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IBM Cloud: VPC環境(CentOS9)におけるsingle user modeを使ったpasswordリセット方法

Last updated at Posted at 2024-10-30

1.はじめに

IBM Cloud VPC環境で、不幸にもrootパスワードを設定していなかったり(もしくは忘れてしまったり)、/etc/ssh/sshd_configを誤って構成したり、SSH秘密鍵を紛失してしまったために、環境にログインできなくなった場合には、どうすればよいだろうか?

今から10年ほど前(!?)にIBM CloudのClassic Infrastructure環境(当時はSoftLayerという名前でした)で、ShinobiLayer: rootユーザー(Linux)のpasswordリセット方法という記事を書いた。しかし、Classic Infrastructre環境ではrescue modeというものがあるが、VPC環境にはそれに対応するものが存在しない。

IBM Cloud VPC環境では、snapshotやcustom imageを作成した上で、再度それらから別のVSIを起動する(場合によってはuser dataでカスタムスクリプトも組み合わせて誤った構成を修正する)という方法も1つの方法ではあるが、IBM Cloud VPC環境にはVNC Consoleserial consoleの機能があるので、Linuxのsingle user modeを使ってこれらの問題を解決する方法を本稿で紹介する。

2. single user modeの実行方法

  1. バックアップとしてsnapshot/custom imageを作成しておく(省略)
  2. VNC Consoleを起動する。image.png
  3. VNC Consoleから、再起動を行い、すぐさまVNC Consoleの画面をクリックしてスクロールキーを上下に動かし続ける(あっという間にgrubメニューが終わってしまうので、grubメニューが表示された後にカーソルを移動していたら間に合わない)test.gif
  4. 1番上のメニューでeを押下。image.png
  5. linuxから始まる行において、rorw init=/sysboot/bin/shに置き換えて、Ctrl-xを押下
    • Beforeimage.png
    • After: image.png
  6. すると処理が進んで、この画面になる。しかし、ここから先が(理由はわからないが)キーボード操作を受け付けてくれない。image.png
  7. ここからは、serial consoleを起動する。image.png
  8. serial consoleでは、キーボード操作を受け付けてくれる。chroot /sysrootでルートディレクトリを移動した後は、passwdコマンドでパスワードを変更したり、/etc/ssh/sshd_configを編集すれば良い。 image.png
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