はじめに

AWS API GatewayからLambdaを呼び出すこと、よくあると思います。
Lambdaではevent.bodyでリクエストボディを取得できますが、
デフォルトではこのbodyは文字列なので、
Content-Type:application/jsonの場合も「JSON文字列」になります。
そのため、一度JSONをパースしてあげないといけません。

たとえばNode.jsの場合はこんな感じ。

index.js
exports.handler = async (event) => {
    const body = JSON.parse(event.body);
    console.log('api received!', body);

    const response = {
        statusCode: 200,
        body: JSON.stringify([body.hoge, body.fuga, body.piyo]),
    };
    return response;
};

コード側でJSON.parse()すること自体は大した手間ではないのですが、
面倒くさいのがテストです。

Lambdaの「テストイベントの設定」で、こんな感じで書きたいわけですよ。

{
  "body": {
    "hoge": 1,
    "fuga": 2,
    "piyo": 3
  }
}

しかしながら、これは「JSON文字列」ではなく「JSONオブジェクト」なので、
API Gatewayのevent.bodyとは互換性がありません。
こうしてやらなければならない。。。

{
  "body": "{\"hoge\":1,\"fuga\":2,\"piyo\":3}"
}

image.png

これはねぇ、、、辛いですよね。
ダブルクォートのエスケープの嵐で、サクッと手書きで書くことは無理です。

解決方法

API Gatewayの「マッピングテンプレート」という機能を使うと、
ちゃんとJSONをオブジェクトにしてからLambdaに飛ばすことができます。

Lambda側のトリガー設定から新規REST APIを作成

  • 検証用に、ごくごくシンプルな設定でAPIを作成
    • 実運用では「オープン」は危険なので要注意
  • HTTP APIではマッピングテンプレートが使えないので、REST APIにする

image.png

API Gatewayのリソース設定

  • API Gatewayのリソース設定に飛ぶ
  • 「ANY」メソッドの「統合リクエスト」を開く

image.png

  • Lambdaから作ったAPIは「Lambdaプロキシ統合の使用」がチェックされているので、このチェックを外す。
    image.png

  • チェックを外すとすると詳細な設定項目が現れるので、「マッピングテンプレート」を開く
    image.png

マッピングテンプレートの設定

  • リクエスト本文のパススルー:「テンプレートが定義されていない場合 (推奨)」を選択
  • マッピングテンプレートの追加:「application/json」を入力
  • テンプレートの生成:「メソッドリクエストのパススルー」を選択すると、いい感じのプリセットが入る
    • 書式が独特なので、一から書くのが大変なのですよね。。このプリセットがとってもありがたい。

image.png

  • ほとんどプリセットのままで良いのだけど、body-jsonはcamelCaseのbodyJsonにしておくと、JavaScriptでは扱いやすい
    • もしくはシンプルにbodyでもOK
  • 編集したら「保存」

 ##  This template will pass through all parameters including path, querystring, header, stage variables, and context through to the integration endpoint via the body/payload
 #set($allParams = $input.params())
 {
-"body-json" : $input.json('$'),
+"bodyJson" : $input.json('$'),
 "params" : {
 #foreach($type in $allParams.keySet())
     #set($params = $allParams.get($type))

APIのデプロイ

  • アクションから「APIのデプロイ」を選択
  • ステージ「default」を選んで、説明は書きたければ書いて、「デプロイ」

image.png
image.png

Lambdaの修正版と実行結果

「Lambdaプロキシ統合の使用」が外れたことで、
レスポンスの作り方も変わります。
statusCodeはAPI Gateway側で定義するので、
Lambdaではシンプルに、正常系のレスポンスをそのままreturnするだけ。

index.js
exports.handler = async (event) => {
    const body = event.bodyJson;
    console.log('api received!', body);

    return [body.hoge, body.fuga, body.piyo];
};

Lambdaテストイベント

{
  "bodyJson": {
    "hoge": 1,
    "fuga": 2,
    "piyo": 3
  }
}

PCターミナルからcurlでAPI叩いてテスト

$ curl -X POST https://example.amazonaws.com/default/mappingTemplateTest -H 'Content-Type:application/json' -d '{"hoge":1,"fuga":2,"piyo":3}'
[1,2,3]                                                  

いい感じですね!

参考サイト

AWS公式

ブログ・Qiita

ではまた~。

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