[Systemverilog]foreverなタスクをkillして殺す。

##はじめに
以前、もっとキレイな記述をした記憶があるんですが、探しても見つからなかったため、メモ代わりです。

##背景
テストの場合、always文は極力使わずforever文を使う自分ですが、いったんforever文で走らせたタスクのparameterをrandomizeし直したい時があります。
何を言っているんだお前は と言われそうですが、まあテスト担当として未熟なんで軽くやりたいんですよねホント。

##processクラス
で、使うのがprocessクラスです。
これはSystemVerilogにビルドインされているクラスで、タスクで発生したスレッドの制御を行うことができます。主に、fork～join..とかでタスクを並列実行させてる場合に有効です。とはいっても、これを使っている人、 あまり見たことない。
検索するとこの辺とか出てくるんですが、LRMのサンプルそのまんまなんですよね。

fork～join..でforever文が入ったタスクは、disable forkやdisable label でうまく消すことができませんでした。ちょっと調べた限り、そんな例はない。たぶん 誰もやらない。 なので、このクラスのkill functionを使ってみます。

つまりforeverで走らせるんだけど、やりなおしたい、どうにもならない、なんでprocessクラスを使って

ということになるんですな。

##コード
クロック発生させてみました。周波数は1..100ns周期のランダムで始まり、500ns進むと、周波数がランダムに変わります。

kill.sv

`timescale 1ns/1ps

interface my_if;
  logic clk;
endinterface

class clk_period;

  real             period;
  rand   bit[63:0] bit_period;

  bit[63:0] max_period = $realtobits(100.0);
  bit[63:0] min_period = $realtobits(1.0);

  process p;

  virtual my_if v_myif;

  constraint c_period{ (bit_period > min_period) && (bit_period < max_period) ; }

  function new(virtual my_if m);
    v_myif = m;
  endfunction

  function void post_randomize();
    period = $bitstoreal(bit_period);
    $display("CLK PERIOD == %f", period);
  endfunction

  function logic init_clk(logic clk);
    clk = '0;
    return clk;
  endfunction

  task clkgen(real period);
    v_myif.clk = init_clk(v_myif.clk);
    forever #(period/2.0) v_myif.clk = ~v_myif.clk;
  endtask

  task killer(int ptime);
    wait(p != null);
    #ptime;
    p.kill();
  endtask

  task run(int ptime);
    fork
      begin
        p = process::self();
        clkgen(period);
      end
      killer(ptime);
    join_none
  endtask

endclass

module tb();

  my_if      myif();
  clk_period cp;

  initial begin
    cp = new(myif);
    if(cp.randomize())
      cp.run(500);
    #500;

    cp = new(myif);
    if(cp.randomize())
      cp.run(500);
    #500;

    $finish(1);
  end

endmodule

先に書いたようにprocessクラスはSystemVerilogのビルドインなので、コードの中では強調されてませんが、processで宣言します。
ぐっと下がって、runタスクにあるself()関数を使い、リソースをゲットします。selfはスコープ演算子を使います。あとはclkgenタスクとkillerタスクが平行で実行されます。
clkgenタスクはクロック発生器です。
killerタスクは、リソースのゲットを待ち、ゲットされたらptime経過後、プロセスを無理やり全部killします。つまりclkgenタスクも消滅します。

##おわりに
コードが全体的に、昔記憶していたものと比べて汚い気がします。
というか、processクラス使わなくても、これくらいならdisable forkができそうな…。